レディースクリニック なみなみ

子宮頸がん検診の費用はいくら?検診を受けられる場所や保険適用などについても解説

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当院のコラムは全て医師が監修しております。

クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

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院長 叶谷愛弓
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子宮頸がん検診の費用はいくらかかるのか、無料で受けられることはできるのか知りたいと思っていませんか?
子宮頸がん検診の費用は、市区町村ごとやご自身の健康保険組合、年齢によって異なります。そのため、まずはご自身の状況を把握することが必要です。
今回は、子宮頸がん検診の費用と、検診を受けられる場所について詳しく解説します。子宮頸がん検診の費用をできるだけ抑えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

子宮頸がん検診の費用

子宮頸がん検診は基本自費診療ですが、市区町村が負担してくださる場合と、費用補助がない自費診療の2通りあると考えていただいて構いません。
多くの行政区では、子宮がん検診は2年に1回の検診が無料から数百円程度の個人負担になっています(国の方針です)。
毎年受診したい方は行政区の補助がない、隔年で行う場合は5000円前後と考えていただいて良いでしょう。

がん検診は基本自費診療

□ 自費診療を2年に一回は市区町村が負担

□ 健康保険組合が負担する場合もある

□ 費用補助がない完全自費の場合は5000円程度

①市町村指定の検診機関や職場の健康診断の場合は無料~1,000円前後
②自費の場合は5,000円前後

各方法について解説します。

多くの方が利用できていないのですが、健康保険組合によっては市区町村の負担外の数百円に関しても負担してくれたり、市区町村の補助外の年度の検診も負担してくれたりします。
まずは市区町村の子宮がん検診の内容を確認してその後ご自身の健康保険組合の補助に関してもチェックするとぬけもれなく、がん検診を利用できますよ。

【検診機関・健康診断】~1,000円前後

基本的には子宮がん検診(子宮頸がん検診)は各市区町村で2年に1回は費用の補助ありで受診できるようになっています。子宮がん検診はあくまで検診ですので、5000円前後かかる費用を、市区町村が負担してくれて無料〜数百円程度で受診できるようになっています。
当院のある目黒区での子宮がん検診は無料となっています。
レディースクリニックなみなみでは目黒区のがん検診と自費でのがん検診を行っています。
お近くの区での検診に関しても見てみましょう。

▶ 品川区のかたはこちらから
費用:無料

▶ 大田区の方はこちらから
費用:偶数年齢500円、奇数年齢2,000円

▶ 世田谷区の方はこちらから
費用:子宮頸部がん検診 800円

▶ 渋谷区の方はこちらから
費用:無料

▶ 港区の方はこちらから
費用:無料

【自費の検診】5,000円前後

多くの市区町村での補助は2年に1回のため、毎年受けたい場合やかかりつけのクリニックで同時に見てもらいたい(居住の区域外)場合は自費の検査になります。この場合はおおよそ4000〜5000円で受診できることが多いです。

各クリニックごとに料金や内容が異なるために事前に確認をしてください。

また、この場合はご自身の健康保険組合で費用を負担してくれる場合があるので市区町村の補助外で受診を検討する場合は各健康保険組合の補助内容を確認しましょう(後ほど解説あり)。

▶レディースクリニックなみなみでの子宮がん検診の料金はこちらから

子宮頸がん検診と言っても、内容も異なるので注意が必要です!

・行政の補助で行う子宮がん検診は頸部の擦過診のみであることが多いです。
・しかし、子宮体がんや、卵巣嚢腫、内膜症などに関してはわからないため、せっかく内診台に座る機会なのでエコー検査を併用して子宮・卵巣もスクリーニング行ってしまう方が時間や、コストのメリットが有ると当院では考えています。

そのため子宮がん検診とエコー検査のセットを当院ではおすすめしていますよ。

子宮頸がん検診はどんな効果があるの?

子宮頸がん罹患率減少効果を示す確実な証拠があるので日本国内でも2年に一回は推奨されています(文献はこちら▶)。
女性では乳房、大腸、肺、胃がんについで多いのが子宮がんです。20歳以上の女性は必ず定期的に検診を受けるようにしてください。

子宮頸がん検診が受けられる場所

市区町村の補助で、がん検診を受けられる場所は大きく分けて2つです。

・市区町村指定の健康センターなど

・病院やクリニック

行政から送られてくる受診券に実施医療機関名簿が入っていることが多いです。その中から選びましょう。
自費での受診はほとんどのクリニックが対応しています。
健康保険組合補助の子宮がん検診の場合は、各健康保険組合と提携のクリニックで対応していますので各健康保険組合に個別で確認が必要です。

レディースクリニックなみなみでは現在、目黒区の2年に1回の検診と、それ以外の自費での検診を承っております。

▶目黒区
目黒区ではクリニックのみで子宮がん検診が受診できます。レディースクリニックなみなみでも、もちろん行っております。
目黒区のその他の実施場所はこちらから

▶ 品川区
クリニックのみ
こちらから確認

▶ 大田区
クリニックのみ
こちらから確認

▶ 世田谷区
クリニックのみ
こちらから確認

▶ 渋谷区
健診センターとクリニック
こちらから確認

▶ 港区
クリニックと健診プラザ
こちらから確認

子宮頸がん検診の費用は保険組合で補助される?

□ 市区町村補助の残額分を健康保険組合が補助

□ 自費の検診分(2年に一回以外の検診)を健康保険組合が補助

上記の2パターンがあります。

2年に1回は市区町村の補助で、その間の年は健康保険組合の補助を使えば、毎年補助内でできる方も中にはいます。

以下が補助が可能な健康保険組合の一部です。
多くの健康保険組合が上記の隔年の補助や、一部では行政負担年の数百円も補助を行っています。有効活用しましょう。

東京不動産業健康保険組合様

全国土木建築国民健康保険組合様

コニカミノルタ健康保険組合様

JRグループ健康保険組合様

SMBC日興証券グループ健康保険組合様

パナソニック健康保険組合様

TOPPANグループ健康保険組合様

その他多数あり

子宮頸がん検診適応外のケースとは?

検診が適応外の方も中にはいます。そもそも症状があったり、すでに治療中で保険適応になる方です。
以下に該当する人は検診ではなく、保険適応での診療となりますのでご注意くださいね。

□ 子宮、卵巣の疾患にかかったことのある方

□ 子宮の手術をしたことのある方

□ 妊娠中、妊娠の可能性のある方

□ 子宮疾患で医療機関にて経過観察中の方

これらに該当するかたはかかりつけの保険医療機関で継続的に診察・検査を受けましょう。

手術後などで一定の期間が過ぎて、主治医の先生から以降は検診で大丈夫と言われた場合は一般の方と同じように検診を受診しましょう。

例えば、子宮頸がんの術後の場合は長期で経過観察することが多く、術後1、2年目は1〜3か月ごと、3年目は3~6か月ごと、4、5年目は6か月ごと、それ以降は1年ごとが推奨されています。数年間フォローして問題なさそうな場合は検診でのフォローになる場合があるのでご自身で経過観察を終了せず、必ず主治医の先生と相談してくださいね。

子宮頸がん検診のクーポンってどうやってもらうの?

市区町村からもらえる補助券(クーポン)は該当の年にご自宅に送られてくることが多いです。中には申請をしたのちに送付されることもあります。
健康保険組合からの補助は多くがご自身で申請する形になっています。事前に申請して提携施設での受診を促される場合や、ご自身で自由にクリニックを選んで受診した後に領収証で申請する組合などバリエーションがありますので事前にご確認ください。

目黒区の場合は対象の方は自宅に届きます。

子宮頸がん検診の費用のクーポンの対象者

多くが、年齢20歳以上(4月1日から3月31日までの年度内に20歳以上)で、前年度にこの検診を受診していない女性(受診間隔は2年に1度です。)のうち、職場等で受診する機会のないかたとされています。

子宮頸がん検診は20歳以上、子宮体癌検診は45歳上で追加になることが多いです。

市区町村によっては受診できる年が生年月日の偶数年、奇数年で分けられているところなどもあります。

子宮頸がん検診のクーポンの期限は?

こちらも市区町村によって異なりますが、各年度ごとに期間が設定されていることが多いです。
目黒区では 令和6年6月1日から令和6年11月30日まで の予定です。

子宮頸がん検診の費用は20代でいくらかかる?

子宮がん検診の補助額、負担額は年齢で変わらないことがほとんどです。
目黒区でも全年齢平等に無料で受診できます。

子宮体癌は年齢で発症率が高くなるものなので、45歳前後になってきて医師が必要と判断した場合には検査を行うことが多いです。その場合も費用負担は変わらないことがほとんどです。

性交渉の頻度が多く、若いうちから性交渉がある場合、市区町村の助成から外れる年齢であるけれど心配な場合も、ご相談ください。

子宮頸がん検診の費用に関するよくある質問

子宮頸がん検診と子宮がん検診の費用に違いはありますか?

一般的な子宮がん検診は子宮頸がん検診のことを指します。子宮頸がんは20代以降で罹患率が上昇してくるのに対し、子宮体がんは50代以降に罹患率が上昇します。ですので40歳位からは通常の子宮がん検診(子宮頸がん検診)にエコー検査も追加して、子宮体部の状態も含めてチェックするのが良いでしょう。

子宮頸がん検診を受ける頻度はどれくらいがいいの?

2年に1回の検査で、子宮頸がんへの罹患率が大きく減少することがエビデンスでも出ています(こちらから確認)。定期的に検診を受けることによって、子宮頸がん死亡率を最大80%まで減少させることができると言われています。子宮頸がんはワクチンも含めるとしっかり予防できるがんですので定期的にチェックしましょう。

子宮頸がん検診の方法が知りたいです。

実際の検査の内容に関しては当院のホームページで説明しています。参考にしてくださいね。

まとめ:子宮頸がん検診の費用を理解して定期的に診断を受けましょう

子宮頸がんは女性特有のがんで、20代から罹患する可能性のある疾患です。2年に1回の検診が推奨されていて、多くの市区町村では助成クーポンが配られています(目黒区は無料)。また、健康保険組合からの補助も最近は増えており、利用していない方が多いですが上手に使うことで2年に一回の検診費用が更に安くなったり、毎年受けられる場合もあります。
子宮がん検診の際には普段の体の悩みの相談もしてしまって、効率よく検診の機会を使うことをおすすめします。
目黒区の子宮がん検診、その他のがん検診もぜひレディースクリニックなみなみにもご相談ください。

がん検診は基本自費診療

□ 自費診療を2年に一回は市区町村が負担

□ 健康保険組合が負担する場合もある

□ 費用補助がない完全自費の場合は5000円程度

目黒区の子宮がん検診に関してはこちらから 子宮がん検診を予約する

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