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【完全版】妊娠初期のつわりはいつからいつまで?症状抑える具体的な方法

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当院のコラムは全て医師が監修しております。

クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

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つわりがいつからいつまで続くのか、和らげる方法はないのかと探していませんか。
つわりは個人差が大きく症状は様々です。つわりの理解と適切な対処法を知ることで、不安を減らし症状を和らげることが可能です。
今回は、つわりがいつからいつまで続くのか、原因と軽減する具体的な方法について詳しく説明します。
正しい対処をして、つわりを乗り切りましょう。

目次
  1. 1 妊娠初期のつわりはいつからいつまで続くの?
  2. 2 つわりの症状をチェック
    1. 2.1 以下のような症状が一般的です。
    2. 2.2 吐き気や嘔吐
    3. 2.3 匂いに敏感になる
    4. 2.4 嗜好(好み)の変化
    5. 2.5 腹部不快感、膨満感(胃痛)
    6. 2.6 唾液が大量に出る
    7. 2.7 疲労感、倦怠感、眠気
    8. 2.8 感情の変化(イライラ)
    9. 2.9 頭痛
  3. 3 つわりの原因とは?
  4. 4 つわりの早い人の特徴は?個人差がある?
  5. 5 つわりの症状の対処法は?
    1. 5.1 吐きつわりの対処法
    2. 5.2 匂いつわりの対処法
    3. 5.3 眠りつわりの対処法
    4. 5.4 食べつわりの対処法
    5. 5.5 よだれつわりの対処法
    6. 5.6 イライラ・頭痛等のその他つわりの対処法
  6. 6 つわりにおすすめ・食べやすい食べ物とは?
    1. 6.1 葉酸が豊富な食べ物
    2. 6.2 野菜や果物、海藻や、肝臓(レバーに多く含まれています)
    3. 6.3 ビタミンB6が含まれている食べ物
    4. 6.4 様々な食物に含まれています。食べられるものから選んで摂取しましょう。
    5. 6.5 食物繊維・脂肪が少ない消化に良い食べ物
    6. 6.6 胃腸に負担をかけない食べ物をチェックしましょう
    7. 6.7 タンパク質が多い食べ物
    8. 6.8 妊娠初期には5g程度のタンパク質は必須です。
  7. 7 つわりに効くつぼとは?
    1. 7.1 【気持ち悪いときにおすすめのつぼ】内関(ないかん)
    2. 7.2 【吐き気を抑えるつぼ】膻中(だんちゅう)
    3. 7.3 【胃を健康/丈夫にしてくれるつぼ】足三里(あしさんり)
    4. 7.4 【よだれづわりの方におすすめのツボ】裏内庭(うらないてい)
  8. 8 妊娠初期のつわりに関するよくある質問
    1. 8.1 吐きづわりの胎児への影響は?
    2. 8.2 なんとなく気持ち悪いは妊娠初期のつわり?
    3. 8.3 つわりは一日中続きますか?
    4. 8.4 重篤なつわり(妊娠悪阻)の場合死亡する?
    5. 8.5 つわりの重さは赤ちゃんの健康状態を示しますか?
    6. 8.6 つわり以外で、妊娠初期に注意すべき症状はありますか?
  9. 9 まとめ:妊娠初期のつわりは我慢せずに乗り越えましょう

妊娠初期のつわりはいつからいつまで続くの?

妊娠初期とは妊娠13週6日までの期間をいいます。この妊娠初期にはホルモンの変動と体の変化が大きく、個人差はありますが多くの女性がつわりを経験します。つわりの症状は一般的に妊娠5週目頃から始まり、妊娠8週から11週頃がピークになりやすく、妊娠16週目頃にはほとんどの症状が無くなっていきます。つわりは赤ちゃんが順調に育っていくための環境づくりの過程で生じるものであるため、赤ちゃんからの「無理しないで」というメッセージだと受け取り、体を休ませながら過ごしましょう。

つわりの症状をチェック

以下のような症状が一般的です。

□ 吐き気や嘔吐
□ 匂いに敏感になる
□ 嗜好(好み)の変化
□ 腹部不快感、膨満感(胃痛)
□ 唾液が大量に出る
□ 疲労感、倦怠感、眠気 
□ 感情の変化(イライラ)
□ 頭痛の悪化

吐き気や嘔吐

吐き気はつわりの代表的な症状の一つです。程度の差はあれど誰しも吐き気を伴うと言っても過言ではないでしょう。

食べていないと気持ち悪くなる食べづわりが出現することもあります。妊娠5ヶ月頃まで続くこともあり、空腹になると気持ちが悪くなったり、ムカムカしたりします。

今まで好きだったものが急に食べられなくなったり、お腹が空くと気持ち悪くなるのに満腹でも吐き気を感じたりすることがあります。

妊娠中の吐き気は多くの妊婦さんが経験することではありますが、食事がうまく取れない場合、以下の症状が当てはまる場合は自身だけで対処しようとせず、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

このような場合は受診が必要です。我慢せず産婦人科医に相談してください!

□ 水分をまったくとることができない
□ 常に吐き気があり、毎日嘔吐している
□ 尿の回数が減った
□ 5%以上体重が減った

つわりの時期は脱水になりやすい?血栓症に注意しましょう。

妊娠中は、出血に備えるために生理的に血液中の凝固因子(血を固まらせるための因子)を増やすため血栓症を引き起こしやすくなっています。加えて脱水状態が続くと、血液の粘度が増加して、血栓が形成されるリスクが高まります。足にできることが多い血栓ですが、肺にまで到達し肺の血管を詰まらせる肺塞栓症を引き起こすこともあります。肺塞栓症は死亡することもある大変怖い病気です。ぐったりして横になっていることが多くなり下肢の血流が滞ることも、血栓症や肺塞栓症のリスクとなります。嘔吐を繰り返し水分摂取も全くできない場合は血栓症の観点からも点滴治療を検討すべきです。また、横になっていたとしても下肢のマッサージや足首を回す運動など血流が滞らないような対策をとりましょう。弾性ストッキングを履くこともお勧めです。

匂いに敏感になる

妊娠初期(妊娠4〜12週)に多く、特定の匂いに対して非常に敏感になる症状のことです。特定の食べ物、洗剤や柔軟剤、香水の匂いなどが不快に感じられ、吐き気を引き起こすこともあります。
アンモニアが原因となっていることが指摘されています。汗や、トイレの匂い、特定の食べ物にはアンモニア臭があるとされています。

個人差はあるものの、妊娠中期(妊娠13〜26週)には、この症状は徐々に減少します。

たべものご飯のたけるにおい、生の魚や肉のにおい、揚げ物のにおい
そのほかたばこ、汗の匂い、シャンプー・リンス、生ゴミ、香水、ヘアワックス

嗜好(好み)の変化

妊娠中は、匂いと同様に食の好みが変化したり、食欲が増加したりします。妊娠初期に最も顕著で、好みの食べ物が急に受け付けられなくなったり、普段は好まない食べ物が食べたくなることがあります。これは、体が赤ちゃんの成長に必要な特定の栄養素を求めているためとも考えられています。好みが変わった状態でもできるだけバランスの取れた食事を取ることが大切になってきます。当院では妊娠時期に詳しい専門の栄養士さんとのオンライン栄養指導を行っています。オンラインでも可能ですので、一度相談してみるとすごく勉強になりますよ。まずはLINEでお問い合わせください。

腹部不快感、膨満感(胃痛)

妊娠初期に感じる腹部症状は、ホルモンバランスの変化、特にプロゲステロンの増加によって起こります。胃の動きがわるくなり、消化不良や胃酸逆流が引き起こされるためです。胃の不快感をできる限り和らげるためには、できるだけ食事を小分けにして一回あたりの量を少なくしたり、辛いものや脂っこいもの、消化に悪そうなものは避けることが効果的です。

唾液が大量に出る

妊娠中、特に妊娠初期はエストロゲンとプロゲステロンの増加によって唾液の分泌が多くなります。ホルモンが唾液腺を刺激し、唾液の生産を増加させることが原因です。唾液が多くなると口内の不快感や吐き気を悪化させることがあり、特に食事中や話している時に気になる方もいます。妊娠中期には症状が落ち着いてくることが多いですが、それまでの間は適宜唾液をだせる準備をしたり、水分を取って口内環境を整えることが大切です。

つわりの時期は消化器症状(きもちわるさや、食べ物やにおいに関する症状)がどうしても多くなります。これらの症状が出ない人のほうが珍しいくらいなので、症状が出ても当たり前と思って準備しておいて、うまく対応して乗り切ることが大切です。症状が重くなった際には我慢せず、点滴で栄養補給するなど産婦人科医に頼ってくださいね!

疲労感、倦怠感、眠気

妊娠初期(妊娠4〜12週)や中期(妊娠13〜26週)では、多くの女性が眠気が強くなります。これはプロゲステロンというホルモンが妊娠に伴って増加するためと言われています。プロゲステロンは妊娠の維持に不可欠で、体をリラックスさせて睡眠を促す効果があります。また、単純に赤ちゃんの成長を支えるために体が大量のエネルギーを使うために妊婦さんは疲れやすく、強い眠気を引き起こします。妊娠後期になると多くの妊婦さんが眠気もおさまってきます。

眠気は妊娠に伴う自然な変化なので、眠い場合は無理をせずに十分な休息を取りましょう。

感情の変化(イライラ)

女性はホルモンの変化によって情緒不安定になりやすく、これが「いらいら」という症状を引き起こすことがあります。プロゲステロンとエストロゲンのレベルの変動は、気分の波を生じさせ、通常よりも小さなことでイライラ感じる原因となることがあります。通常の生理周期のホルモンバランスの変化でも感情の変化は起こるので、妊娠時にはホルモンバランスの変化が大きくなるため感情変化が起きやすくなるのも当たり前です。つわりの時期は、「頑張ることをお休み」すると少しは気持ちが楽になるかと思います。できない自分を責めることはせず、体や心を休めるときと思って過ごしましょう。少しでも気持ちを楽にするために、家族や同僚などの周りの人の理解・支援も大事です。周りの人たちの協力を得ながら、無理せず、ゆったりを心がけてみてください。

頭痛

ホルモンバランスの変化により頭痛も生じます。エストロゲンのレベルの変動は、頭痛を引き起こす主な原因の一つであり、特に片頭痛を悪化させることがあります。もともと片頭痛の原因はエストロゲンの量が減少するときに血管の拡張が起こる為でもあると言われています。生理周期に伴って片頭痛が起きるのはこのせいです。妊娠期の頭痛は、この他にストレス・疲労・脱水症状とも関連がありますが、適切な休息、十分な水分補給、バランスの取れた食事により、症状の緩和が期待できます。当院は脳神経外科専門医との連携を強化して、女性に多い頭痛症状を診療しているのでご相談ください

つわりの原因とは?

そもそもつわりはなぜ起こるのでしょうか。
つわりの主な原因は妊娠初期のホルモンバランスの変化にあります。
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)、エストロゲン、プロゲステロンという名前のホルモンの量が大きく変わるためです。

ホルモンの種類ホルモンの役割つわりの症状
hCG妊娠6~8週までの妊娠維持に促進的に働きます脳の嘔吐中枢を直接刺激し、つわりを引き起こす
エストロゲン胎芽の発育とともに子宮を増大させ、子宮への血流を増加させて胎児に栄養が行き渡らうよう助けます嗅覚が敏感になり、通常は問題とならない匂いが強く感じられるようになる
プロゲステロン基礎体温を上げ、子宮内膜を安定化させる働きがあります消化管の筋肉をリラックスさせ、胃の内容物の逆流や消化速度の低下を引き起こす

いずれのホルモンも妊娠には不可欠なホルモンではあるので、これらを理解して体の変化にうまく対応しましょう。
女性では普段から働いてくれているホルモンなのですが、普段とバランスや量が急激に変化するために症状が出てしまうのです。

つわりの早い人の特徴は?個人差がある?

つわりは個人差が非常に大きいです。
つわりの開始が早い人は、個人の体質や遺伝的要素に深く関連していることが多いと言われています。

・過去に妊娠経験があって重いつわりを経験している方
・多胎妊娠の方

は、症状が早く・強く出る傾向があります。
特にホルモンバランスの急激な変化に敏感な体質の人は、妊娠初期から症状が現れやすいです。
睡眠不足や疲労、ストレス、不安、便秘などもつわりを悪化させる可能性があります。妊娠後は、周囲のサポートを得ながら十分に休息し、食事の取り方の工夫をすることでつわりの症状を軽減しましょう。また、お仕事をされている方で毎日出勤するのが辛い場合は、医師に相談し、母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらうことで、必要な措置について事業主に申し出ることもできます。辛い時には無理をせず、休むようにしましょう。

つわりの症状の対処法は?

つわりの症状は、妊婦さんによってそれぞれです。それぞれの症状に対して色々工夫してつわりを乗り越えましょう。

症状対処方法
吐きつわり少量ずつ摂取する。炭酸水や氷、アイスなどでも良いので口にできるものを探す。食べ物が逆流する時には、からだの左を下にして横になったり、体を起こしたりして休む。
たべつわり空腹にならないように、枕元にビスケットやグミなど軽くつまめる食べ物をおいておく。満腹は避け、食べたいものを少しずつ摂取する。
匂いつわり良好な換気を心がけ、心地よい香りのアロマを使用する。お弁当やお総菜を利用したり、匂いの少ない食材を選んだり、冷ましてから食べる。マスクを着用する。
眠りつわり日中に短時間の昼寝を取る、就寝前にリラックスタイムを持つ、快適な寝室環境を整える。
よだれつわり定期的に口をすすぐ、ガムを噛むことで唾液の分泌をコントロールする、水分を少量ずつ頻繁に摂取する。
いらいら、頭痛ストレスを減らす活動を見つける、適度な運動を心がける、十分な休息を取る、痛みがひどい場合は医師に相談。

つわりの症状自体を劇的に改善する方法や薬は現状の医学ではないのが実情です。ただし、それぞれの症状は皆さん工夫して乗り越えられるものなのですこし具体的に見ていきましょう。

吐きつわりの対処法

「消化の良いものを、小分けに準備して食べる」ことが大切です。

食べると吐いてしまう症状なので、食べたいと思ったときに少量でも食べることができるよう、おにぎりやうどんなど、消化に良く胃に優しい食べ物を少量ずつ準備しておきましょう。梅やトマトなどの酸味やスパイスなどで食欲を増すような工夫をすることも対処法の1つです。

脱水症状は吐き気や頭痛を悪化させる場合もあるので、食べられるものを少しでも摂取することが大切です。水分をとるのが難しい場合には、炭酸水や氷、アイスなどを試してみましょう。

吐きつわりの症状がひどい場合や長期間続く場合は、無理せずに点滴などで栄養補給を行うのも一つです。

匂いつわりの対処法

食べ物の匂いに関する工夫
調理の匂いによる吐き気を予防するために、外食やお弁当、お総菜などをうまく利用しましょう。また、冷ますと食べ物の匂いが少なくなるため、冷ましてから食べることもおすすめです。

その他のにおいに対して
今までは平気だった香水や柔軟剤、生活環境の匂いが苦手になる場合もあります。部屋の換気をしたり、無香料のものを使用したりして、環境調整をすると軽減することがあります。好きなアロマの香りを使用することも良い方法です。ペパーミントは吐き気予防に良いとされています。また、グレープフルーツやレモンには胃腸の働きを良くする作用があると言われています。ただし、ジャスミンやゼラニウム、カモミール、ラベンダー、レモングラスなどは子宮収縮を誘発することがあるため、妊娠初期の使用は推奨されません。

当院では妊婦さんにも可能な限り心地よい香りを届けるためにholonさん(https://holongin.com/)の香りをおすすめしています。

眠りつわりの対処法

我慢せずに睡眠を取る
眠気を感じたら、遠慮なく体を休めましょう。眠ってしまうことを怠けとは考えずにそのまま寝るようにすることも大切です。妊娠中は体が大きな変化を経験しているため、十分な休息を取ることが重要です。夜は早めに床につき、必要に応じて昼間に短い昼寝を取りましょう。

睡眠をよく取りつつもリズムを意識する
毎日同じ時間に起床し、就寝するよう心がけてください。これにより、体内時計が整い、眠気と闘うのに役立ちます。

妊娠中でも安全な範囲で軽い運動を行うことが推奨されます。例えば、散歩や妊婦向けのヨガなどが良いでしょう。

食べつわりの対処法

一回あたりの量を減らして、回数を増やして摂取する
空腹の時間を作らないように食事を数回(5から6回程度)に分けて細かく取るとよいです。ただし、回数が増えて合計のカロリーが多くなりすぎないように注意しましょう。

すぐに食べられるものは常備しておく
例えばカットフルーツや野菜スティック、低脂肪のヨーグルトなどを用意しておくとよいでしょう。

よくかんでたべる
よく噛むことで満腹中枢が刺激されるため、1回あたりの摂取量を抑えながら満足感が得られます。

よだれつわりの対処法

こまめによだれをだせるように
寝るときには洗面器を近くにおいたり、外出先では空のペットボトルを持ち歩くと良いです。

食事も小分けにする
食事によってもよだれが多くなります。食事の量が多くなると唾液の分泌も多くなるため食事量を少なく、小分けにすることはよだれづわりにもよいです。

口腔内ケアを行う
マウスウォッシュや歯磨きをこまめに行うと良いです。妊娠中は食事をこまめに取ったり、妊娠関連歯肉炎を起こしやすい時期なので、食事と口腔内ケアはセットで行うとより良いです。

イライラ・頭痛等のその他つわりの対処法

セロトニンを効果的に分泌させる工夫を
イライラを抑えるのに効果的なホルモンがセロトニンです。
栄養バランスのよい食事や適度な運動、日光浴などでセロトニンの分泌量は増えます。とくに朝が効果的で、晴れた日の朝は散歩に出て、太陽の光を浴びるとよいです。

友達や家族との会話をする
信頼できる人とのコミュニケーションは、自分の感じていることを共有し、心の負担を軽くすることができます。妊娠中は通常でも感情が大きく変動しやすいものだと自覚して自然なものとして受け入れ、自分を責めないように心がけましょう。

頭痛は我慢せず専門医に相談を
まずはどのタイプの頭痛なのかタイプ分けをすることが大切です。肩こりや首のこりに伴って起きるような緊張型頭痛の場合、基本的には適度な運動やストレッチが効果的です。

妊娠前から片頭痛を治療していて、妊娠で更に悪化した場合は、妊娠初期のエストロゲンが増減することで悪化している可能性もあります。妊娠時でも内服可能な痛み止めや片頭痛薬をうまく使うことで対処しましょう。

体調がしんどいときのオンライン診療は非常に便利ですね。栄養相談を含めて、オンライン診療に対応しているかは産婦人科、妊婦健診を選ぶうえでは一つの目安になりますよ。当院では栄養相談、助産師相談、医師の診察いずれもオンライン診療に対応しています。ぜひご利用ください。

つわりにおすすめ・食べやすい食べ物とは?

妊娠初期はつわりがあって食事を摂ること自体が難しい時期ですが、以下のような食材を意識して食事を摂ると良いです。

・葉酸が豊富な食べ物

・ビタミンB6が含まれている食べ物

・食物繊維・脂肪が少ない消化に良い食べ物

・タンパク質が多いもの

葉酸が豊富な食べ物

葉酸はビタミンB群の一種で、妊娠初期における胎児の健康な神経系の発達に欠かせません。妊娠前から妊娠初期にかけて意識的に摂取する必要があります。

しかし、つわりで食事の摂取が難しい時期もあるため、葉酸のサプリメントに頼ることも大切です。食事から摂ることのできる葉酸は天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)であり、サプリメントから摂る葉酸は合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)で、一口に葉酸といっても異なります。サプリメントで摂れる葉酸は摂取した量の85%を利用できると言われていますが、食事から摂れる天然葉酸は50%程度しか利用できないと言われています。そのため、食事からの摂取も重要ですがサプリメントとして摂取することも重要と考えています。

野菜や果物、海藻や、肝臓(レバーに多く含まれています)

  • ほうれんそう
  • 小松菜
  • 納豆
  • のり
  • 枝豆
  • アボカド
  • オクラ
  • キャベツ
  • レンズ豆
  • アスパラガス
  • ブロッコリー
  • パセリ
  • 豚レバー
  • いちご
  • みかん
  • パパイヤ

ビタミンB6が含まれている食べ物

ビタミンB6は、つわり症状の緩和に有効性を示したという報告があり、米国ではつわりの第一選択薬としてガイドラインにも記載があります。ビタミンB6は体内でのタンパク質の代謝や赤血球の形成を助け、神経系の正常な機能を維持する重要な栄養素です。

ビタミンB6が豊富な食品には、マグロ、鶏むね肉、いりごまがあります。これらの食品は、日常の食事に簡単に取り入れることができ、妊娠中の栄養サポートに効果的です。お刺身は避ける傾向にありますが、ビタミンB6が多く含まれるマグロやカツオ、サーモンなどもあるため摂取していただくと良いでしょう。ただし、マグロには水銀が含まれているため毎日食べるなど摂取のしすぎには注意してください。週1回程度であれば問題ありません。

様々な食物に含まれています。食べられるものから選んで摂取しましょう。

  • トマト
  • パプリカ
  • ブロッコリー
  • かつお
  • サーモン
  • まぐろ
  • 鶏肉
  • 豚肉
  • バナナ
  • アボカド
  • ピスタチオ
  • くるみ
  • にんにく
  • さつまいも
  • じゃがいも
  • 枝豆

食物繊維・脂肪が少ない消化に良い食べ物

食物繊維が多いものや、脂肪分が多いものは消化に時間がかかります。よく噛むことで多少は改善できるものですが、基本的にはいずれも少ないもののほうが消化が早いので体の負担にならず、摂取しやすいです。

胃腸に負担をかけない食べ物をチェックしましょう

  • ごはん
  • うどん
  • そうめん
  • 豆腐
  • 鶏むね肉
  • 白身魚
  • たまご、特に卵白
  • 乳製品
  • バナナ
  • メロン
  • かぼちゃ
  • じゃがいも
  • 大根
  • 白菜

タンパク質が多い食べ物

私たちの体をつくっている細胞をはじめ、筋肉、内臓、皮膚、髪の毛、そして目には見えないホルモン、酵素、抗体など体のさまざまな部分に、たんぱく質が使われているため、必須の栄養素ですが、妊娠時には妊娠中期以降に一番必要になってきます。とはいえ、妊娠初期にも最低限の接種は必要です。

妊娠初期には5g程度のタンパク質は必須です。

  • もも肉(牛肉、豚肉、鶏肉)
  • サーモン
  • かつお
  • 乳製品
  • 鶏むね肉
  • 豆乳
  • たまご、特に卵白
  • 乳製品

食材はこれでよくわかったかと思います。
食材を選んで実際のメニューを考えるのにはまた少しハードルがあります。当院ではオンラインで栄養相談も行っており、実際の管理栄養士さんからのオンライン相談がご利用できます。メニューも相談してもらうと楽ですよ。

つわりに効くつぼとは?

つわりのいろいろな症状に効果的なつぼもあります。

なぜ効果があるのかははっきりわかっていませんが、自律神経との関係で効果があるのではないかと言われています。
つわりに効果があるのではないかと言われているつぼを紹介します。いずれも妊娠中以外にも用いられるつぼです。

・内関(ないかん)

・膻中(だんちゅう)

・足三里(あしさんり)

・裏内庭(うらないてい)

【気持ち悪いときにおすすめのつぼ】内関(ないかん)

内関(ないかん)は手首の掌側、手首のしわから指三本分、体側に位置するつぼです。胃の不快感・気持ち悪さなど、消化器系の症状に効果があり、つわりの他にも、二日酔いや乗り物酔いにも効くとされています。

【吐き気を抑えるつぼ】膻中(だんちゅう)

膻中(だんちゅう)は胸の中央、乳首の直下を結んだ線上で、胸骨の下端から約四指分上に位置するつぼです。吐き気や胸の不快感を和らげる効果があります。

両手の指を使ってゆっくりと圧を加え、1~2分間そのままキープします。深い呼吸をしながらリラックスし、圧力をかけてください。特に、朝起きた時や食後に吐き気を感じた時に押すと良いでしょう。

【胃を健康/丈夫にしてくれるつぼ】足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)は膝頭の下端から四指分下、脛骨の前外側に位置します。胃腸の動きを活性化して消化を促進します。胃腸症状に特によく効くツボとして知られています。膝の痛み・足のしびれといった足のトラブルから、口腔内トラブルにも効果があるとされ、幅広い不調に対応しています。

【よだれづわりの方におすすめのツボ】裏内庭(うらないてい)

裏内庭(うらないてい)は、足裏の中指と薬指の間、真ん中のしわから指三本分上に位置するツボです。 食欲不振や食あたりなど、消化器系の不調に効果があり、下痢やストレスによるおう吐やよだれづわりにも効くとされています。過剰な唾液分泌に悩む方におすすめです。

特に、唾液の分泌が多く感じる時や、就寝前に押すと効果的です。日常的に行うことで、よだれの過剰な分泌を抑え、不快感を軽減することが期待できます。

妊娠初期のつわりに関するよくある質問

吐きづわりの胎児への影響は?

基本的には赤ちゃんの発育には影響しません。
食事がとれないほど深刻な吐き気・嘔吐のつわり症状があった場合や、妊娠前に比べ5%以上の体重減少を伴う妊娠悪阻(治療が必要になるほど重症化したつわり)になった場合で、赤ちゃんの出生時の体重との関連を調べました。深刻な吐き気や嘔吐があった場合、妊娠悪阻があった場合ともに、それらがなかった場合と比べ、赤ちゃん発育には統計的な差はみられませんでした。妊娠初期から胎盤ができるまでの赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんから栄養をもらっているわけではなく、卵黄のうという袋から栄養をもらっているので、心配いりません。一方で、お母さんが妊娠前にやせているほど、また、妊娠中の体重増加が少ないほど、小さい赤ちゃんの割合が高い結果となりました。
▶ 参考文献

なんとなく気持ち悪いは妊娠初期のつわり?

なんとなく気持ち悪い感じがして、妊娠の可能性もあるシチュエーションのときは妊娠のせいなのかそうじゃないのか迷う場合があります。多くは妊娠5〜6週ごろ(妊娠5週:生理開始予定日を1週間過ぎたころ)においなどがきっかけで気持ち悪さを自覚することが多いです。また、今までは嫌いだったものを美味しく感じたりと味覚の変化で自覚することもあります。

消化器の問題かなと思って内科へ相談して妊娠と分かる場合もあるので、妊娠検査薬を使用してみるのが一番簡便です。

つわりは一日中続きますか?

人によって変わるというのが答えになってしましますが、症状が重くなりやすい妊娠8から9週には症状が重くなり、1日ずっと船酔いしているかのように気持ち悪い方もいらっしゃいます。自分だけと思わず、あまりに辛いときはぜひ相談してください。

吐き気が強い時には、横になって過ごすことで軽減する方もいます。

重篤なつわり(妊娠悪阻)の場合死亡する?

入院を必要とする重症妊娠悪阻は全妊娠のうち0.5~2%と言われています。その中でも現在の医療で死亡に至る例は殆どありません。しかし、栄養が取れない状態が継続すると肺塞栓症とウェルニッケ脳症などのお母さんの病状が悪くなる場合があるので我慢せずに病院を受診しましょう。点滴などでだいぶ改善できます。

つわりの重さは赤ちゃんの健康状態を示しますか?

関係はありません。体質や遺伝性の要因が重篤度に関連していると言われていますが、未だ解明されていません。多胎妊娠や、前回妊娠でつわりが酷かった方はつわりが重くなりやすいです。いずれの場合も赤ちゃんの健康状態とは関係しません。

つわり以外で、妊娠初期に注意すべき症状はありますか?

妊娠初期は少量の出血を伴うことがあります。これは、胎盤が形成される過程で、胎盤を形成する絨毛組織が子宮の内膜に入り込む過程で血管が破綻するために生じるものと考えられており、ごく少量であれば問題にならないことがほとんどです。ただし、生理の2日目を超える出血が続いている場合や強い腹痛を伴う場合は流産である可能性も考えられるため、医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ:妊娠初期のつわりは我慢せずに乗り越えましょう

妊娠初期のつわりには個人差がありますが、症状を和らげるための適切な対処法もいくつか存在します。
できる限りの知識を入れたら、それぞれ実行してみることで自分にあった対応を早めに見つけることが大事です。つわりは辛いですが、必ず軽快する症状です。
身体的な症状や、精神的な問題が必ず出てくるものですが、周囲の協力をできるだけ得て、うまくのりきりましょう。
当院では経験豊富な助産師、医師が妊婦健診中もLINEやオンライン診療でサポートするので安心感が非常に強いです。ぜひ気軽に相談してみてくださいね。

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