レディースクリニック なみなみ

プラセンタ注射で更年期をうまく乗り越えよう!副作用や費用、クリニック選びの注意点まで医師監修で詳しく解説。

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クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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「更年期かな…?」と感じ始め、だるさやのぼせ、イライラなど、つらい症状に悩まされていませんか? 家事や仕事に集中できず、以前の自分とは違うと感じることもあるかもしれません。

更年期障害の治療法は様々ですが、近年注目を集めているのが「プラセンタ注射」です。プラセンタ注射は、更年期障害の様々な症状に効果があるとされ、多くの女性がその恩恵を受けています。しかし、費用や副作用など、気になる点も多いのではないでしょうか?

この記事ではレディースクリニックなみなみ院長、叶谷愛弓医師監修のもと、プラセンタ注射の効果やメカニズム、費用、副作用、クリニックの選び方まで、更年期におけるプラセンタ注射について詳しく解説します。40代、50代といった年代別の注意点も解説しているので、ぜひ最後まで読んで、更年期を快適に過ごすためのヒントを見つけてください。

プラセンタ注射とは?

プラセンタは胎盤という意味です。更年期症状の改善に効果があるとされるプラセンタ注射は、ヒトや動物の胎盤から抽出された成分を注射する治療法です。胎盤には、アミノ酸、タンパク質、成長因子、ビタミン、ミネラルなど、多様な生理活性物質が含まれており、これらが体内に吸収されることで、様々な効果が期待できます。

プラセンタの多彩な生理活性作用

プラセンタに含まれる成分は、単に更年期に訪れるエストロゲン低下による体調の変化を緩和するだけでなく、細胞の修復や再生を促進するなど、多彩な生理活性作用を持っています。具体的には、以下の様な効果が期待されています。

生理活性作用具体的な効果
ホルモンバランス調整作用ホルモン分泌を調整する作用があり、エストロゲンの減少による不調を和らげる
細胞増殖促進作用細胞の再生を促し、肌のハリや弾力を向上させる
抗酸化作用活性酸素の発生を抑え、老化を防止する
免疫賦活作用免疫力を高め、病気への抵抗力を向上させる
自律神経調整作用自律神経のバランスを整え、更年期症状を緩和する
肝機能改善作用肝臓の機能を改善し、疲労回復を促進する

これらの作用により、プラセンタ注射は更年期障害の症状だけでなく、美肌効果や疲労回復など、幅広い効果が期待できる治療法として注目されています。

プラセンタ注射の種類

日本では、「ラエンネック」と「メルスモン」の2種類が厚生労働省に医薬品として承認されています。それぞれの特徴を以下にまとめます。同じプラセンタから抽出、製造されている製剤ですが、産婦人科領域で保険適応が通っているものはメルスモンとなります。

メルスモン

メルスモンは、更年期障害や乳汁分泌不全の治療に適応があります。自律神経の調整作用や内分泌調整作用により、のぼせ、ほてり、イライラといった更年期症状の緩和に効果が期待できます。

ラエンネック

ラエンネックは、主に肝機能障害の治療薬として開発されました。肝細胞増殖因子(HGF)の活性化を促すことで、肝機能の改善効果が期待できます。保険適応では、更年期障害の治療にには用いることはできないです。

それぞれ、特徴を以下にまとめてみます。

メルスモンラエンネック
成分アミノ酸、ペプチドアミノ酸、ペプチド、タンパク質
胎盤含有量100mg112mg
添加物ベンジルアルコール+注射水注射水
製造方法加水分解法上澄み分離+加水分解
適応更年期障害、乳汁分泌不全慢性肝疾患に対する肝機能改善
副作用眠気頭痛
値段(保険適応で)300から600円(初診は1000円程度)300から600円(初診は1000円程度)



プラセンタ製剤のメルスモン、ラエンネックともに詳細な含有成分までは明らかにされてはいません。
保険適応の疾患はそれぞれ限られて入るものの、様々な論文でその他の効果効能も示されています。美容目的の利用が昨今増えてはいますが、婦人科領域では更年期障害にしっかり適応が通っていますので症状でお困りの方はご相談ください。

更年期障害への効果とメカニズム

ここでは本邦でも更年期障害に保険適応が通っているメルスモンと更年期障害の関係をわかりやすく解説していきます。
40代から50台にかけて、更年期を代表するホットフラッシュなどの症状にお悩みの方はぜひ見てみてください。
メルスモンの更年期症状への効果に関しては多くの論文やデータが示されています。

更年期障害の原因

更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少することで起こる症状の総称です。閉経前後の女性に多くみられ、個人差はありますが、40代後半から50代前半に多く発症します。エストロゲンの減少は、自律神経の乱れ、骨粗鬆症、血管の老化など、様々な身体の変化を引き起こします。これらの変化が、更年期障害特有の症状として現れます。

エストロゲンの減少以外にも、更年期障害の発症には以下の要因が関係していると考えられています。

要因詳細
遺伝的要因家族に更年期障害の症状を経験した人がいる場合、発症リスクが高まる可能性があります。
生活習慣不規則な生活、睡眠不足、偏った食事、運動不足などは、ホルモンバランスの乱れを招き、症状を悪化させる可能性があります。
精神的ストレス仕事や家庭環境、人間関係などのストレスは、自律神経のバランスを崩し、更年期障害の症状を悪化させる可能性があります。
加齢による身体機能の低下加齢に伴い、身体の機能が低下し、ホルモンバランスの調整能力が低下することも、更年期障害の発症に影響を与えます。

これらの要因が複雑に絡み合い、更年期障害の症状を引き起こすと考えられています。そのため、症状の改善には、ホルモン補充療法や生活習慣の改善、精神的なケアなど、多角的なアプローチが必要となる場合があります。

プラセンタ注射が更年期にもたらす具体的なメリット

メルスモンには、様々な成長因子やサイトカイン、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれており、細胞の修復や再生を促進する効果が期待されています。

更年期障害においては、以下の様なメリットが期待できます。

メリット詳細
自律神経症状の改善プラセンタに含まれる成分が自律神経のバランスを整え、ホットフラッシュ、発汗、不眠などの症状を緩和する効果が期待できます。
精神症状の改善イライラ、不安、抑うつなどの精神症状を改善する効果も期待されています。
疲労感の軽減プラセンタは、疲労回復効果も期待できるため、更年期特有の倦怠感や疲労感を軽減する効果が期待できます。
肌のハリ・ツヤの改善プラセンタは、抗酸化作用やコラーゲン生成促進作用を持つため、肌のハリやツヤの改善に効果が期待できます。
身体機能の向上プラセンタは、身体の機能を向上させる効果も期待できるため、更年期に伴う身体機能の低下を緩和する効果が期待できます。

更年期障害のその他の治療法

更年期障害の治療法は、プラセンタ注射以外にも様々な方法があります。症状や体質、希望に合わせて最適な治療法を選択することが大切です。

治療法概要
ホルモン補充療法(HRT)エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンを補充することで、更年期症状を緩和します。
漢方薬体質や症状に合わせた漢方薬を使用することで、更年期症状を改善します。
生活習慣改善バランスの良い食事、適度な運動、質の高い睡眠などを心がけることで、ホルモンバランスを整え、症状を緩和します。
心理療法カウンセリングやストレスマネジメントなどの心理療法を受けることで、精神的な症状を改善します。
薬物療法漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などを使用することで、それぞれの症状を改善します。

これらの治療法は、単独で用いられる場合もありますが、複数の治療法を組み合わせることで、より効果的に症状を改善できる場合があります。医師と相談の上、最適な治療法を選択することが重要です。

プラセンタ注射の費用と保険適用について

プラセンタ注射の費用相場

プラセンタ注射の費用は、使用するプラセンタの種類(ラエンネック、メルスモンなど)、注射する量(アンプル数)、クリニックによって大きく異なります。 一般的に、1アンプルあたり1,000円~2,000円程度が相場ですが、初診料や再診料、その他診察料などが別途かかる場合もあります。
美容目的での注射は自由診療となるため、保険適用外となり、全額自己負担となります。 一方、更年期障害、肝機能障害、乳汁分泌不全などの治療目的で医師が適切と判断した場合、健康保険が適用される可能性があります。この場合、費用は1アンプルあたり300円~600円程度に抑えられる可能性があります。

項目費用相場備考
1アンプル1,000円~2,000円(自由診療)クリニックによって変動あり
1アンプル(保険適用)300円~600円更年期障害、肝機能障害、乳汁分泌不全など、医師の診断による
初診料数千円~クリニックによって変動あり
再診料数千円~クリニックによって変動あり

保険適用の可能性と条件

プラセンタ注射が保険適用となるのは、主に以下の疾患の場合です。

  • 更年期障害:45歳~55歳の女性で、更年期症状が明確に認められる場合。
  • 肝機能障害:肝臓の機能低下が認められる場合。
  • 乳汁分泌不全:母乳の出が悪い場合。

ただし、保険適用となるには、医師の診断に基づいた治療としてプラセンタ注射が適切と判断される必要があります。美容目的や単なる疲労回復目的などでは、保険適用となりません。 また、保険適用であっても、使用できるプラセンタの種類や注射量、頻度などが制限される場合があります。具体的には、1回あたりの注射量は1アンプル(2ml)が一般的です。

プラセンタ注射の副作用と安全性|安心して治療を受けるために

プラセンタ注射で起こりうる副作用

プラセンタ注射は、ヒト由来の胎盤から抽出された成分を使用するため、安全性が高いとされていますが、稀に副作用が起こる可能性があります。 副作用の発生率は低く、個人差も大きいため、すべての方が経験するわけではありません。しかし、安心して治療を受けるためにも、起こりうる副作用について知っておきましょう。

副作用の種類症状頻度対処法
注射部位の反応痛み、腫れ、発赤、かゆみ、青あざ比較的高い安静にする、冷湿布を当てるなど。症状が強い場合は医師に相談
全身性の反応発熱、悪寒、倦怠感、吐き気、頭痛低い安静にする、水分を十分に摂る。症状が強い場合は医師に相談
アレルギー反応じんましん、呼吸困難、アナフィラキシーショック非常に低いすぐに医師に連絡し、適切な処置を受ける
その他血圧変動、肝機能数値の変化低い定期的な検査で確認。異常があれば医師に相談

上記以外にも、稀に他の副作用が起こる可能性があります。 何か異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが大切です。

副作用発生時の対処法

副作用が発生した場合の対処法は、副作用の種類によって異なります。軽微な副作用(注射部位の痛み、腫れなど)は、通常数日で自然に治まります。安静を保ち、冷湿布を当てたり、痛み止めを服用したりするなどの対処法が有効です。

しかし、発熱、悪寒、じんましんなどの全身症状が現れた場合は、すぐに医師に連絡し、指示を仰ぎましょう。特に、呼吸困難や意識障害などの重篤な症状が現れた場合は、救急車を呼ぶなど、迅速な対応が必要です。

自己判断で治療を中断したり、市販薬を服用したりすることは避け、必ず医師の指示に従ってください。

安全なプラセンタ注射を受けるためのポイント

安全なプラセンタ注射を受けるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 信頼できるクリニックを選ぶ:医師の資格や経験、クリニックの衛生管理状況などを確認しましょう。口コミサイトなどを参考に、評判の良いクリニックを選びましょう。
  • 医師との丁寧なカウンセリング:自分の症状や体質、既往歴などを詳しく医師に伝え、プラセンタ注射が適切な治療法かどうかを相談しましょう。アレルギーの有無なども必ず伝えましょう。
  • 使用するプラセンタ製剤の確認:使用するプラセンタ製剤の種類、製造方法、安全性などを確認しましょう。厚生労働省の承認を得ている製剤を使用しているかを確認することが重要です。
  • 定期的な検査:治療中は、定期的に血液検査などの検査を受け、副作用の有無や治療効果を確認しましょう。
  • 献血への影響を理解する:プラセンタ注射を受けた後は、献血ができなくなることを理解しておきましょう。

これらの点をしっかりと確認し、医師と十分に相談することで、安全にプラセンタ注射を受け、更年期症状の改善を目指しましょう。

年代別のプラセンタ注射の効果と注意点

40代におけるプラセンタ注射の効果と注意点

40代は、女性ホルモンの分泌量が減少する更年期への移行期にあたります。そのため、自律神経の乱れによる不眠、イライラ、ホットフラッシュなどの症状が出始める方も多く、生活の質の低下に繋がることがあります。プラセンタ注射は、これらの症状の緩和に効果が期待できます。プラセンタに含まれる成長因子が細胞の修復や再生を促進し、ホルモンバランスの調整をサポートすることで、心身ともに安定感が得られる可能性があります。

しかし、40代は代謝が落ち始める時期でもあるため、プラセンタ注射の効果を実感するまでには個人差があります。また、注射による痛みや青あざなどの副作用も起こりうることを理解しておきましょう。

40代におけるプラセンタ注射の効果注意点
更年期症状(ホットフラッシュ、不眠、イライラなど)の緩和効果には個人差がある
肌のハリ・弾力の向上注射による痛みや青あざの可能性
疲労回復医師との相談が不可欠
免疫力向上他の治療法との併用について医師に相談する

50代におけるプラセンタ注射の効果と注意点

50代は、多くの女性が閉経を経験する時期です。エストロゲンの分泌が急激に減少するため、更年期症状はより顕著になり、骨粗鬆症や心血管疾患のリスクも高まります。プラセンタ注射は、エストロゲンの減少による症状の緩和に効果が期待できるだけでなく、骨密度や肌の弾力維持にも役立つ可能性があります。

50代でプラセンタ注射を検討する際には、更年期症状だけでなく、加齢に伴う様々な体の変化への対応も視野に入れることが大切です。 また、持病や服用中の薬との相互作用についても医師にきちんと相談することが重要です。 50代は、40代以上に比べて、体の反応が鈍くなる可能性もあるため、効果を実感するまでに時間がかかる場合もあります。

50代におけるプラセンタ注射の効果注意点
更年期症状(骨粗鬆症、心血管疾患リスク増加など)の緩和効果には個人差が大きく、時間がかかる場合もある
肌の老化防止持病や服用薬との相互作用に注意
体力・活力の維持医師との綿密な相談が必要
精神的な安定継続的な治療が必要な場合がある

年代に合わせたプラセンタ注射の活用法

40代と50代では、更年期症状の現れ方や体の状態が異なるため、プラセンタ注射の活用法も調整する必要があります。 40代は、更年期への移行期であるため、症状の予防や緩和を目的とした比較的短期的な治療が中心となることが多いです。一方、50代は、閉経後の症状への対応や、加齢に伴う体の変化への対策を重視した長期的な治療を検討するケースも増えます。

いずれの年代においても、医師との継続的なコミュニケーションが重要です。 自身の症状や体質、生活習慣などを詳しく伝え、最適な治療計画を立ててもらうことで、プラセンタ注射の効果を最大限に活かすことができます。 また、プラセンタ注射以外の治療法との併用についても、医師と相談しながら検討しましょう。

効果を実感するためには、定期的な通院と、医師の指示に従った適切な生活習慣の維持が不可欠です。 プラセンタ注射は万能薬ではなく、あくまで更年期症状の改善をサポートする手段の一つであることを理解した上で、積極的に活用していきましょう。

プラセンタ注射で失敗しないためのクリニック選び

クリニック選びの重要性

昨今「プラセンタ」という言葉が美容やアンチエイジングの文脈で多く使用されています。それ自体は決して悪いことではないですが、更年期にさしかかる世代の方は単なる美容目的でプラセンタを使用するのか、それとも更年期症状に対する治療としてプラセンタを使用するのかでプラセンタの使用方法が大きく変わってきます。
多くのクリニックで自費診療目的にプラセンタを取り扱ってはいますが、その症状が更年期症状なのであれば専門家の産婦人科医にまずは相談し、プラセンタも一つの選択肢として様々な治療方法から適切に選択することが必要です。
そういう意味で、プラセンタ注射を検討する際のクリニック選びは非常に重要です。効果を実感できるかどうか、そして安全に治療を受けられるかどうかは、クリニックの専門性、質に大きく左右されます。安易な選択は、かえって症状を悪化させたり、健康を損なったりするリスクも伴います。そのため、信頼できるクリニックを見つけるために、慎重な検討が必要ですよ。

プラセンタに関するよくある質問

プラセンタ注射の費用はどのくらい?

プラセンタ注射の費用は、使用するプラセンタの種類(ラエンネック、メルスモンなど)、注射する量(アンプル数)、保険適応の有無によって大きく異なります。 保険適応だと1,000円未満ですが、自費診療だと一般的に、1アンプルあたり1,000円~5,000円程度が相場ですが、コース契約などを利用すると、単価が安くなる場合があります。

副作用はありますか?

プラセンタ注射は、比較的副作用が少ない治療法として知られていますが、稀に注射部位の痛み、腫れ、赤み、青あざなどが起こることがあります。これらの症状は通常、数日で軽快します。 また、まれに発熱、吐き気、倦怠感などの全身症状が現れる場合もあります。 重篤な副作用は極めて稀ですが、何か異常を感じた場合はすぐにクリニックに相談してください。 使用するプラセンタの種類や、個人の体質によっても副作用の出やすさは異なるため、医師とよく相談して治療を進めることが大切です。

他の治療法との併用は可能?

プラセンタ注射は、他の治療法と基本的に問題なく併用できます。 しかし、併用する際には、薬物相互作用や副作用などのリスクを考慮する必要があるため、必ず医師に相談して、安全に治療を進めることが重要です。他の治療法との併用が可能かどうかは、あなたの症状や状態、服用している薬などによって異なるため、医師の判断に従いましょう。 自己判断で併用することは避けてください。

プラセンタ注射の頻度は?

プラセンタ注射の頻度は、治療目的、症状、個々の体質などを考慮して医師が判断します。 通常は、週1~2回程度が一般的ですが、症状や効果によって頻度が調整されます。初期は週2回、その後は1~2週間に1回といったように、徐々に間隔を空けていくこともあります。 また、保険適用されている場合(更年期障害、肝機能障害、乳汁分泌不全など)は、1アンプルを週1回~2週間に1回程度が目安となります。医師の指示をきちんと守り、適切な頻度で注射を受けることが重要です。

効果を実感できるまでの期間は?

プラセンタ注射の効果を実感できるまでの期間は、個人差が大きく、数日から数ヶ月かかる場合もあります。[3] 即効性を期待するのではなく、継続的な治療によって徐々に効果が現れてくることを理解しておくことが重要です。 また、治療目的や症状によっても効果が現れるまでの期間は異なり、更年期症状の改善には数ヶ月かかる場合もある一方、疲労回復などは比較的早く効果を実感できる可能性があります。[5] 効果が出にくい場合も、医師に相談して治療方法を見直すことが大切です。

治療期間はどのくらい?

プラセンタ注射の治療期間は、治療目的や症状によって異なります。 更年期症状の改善を目的とする場合、効果を実感するまでには数週間から数ヶ月かかる場合があり、数ヶ月にわたって継続的な治療が必要となることもあります。一方、肝機能障害などの治療では、医師の指示に従って治療期間を決定します。 美容目的の場合も、効果の持続期間は数日から数週間とされており、継続的な施術が必要となることが多いです。治療期間については、担当医と十分に相談して、最適な治療計画を立てましょう。

まとめ|更年期症状の改善にプラセンタ注射を検討してみませんか?

この記事では、メルスモンやラエンネックというプラセンタ注射による更年期症状の改善効果、費用、副作用、安全性、クリニック選びなど、様々な角度から詳しく解説しました。更年期障害は、ホルモンバランスの変動によって引き起こされる様々な症状の総称であり、個人差が大きいため、最適な治療法も人それぞれです。プラセンタ注射は、その多様な生理活性作用から、更年期症状の緩和に効果が期待できる治療法の一つとして注目されています。

しかし、プラセンタ注射は万能薬ではなく、副作用の可能性や費用、保険適用などの注意点も理解した上で検討することが重要です。 この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の状況や希望に合った治療法を選択してください。 特に、信頼できるクリニックを選ぶことは、安全で効果的な治療を受ける上で非常に重要です。

更年期症状でお悩みの方は、一度プラセンタ注射について検討してみてはいかがでしょうか。 より詳しい情報やご相談は、信頼できる医療機関にご連絡ください。

更年期症状でお困りの方、プラセンタ注射について詳しく知りたい方は、下記リンクからレディースクリニックなみなみにご相談ください。

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