不妊治療の助成金は、
東京都と品川区にどんな制度がありますか
保険が使えるようになったあとも、東京都と区市町村がそれぞれ不妊治療の助成をしています。区市町村の助成は、都とは別の制度です。品川区にお住まいの方には、区の「一般不妊治療医療費助成事業」と「不妊治療(生殖補助医療)医療費助成事業」があります。窓口は品川区の健康課です。金額と要件は年度ごとに見直されていて、東京都の助成は令和8年度に内容が変わりました。
金額は年度ごとに変わるので、各制度の案内でご確認ください。この記事は2026年9月17日時点の案内をもとにしています。対象になるかどうかを決めるのは、それぞれの窓口です。
保険が使えるようになっても、
助成はありますか?
あります。東京都と区市町村がそれぞれ助成を行っています。
2022年(令和4年)4月から、不妊治療には公的医療保険が使えるようになりました。保険の範囲は不妊治療の保険はどこまで使えますかで取り上げています。
品川区は、保険適用のあとも経済的な負担が大きいことを理由に、生殖補助医療の医療費助成を始めたと説明しています。東京都も、不妊治療の費用を助成しています。
東京都の案内では、都内の区市町村が行っている不妊治療の助成は都の制度とは別で、各自治体の独自事業だと説明しています。問い合わせ先も、それぞれの区市町村です。
助成の金額や、対象になる年齢・回数などの要件は、年度ごとに見直されます。金額や要件は、このページには載せていません。申請を考えるときは、必ず各制度のいまの案内をご確認ください。
東京都には、
どのような助成がありますか?
不妊治療の費用、不妊検査など、卵子凍結に関する助成があります。
| 制度の名前 | 何の費用に関する助成か | 窓口 |
|---|---|---|
| 東京都不妊治療費助成事業 | 不妊治療の費用 | 東京都福祉局 |
| 不妊検査等助成事業 | 不妊検査と、一般不妊治療の費用 | 東京都福祉局 |
| 卵子凍結に係る費用の助成 | 卵子凍結の費用 | 東京都福祉局 |
東京都不妊治療費助成事業は、令和8年度に内容が変わりました。いつ始めた治療かによって扱いが分かれます。申請の受付時期も案内されているので、東京都の案内ページでいまの内容を確かめてください。
都のどちらの案内にも「申請には期限があります」と書かれています。治療が終わってから慌てないよう、早めにご確認ください。
品川区にお住まいの方が
使える助成はありますか?
品川区にお住まいの方向けに、区の助成が2つあります。
| 制度の名前 | 窓口 |
|---|---|
| 一般不妊治療医療費助成事業 | 品川区 健康推進部 健康課 保健衛生担当 |
| 不妊治療(生殖補助医療)医療費助成事業 | 品川区 健康推進部 健康課 保健衛生担当 |
区の窓口の電話番号は、案内ページに 03-5742-6745 と載っています。対象になるかどうか、必要な書類、申請の期限は、区の案内ページで確かめてください。
東京都が令和8年度から助成の範囲を変える方針を示しました。これを受けて区は、生殖補助医療の助成も内容が変わる可能性があると案内しています。あわせて区の案内ページには、「令和8年4月1日以降に開始した治療については、現行の受診等証明書等では品川区へご請求いただけません」とあります(2026年9月17日確認)。くわしいことは、決まり次第、区のホームページなどで知らされる予定です。令和8年4月1日以降に始めた治療の証明書を頼む前に、区の案内ページで最新の様式と手続きを確かめてください。
品川区の助成は、区内にお住まいの方の制度です。当院に通院していても、ほかの区市町村にお住まいの方は、お住まいの自治体の案内をご確認ください。
申請までの流れは、
どのようになりますか?
案内ページで要件と期限を確かめてから、医療機関の証明書をそろえて申請します。
対象になるか、申請の期限、必要な書類を確かめます。品川区は、予算の上限に達すると受付を終えることがあると案内しています。
都と区の案内には、高額療養費や健康保険組合などの付加給付金が支給された場合の扱いが書かれています。区は、支給があるかどうかを、申請の前に加入している健康保険へ問い合わせるよう案内しています。
都も区も、医療機関が記入する受診等証明書を使います。区の案内には、都の書式とは異なると書かれています。制度ごとに様式が違うので、どの制度に出す証明書かをお知らせください。
都の助成は、案内ページの申請フォームから電子申請します。不妊治療費助成と不妊検査等助成のどちらの案内にも、電子申請が難しいときは都の連絡先に連絡すれば申請書類を案内してもらえる、と書かれています。区の助成は、書類をそろえて区の健康課に出します。郵送のときは、都も区も、記録が残る方法で送るよう勧めています。
高額療養費など、あとから負担が軽くなるほかの制度の概要は、費用についての「費用の負担を軽くする制度」にまとめています。
医療機関では、
どのような手続きをしますか?
証明書など、医療機関が記入する書類はこちらでご用意します。必要なときは診察のときにお申し出ください。
助成の対象になるかどうかを決めるのは、それぞれの制度の窓口です。当院では判断できません。申請書類で分からないところがあれば、診察のときにお尋ねください。
東京都の案内には、証明書の作成に文書料がかかる場合があるので医療機関に確かめるよう書かれています。書類をお渡しできる時期もあわせて、受付でお尋ねください。
途中で医療機関を変えたときは、前の医療機関の証明書も必要になることがあります。都の案内には、転院したときの証明書の出し方が書かれています。区の案内には、医療機関が複数にわたるときはそれぞれの証明が必要だとあります。
卵子凍結や先進医療の助成は、
どこで確認できますか?
卵子凍結には、東京都の助成があります。先進医療については、品川区が東京都の案内を見るよう示しています。
東京都には、卵子凍結に係る費用の助成があります。当院での卵子凍結の流れと、この助成の概要は卵子凍結のページにまとめています。
保険診療とあわせて受ける先進医療の費用について、品川区の案内は「先進医療における助成は東京都のホームページをご覧ください」としています。東京都不妊治療費助成事業の案内ページには、先進医療の一覧も載っています。
よくある質問
保険で体外受精をしていても、助成は使えますか?
東京都と品川区に、生殖補助医療に関する助成があります。対象になるかどうかは、それぞれの案内ページでご確認ください。
品川区以外に住んでいても、品川区の助成は使えますか?
品川区の助成は、区内にお住まいの方の制度です。ほかの区市町村にお住まいの方は、お住まいの自治体の案内をご確認ください。
助成金はいくらもらえますか?
制度ごとに上限があり、年度によって変わることがあります。金額は東京都と品川区の案内ページでご確認ください。
対象になるかどうか、クリニックで判断してもらえますか?
決めるのは各制度の窓口です。証明書の記入など、当院でする手続きは診察のときにお申し出ください。
証明書はいつ頼めばよいですか?
申請には期限があるので、早めにお申し出ください。どの制度の証明書が必要かも、あわせてお知らせください。
卵子凍結にも助成はありますか?
東京都に、卵子凍結に係る費用の助成があります。概要は卵子凍結のページで取り上げています。
監修・更新
監修:城南レディースクリニック品川 院長 岩﨑 信爾(日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)
最終更新:2026年9月19日
この記事は一般的な医学情報をまとめたものです。個別の診断・治療方針は診察のうえでご説明します。
出典
東京都福祉局「東京都不妊治療費助成事業の概要」
東京都福祉局「不妊検査等助成事業の概要」
東京都福祉局「卵子凍結に係る費用の助成」
品川区「一般不妊治療医療費助成事業」
品川区「不妊治療(生殖補助医療)医療費助成事業」
いずれも2026年9月17日に確認しました。