体外受精で生まれる子は、
いまどのくらいいますか
日本産科婦人科学会の集計では、2024年に体外受精・顕微授精・凍結胚移植などの生殖補助医療で生まれた子は86,473人でした。同じ年の国内の出生数は686,173人(厚生労働省)なので、比べるとおよそ8人に1人にあたります。1985年からの累計は108万9,822人です。
学会と国の公表資料をもとにした一般的な情報です。当院の治療成績を示すものではありません。
1年に何人が
生まれていますか?
2024年の集計で86,473人です。国内の出生数と比べると、およそ8人に1人です。
日本産科婦人科学会は、生殖補助医療を行う施設から毎年の治療の結果を集めて公表しています。2024年の治療周期の総数は550,265周期で、そこから生まれた子は86,473人でした。1985年からの累計は1,089,822人です。
厚生労働省の人口動態統計では、2024年に国内で生まれた子は686,173人でした。86,473人をこの数で割ると約12.6%で、およそ8人に1人になります。
どの方法で生まれた子が
多いですか?
凍結した胚(受精卵)を移植して生まれた子が、全体の9割以上を占めています。
83,088人(治療周期 268,923)
1,994人(治療周期 194,716)
1,391人(治療周期 86,626)
新鮮胚を用いた治療の周期には、採卵したあと、移植せずに胚をすべて凍結した周期も含まれます。そのため、周期の数に比べて出生児数が少なく見えます。胚を凍結する方法は受精卵凍結は、卵子凍結と何が違いますかで説明しています。
年齢で結果は
変わりますか?
変わります。治療を受けた方の年齢が上がるほど、1回の治療あたりの出産に至る割合は下がり、流産の割合は上がります。
学会の集計(2024年・全治療周期)では、年齢ごとの結果は次のとおりでした。
生産率は、治療1周期あたり、生きて生まれた子の出産に至った割合です。
流産率は、妊娠した方のうち流産となった割合です。
卵子の数と質が年齢とともに変わることが、主な理由と考えられています。
保険で体外受精を受けられるのは、治療開始時に43歳未満の方です。
年齢と卵子の関係は卵子の老化とは、年齢とともに何が変わることですか、保険の条件は不妊治療の保険はどこまで使えますかで説明しています。
数字を見るときに
気をつけることは?
全国の施設の結果を合わせた数字で、お一人おひとりの見通しを示すものではありません。
生産率は「治療1周期あたり」の数字です。何回かの治療を重ねて出産に至る方もいるため、1回の結果だけで判断はできません。また、卵巣の状態、子宮の状態、パートナーの精液の所見などによって、見通しは人によって大きく違います。
「8人に1人」は、学会の出生児数を国の出生数で割った目安です。学会の数字は2024年の治療から生まれた子を数えたもので、国の統計とは数え方が同じではありません。
ご自身の場合にどう考えればよいかは、検査の結果をもとに診察でご説明します。
当院で相談できることは?
検査から体外受精・顕微授精、胚の凍結まで、当院で行っています。
治療の流れと費用は体外受精のページに載せています。治療を始める時期に迷っている方は、不妊治療は、いつから始めればよいですかもご覧ください。
よくある質問
何回くらい治療を受ける方が多いですか?
年齢や検査の結果によって違います。学会の数字は1周期あたりのものなので、回数の見通しは診察でご説明します。
監修・更新
監修:城南レディースクリニック品川 院長 岩﨑 信爾(日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)
最終更新:2026年11月2日
この記事は一般的な医学情報をまとめたものです。個別の診断・治療方針は診察のうえでご説明します。
出典
日本産科婦人科学会「2024年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績」(PDF)
厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況」(PDF)