レディースクリニック なみなみ

妊娠初期症状はいつから始まる?症状のチェックリストや生理前との違いを解説

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クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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「もしかして、妊娠しているかも…?」生理が遅れている、体調がなんとなく違うなど、女性の体には様々な変化が現れます。特に妊娠初期は自覚症状が少ないため、生理前と区別がつきにくく、不安に感じる方も多いでしょう。

この記事ではレディースクリニックなみなみの叶谷愛弓院長(東京女子医科大学医学部・東京大学医学系大学院卒業)が、妊娠初期症状を網羅的に説明します。妊娠初期症状の始まり方、症状の種類、生理前症状との違いなどを分かりやすく解説します。セルフチェックリスト、症状への対処法、受診の目安、そして産婦人科選びや初期健診の重要性についても解説しているので部分的な利用にもおすすめです。

妊娠の可能性を感じている方、あるいは妊娠初期について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次
  1. 1 妊娠初期症状とは?
  2. 2 妊娠初期症状はいつから?性行為後2〜3週間で気づくことが多い
  3. 3 妊娠初期症状のセルフチェックリスト
  4. 4 妊娠初期にみられる代表的な症状
  5. 5 妊娠初期症状と生理前の違い
  6. 6 妊娠初期症状がない場合でも妊娠の可能性はある?
  7. 7 妊娠初期症状?妊娠を確認する方法
    1. 7.1 1.妊娠検査薬を使用する
    2. 7.2 2.基礎体温を記録する
    3. 7.3 3.医療機関を受診する
  8. 8 産婦人科を受診する目安
  9. 9 妊娠初期症状がみられたときの注意点
    1. 9.1 身体への負担を軽減しましょう
    2. 9.2 薬の服用について
    3. 9.3 飲酒・喫煙の禁止
    4. 9.4 カフェインの摂取量に注意
    5. 9.5 食生活への配慮
    6. 9.6 精神的なケア
    7. 9.7 早めの受診
  10. 10 妊娠がわかったら?産婦人科選びと初期健診の重要性
    1. 10.1 産婦人科の選び方
    2. 10.2 初期健診の内容と重要性
    3. 10.3 母子手帳のもらい方
  11. 11 妊娠初期症状に関するよくある質問
    1. 11.1 妊娠初期症状がない人もいる?
    2. 11.2 思い込みで妊娠超初期症状が出ることはある?
    3. 11.3 妊娠検査薬で陽性が出ました。どのタイミングで受診すべきですか?
    4. 11.4 妊娠初期の頭痛はいつまで続く?
    5. 11.5 妊娠検査薬はいつから使用したら良いですか?
    6. 11.6 妊娠検査薬で誤った判定が出ることはありますか?
    7. 11.7 妊娠検査薬は、尿のかけ過ぎで陽性になりますか?
  12. 12 まとめ:妊娠初期症状がみられたときは婦人科を受診しましょう

妊娠初期症状とは?

妊娠初期症状は2つに分けて考えるとわかりやすいです。
1つ目は、着床による症状です。2つ目はホルモン上昇による症状です。
着床による症状よりも、ホルモン上昇による症状が目立ちやすいため、一般的に「妊娠初期症状」というと、後者のことをいいます。
ホルモンバランスが変化するのは性行為後2〜3週、前回の生理から(妊娠)3〜4週からおこります。

これらの妊娠初期症状の多くは妊娠ホルモンhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の増加によって引き起こされます。症状自体も様々で、その有無や強さは個人差が大きいため、妊娠初期症状がないからといって、妊娠していないと断言はできません。

また、妊娠初期症状は生理前の症状と似ていることが多いため、自己判断は難しい場合があります。そのため、生理予定日以降に生理が来ない、または生理が遅れている場合は、妊娠検査薬で検査を行うことをおすすめします。

妊娠初期症状は気づきにくい時期に現れるため、見過ごしてしまう方も少なくありません。しかし、体の変化に注意することで、早期に妊娠に気づく可能性があります。 以下では、妊娠初期症状のセルフチェックリストと、代表的な症状について詳しく解説します。

妊娠初期症状はいつから?性行為後2〜3週間で気づくことが多い

多くの場合、性行為後2~3週間で妊娠初期症状に気づくことが多いとされています。これは、排卵後、受精卵が子宮に着床し、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され始める時期と一致します。

最後の生理開始日を基準にすると、妊娠3~4週頃に症状が現れ始めることが多いです。これは生理予定日頃と重なるため、生理前症状(PMS:premenstrual syndrome)と混同されやすい時期でもあります。妊娠初期症状かどうかを判断するのは難しい場合もあります。

一般的には妊娠検査薬を使用することで、より正確に妊娠の有無を確認することができます。妊娠検査薬は尿中のhCGを検出するため、性行為から約2週間後以降の使用が推奨されています。妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、または生理が遅れている場合は、早めに産婦人科を受診し、妊娠の確認と適切なケアを受けることが大切です。

以下は、妊娠初期症状が現れ始める時期に関する情報をまとめた表です。

時期妊娠週数出来事症状の有無
性行為後1~2週間妊娠2週頃排卵・受精通常は症状なし
性行為後約1~2週間後妊娠3週頃着床ごく軽微な症状が現れる場合もある
性行為後2~3週間後妊娠4週頃hCG分泌開始妊娠初期症状が現れ始めることが多い

妊娠初期は、母体にとってデリケートな時期です。少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに医療機関に相談することが重要です。

妊娠初期症状のセルフチェックリスト

妊娠初期症状は、個人差が大きく、全ての症状が現れるとは限りません。また、生理前や他の病気と症状が似ているため、自己判断で妊娠と断定するのは危険です。しかし、妊娠の可能性を感じた際に、自分の状態を客観的に把握するために、以下のセルフチェックリストを活用してみてください。

チェック項目が多いほど妊娠の可能性が高まりますが、必ずしも妊娠しているとは限りません。生理予定日1週間以上過ぎても生理が来ない場合や、妊娠の可能性を感じた場合は、必ず医療機関を受診して妊娠の確認を受けてください。

症状該当する該当しない
生理が遅れている
おりものの色や量の変化(白っぽい、量が多いなど)
少量の出血(着床出血の可能性)
強い眠気や倦怠感
吐き気や嘔吐
胸の張りや痛み
便秘や下痢
頻尿
食欲の変化(食欲不振、食欲旺盛)
めまい、立ちくらみ
微熱
頭痛
感情の起伏が激しい(イライラ、不安など)
腰痛
下腹部痛
嗅覚過敏
金属系の味がする

妊娠初期にみられる代表的な症状

妊娠初期の症状は、人によって現れ方や強さが大きく異なります。生理前症状と似ているものも多いので、注意深く観察してみましょう。

症状詳細
①:おりものの色・量の変化おりものが増えたり、白っぽくなったり、粘り気が強くなったりするなど、変化が現れます。これは、妊娠によってホルモンバランスが変化するためです。
②:少量の出血着床出血と呼ばれる、少量の出血がみられることがあります。これは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こるもので、通常は痛みを伴いません。しかし、大量の出血や激しい腹痛を伴う場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
③:眠気や倦怠感妊娠ホルモンの影響で、いつも以上に眠気が強くなったり、疲れやすくなったりします。
④:下痢・腹痛ホルモンバランスの変化によって、腸の働きが活発になり、下痢や腹痛が起こることがあります。
⑤:むかつきや吐き気つわりと呼ばれる症状で、妊娠初期によくみられます。吐き気や嘔吐だけでなく、食べ物のにおいに敏感になったり、特定の食べ物が食べられなくなったりすることもあります。
⑥:イライラや不安妊娠によってホルモンバランスが変化することで、精神的に不安定になり、イライラしやすくなったり、感情の起伏が激しくなったりすることがあります。
⑦:食欲不振/食欲旺盛妊娠初期は、食欲がなくなる場合と、逆に増える場合があります。これは、ホルモンバランスの変化によるものです。
⑧:めまい・立ちくらみ妊娠によって血圧が低下しやすくなるため、めまいやすりくらみを起こしやすくなります。
⑨:微熱・熱っぽさ基礎体温が上昇したり、微熱を感じたりすることがあります。これは、妊娠によって基礎体温が上昇するためです。
⑩:頭痛ホルモンバランスの変化や、血圧の変化によって頭痛が起こることがあります。

妊娠初期症状と生理前の違い

妊娠初期症状と生理前の症状は非常に似ているため、見分けるのが難しいと感じる方も多いでしょう。実際、多くの症状が両方に共通しており、生理前と勘違いしてしまうケースも少なくありません。そのため、妊娠の可能性を疑う際には、両者の違いをしっかりと理解しておくことが重要です。

以下、表を用いて妊娠初期症状と生理前の症状を比較し、違いを明確に解説します。

症状妊娠初期症状生理前症状違いのポイント
おりものの変化量が増えたり、水っぽく量が増えたり、粘り気が強くなったりする妊娠初期のおりものは水っぽく、粘り気は少ない傾向があります。生理前は粘り気が強くなることが多いです。
出血少量の出血(着床出血)がある場合生理が始まる前触れとして少量の出血がある場合着床出血は少量で、生理よりも期間が短く、鮮血ではないことが多いです。生理は通常通りの出血量と期間です。
吐き気・嘔吐つわりとして現れ、時間帯や頻度が一定しない場合が多く、徐々に悪化する生理前にも吐き気を感じることはあるが、通常は軽度で、時間帯や頻度も比較的安定している妊娠の吐き気は強く、持続時間が長く、時間帯に関係なく起こることがあります。
乳房の張り張りが強く、痛みを伴うこともある張るが、痛みは軽いことが多い妊娠による乳房の張りは、生理前よりも強く、痛みを伴うことも多いです。
倦怠感・眠気強い倦怠感や眠気を感じる倦怠感や眠気を感じるが、妊娠時ほど強くはない妊娠による倦怠感は、生理前よりも強く、日常生活に支障をきたすレベルになることもあります。
頻尿子宮が大きくなることで頻尿になるホルモンバランスの変化で頻尿になる場合もある妊娠による頻尿は、生理前よりも強く、夜間も頻尿になることがあります。
その他症状腰痛、便秘、味覚の変化など同様に腰痛、便秘、肌荒れなど症状の強さや組み合わせに違いが見られます。妊娠初期症状は複数の症状が複合的に現れることが多いです。

妊娠初期症状は生理のときよりも少し症状が強いなと複数思うことがあって、もしかしたら?と気づくことが多いです。
生理前と症状は非常に似ているので、個々の症状に注目するとそこまで変化がないように見えます。産婦人科医でもはっきりわからない場合もあるので、エコーや検査薬を使用して確認します。

妊娠初期症状がない場合でも妊娠の可能性はある?

生理が遅れても、妊娠初期症状が全くない場合でも、妊娠している可能性はあります。妊娠初期症状は個人差が大きく、全く症状が出ない人も少なくありません。中には、つわりなどの症状が全くないまま出産を迎える人もいるほどです。そのため、症状がないからといって安易に妊娠の可能性を否定することはできません。

妊娠初期症状がない場合でも、妊娠の可能性を示唆するサインはいくつかあります。例えば、基礎体温が下がらない(高温期)まま3週間ほど続く場合などは、妊娠の可能性が高いと言えます。また、生理不順であったり、産後すぐに妊娠した場合なども、妊娠に気づきにくいケースです。

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化がまだ定まっていないため、症状が出にくい時期でもあります。特に妊娠0~1週は、妊娠が成立していない時期なので、妊娠にまつわる症状は起こりません。

妊娠の有無を確かめるには、妊娠検査薬を使用するか、産婦人科を受診することが最も確実な方法です。生理予定日以降に検査薬で陽性反応が出た場合や、生理が遅れている、妊娠の可能性を感じている場合は、早めに産婦人科を受診することをお勧めします。

妊娠初期症状?妊娠を確認する方法

妊娠初期症状が出た場合、実際に妊娠しているかどうかを確認する方法はいくつかあります。やはり確実な方法は、医療機関を受診し、医師による診察を受けることです。しかし、すぐに受診できない場合や、まずは自宅で確認したいという方もいるでしょう。そこで、妊娠の確認方法をいくつかご紹介します。

1.妊娠検査薬を使用する

妊娠検査薬は、尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出することで、妊娠の有無を判定するものです。hCGは、受精卵が子宮に着床すると分泌されるホルモンで、妊娠すると血液や尿中に増加します。妊娠検査薬は、このhCGの濃度を測定することで、妊娠の判定を行います。

妊娠検査薬には一般妊娠検査薬と早期妊娠検査薬があります。
一般のものはhCGが50mIU/ml以上で妊娠反応陽性が検出できますが、早期妊娠検査薬はhCGが25mIU/ml以上で検出でき、より早期に検出できます。

妊娠検査薬の種類価格メリットデメリット
市販の妊娠検査薬300〜1000円手軽に購入でき、自宅で簡単に検査できる。比較的安価。判定が陰性でも、妊娠している可能性がある(特に妊娠超初期)。検査時期を間違えると正確な結果が得られない。
病院での妊娠検査5000〜15000円より正確な結果が得られる。超初期でもエコーなどで確認できる。医療機関を受診する必要がある。費用が検査薬よりは高いです。

市販の妊娠検査薬を使用する際は、パッケージの指示をよく読んでから使用しましょう。月経予定日以降の使用が推奨されていますが、より早く確認したい場合は、感度の高い検査薬を使用することも可能です。しかし、妊娠超初期ではhCGの濃度が低いため、陰性と判定される可能性もあります。生理予定日1週間後を目安に検査するのがおすすめです。

2.基礎体温を記録する

普段から基礎体温を毎日記録することで、排卵日や生理周期を把握し、妊娠の可能性を推測することができます。妊娠初期症状があまりない、軽度の場合でも妊娠すると、黄体ホルモンの分泌が継続されるため、高温期が通常よりも長く続く傾向があります。

3.医療機関を受診する

妊娠の確定診断を行うには、医療機関を受診し、医師による診察を受けることが最も確実な方法です。クリニックでは超音波検査などを行い、妊娠の有無や胎児の状態を確認します。妊娠が確認された場合は、妊娠経過の管理や出産に関する説明などを受けられます。

妊娠の可能性を感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。特に、妊娠初期は胎児の発育に重要な時期であり、早期発見・早期治療が重要です。

産婦人科を受診する目安

妊娠の可能性を感じたら、いつ産婦人科を受診すれば良いのか迷う方も多いと思います。

一般的には、妊娠検査薬で陽性反応が出た後、または生理予定日1週間以上遅れた時点で産婦人科を受診することをおすすめします。妊娠検査薬が陽性でも、まだ妊娠初期で胎児の状態が確認できない場合もありますが、早めの受診で悪いことはないので、心配せずに受診してみてください。

妊娠6週目くらいまでには1度産婦人科を受診することが望ましいとされています。これは、この時期に超音波検査で胎嚢(胎児を包む袋)や胎芽(胎児の初期段階)を確認できる可能性が高いためです。妊娠5週よりも早いと、正常妊娠か異常妊娠かの判断が難しく、胎児の心拍が確認できない場合も多いことから、再受診が必要になる可能性があります。

ただし、状況によっては、これらの目安よりも早く受診が必要となる場合もあります。例えば、激しい腹痛や出血など、異常な症状がある場合は、すぐに産婦人科を受診しましょう。妊娠初期は、流産リスクも高いため、早めの受診が安心です。

目安はあくまで目安です。すごい早い時期でもどうしたらよいか心配になったり、早めに結果を知りたくなる女性も多いです。
そんなときに安心できるように当院ではスタッフ一同診療しているので少しでも躊躇する気持ちを軽くして相談してくださいね。

妊娠初期症状がみられたときの注意点

妊娠初期症状が現れた場合、心躍る反面、不安も感じる方も多いでしょう。 このセクションでは、妊娠初期症状がみられた際の注意点について解説します。

身体への負担を軽減しましょう

妊娠初期は、つわりや倦怠感など、身体に様々な負担がかかります。無理せず休息をとり、過度な運動や疲労を避けることが大切です。

注意点具体的な対策
過度な運動軽い散歩程度がよいです。あまりにも激しい運動は控えましょう。
疲労十分な睡眠を確保してください。眠くなるので昼寝も積極的に活用しましょう。
栄養不足バランスの良い食事を心がけましょう。つわりが辛い場合は、食べられるものを少量ずつこまめに摂取するとよいです。
脱水症状水分をこまめに摂取しましょう。スポーツドリンクなども有効です。
ストレスリラックスできる時間を作りましょう。趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたりするなど、ストレス軽減に努めるとよいです。

薬の服用について

妊娠初期は胎児の器官形成が進む重要な時期です。市販薬を含む薬の服用は、医師または薬剤師に相談してから行いましょう。自己判断で薬を服用することは避けてください。

飲酒・喫煙の禁止

妊娠中は、飲酒と喫煙を完全に避けるべきです。アルコールやタバコは胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠の可能性がある場合は、すぐに飲酒・喫煙を中止しましょう。

カフェインの摂取量に注意

過剰なカフェイン摂取は、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があるため、コーヒーや紅茶などの摂取量には注意が必要です。カフェインレスの飲料を選ぶのも良いでしょう。

食生活への配慮

妊娠初期は、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。つわりで食欲がない場合でも、無理せず食べられるものを選んで摂取しましょう。妊娠初期の栄養に関する情報は、多くのウェブサイトで確認できます。

精神的なケア

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化や不安などから精神的に不安定になりやすい時期です。パートナーや家族、友人などに相談したり、信頼できる医師に相談したりすることで、精神的な負担を軽減しましょう。

早めの受診

妊娠初期症状に不安を感じたり、強い症状が現れたりする場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。早期の受診は、妊娠経過の確認や、必要に応じて適切な処置を受ける上で非常に重要です。

これらの注意点を踏まえ、心身ともに健康な妊娠生活を送るように心がけましょう。

妊娠がわかったら?産婦人科選びと初期健診の重要性

妊娠が分かったら、まずは産婦人科を受診し、妊娠の経過を丁寧に診てもらうことが大切です。初めての妊娠で不安な方も多いと思いますが、適切なケアを受けることで、安心して妊娠期を過ごせるようになります。ここでは、産婦人科の選び方、初期健診の内容と重要性、そして母子手帳の取得方法について解説します。

産婦人科の選び方

産婦人科選びは、妊娠生活を快適に過ごす上で非常に重要です。通いやすさだけでなく、医師との相性、設備、対応なども考慮して選びましょう。以下に、産婦人科を選ぶ際のポイントをまとめました。

ポイント具体的な確認事項
通いやすさ自宅や職場からの距離、交通手段、駐車場の有無など、予約の取りやすさも大事です。
医師との相性説明の分かりやすさ、相談しやすさ、対応の丁寧さなど。ホームページや口コミを参照するのも有効です。
設備最新の医療機器の有無、入院設備の充実度など。エコーは新しいものかチェックしてみましょう。
対応待ち時間の長さ、スタッフの対応、予約システムの使いやすさなど
分娩方法妊婦健診と分娩は別の病院で行うことも多いです。出産病院との連携もチェックしましょう。
費用初診料、健診費用などの目安を確認しましょう。

初期健診の内容と重要性

初期健診では、妊娠の経過や母体の健康状態を確認します。初期の段階で問題を発見し、適切な対応をすることで、妊娠合併症のリスクを軽減することができます。初期健診では、以下の様な検査や診察が行われます。

検査・診察項目目的
超音波検査胎児の心拍確認、妊娠週数の確認、子宮内妊娠の確認など
血液検査貧血の有無、感染症の有無、血液型などの確認
尿検査尿路感染症の有無、妊娠高血圧症候群のリスク評価など
問診妊娠経過、症状、生活習慣、既往歴などについて詳しく聞き取ります。
子宮頸がん検診子宮頸がんの早期発見

初期健診は、妊娠の経過をスムーズに進めるために非常に重要です。定期的な健診を受けることで、妊娠中の不安や疑問を解消し、安心して妊娠生活を送ることができます。 また、早期発見・早期治療に繋がるため、母子ともに健康な状態を保つ上で欠かせません。

レディースクリニックなみなみの妊婦健診のページ

母子手帳のもらい方

母子手帳は、妊娠を届け出た際に市区町村役場から交付されます。妊娠が分かったら、早めに役場へ届け出て、母子手帳を受け取りましょう。母子手帳には、妊娠から出産、育児に関する様々な情報が記載されており、妊娠・出産・育児をサポートする重要なツールです。母子手帳を取得したときに多くの自治体で妊婦健診に使用できるクーポンが貰えます。そのため、初回の妊婦健診はこのクーポンが使用できないことも多いですが、最終的に割引される金額はおなじになるので心配はいらないですよ。

妊娠初期は不安や疑問が多い時期です。産婦人科を受診し、医師や看護師に積極的に相談することで、安心して妊娠生活を送りましょう。

妊娠初期症状に関するよくある質問

妊娠初期症状がない人もいる?

はい、妊娠初期症状は個人差が大きく、全く症状がない人もいます。妊娠初期症状は、hCGホルモンの分泌量や、個人の体質、過去の妊娠経験などによって影響を受けます。そのため、妊娠していても、症状が軽微であったり、全く自覚できない人もいます。
妊娠初期症状がないからといって、妊娠していないとは断定できません。生理が遅れている、妊娠検査薬で陽性反応が出たなど、妊娠の可能性を示唆する他の兆候がある場合は、医師に相談することをおすすめします。
妊娠の確定診断は、医師による超音波検査などで行われます。妊娠初期症状がない場合でも、妊娠の可能性を否定することはできないため、不安な場合は早めに産婦人科を受診しましょう。

思い込みで妊娠超初期症状が出ることはある?

あります。
妊娠を強く望んでいると、生理前の症状や普段とは異なる体の変化を「妊娠初期症状ではないか?」と捉えがちです。これは、想像妊娠と呼ばれる現象の一種で、精神的な要因によって身体的な症状が現れる場合があります。例えば、吐き気や胸の張り、眠気などを妊娠初期症状と勘違いしてしまうケースがあります。また、生理予定日付近になると、妊娠を期待するあまり、ちょっとした体の変化を大きく捉えてしまうこともあります。
しかし、想像妊娠による症状は、実際の妊娠初期症状とは異なる点があります。例えば、想像妊娠では、基礎体温の上昇が見られないことが多いです。基礎体温は妊娠の初期症状の中でも比較的明確な指標と言えるため、基礎体温を測ることで、妊娠の可能性をより正確に判断できます。

妊娠検査薬で陽性が出ました。どのタイミングで受診すべきですか?

できるだけお早めに病院を受診してください。
陽性反応後は待つ必要が全くないので一度精密検査を受診してください。順調な妊娠であれ、そうでない場合もまずはエコーなどでの精密検査で判断をします。

妊娠初期の頭痛はいつまで続く?

妊娠初期の頭痛は、多くの場合、妊娠19週頃まで続くことが多いとされています。しかし、個人差があり、数週間で治まる方もいれば、妊娠後期まで続く方もいます。頭痛の持続期間は、頭痛の種類や原因、個人の体質などによって大きく異なります。

つわりと関連している場合、つわりが落ち着くにつれて頭痛も軽減する傾向があります。しかし、つわりとは関係なく、妊娠期間中ずっと頭痛に悩まされる方もいるため、心配な場合は医師に相談することが大切です。

妊娠検査薬はいつから使用したら良いですか?

基本的には生理予定日の1週間後(性行為から2週間後以降が目安)から使用することが推奨されています。それ以前に使用すると、hCGが上昇しておらず、正確な判定ができない可能性があるため、ご注意ください。

妊娠検査薬で誤った判定が出ることはありますか?

妊娠検査薬は正しい時期に正しく使用すれば精度は99%とされています。しかし、妊娠していない場合でも妊娠検査薬が反応し、疑陽性を示す場合があります。不妊治療でhCGの注射を行っている方は1週間は体内の濃度が上昇しているので偽陽性が出る場合があります。
最終的に妊娠しているかどうかは、医師による内診や超音波検査を受けて確認してください。

妊娠検査薬は、尿のかけ過ぎで陽性になりますか?

稀に、妊娠していないにもかかわらず、妊娠していると判定が出る「偽陽性」が現れることがあります。妊娠検査薬は、それぞれの商品説明書に記載されている通りの正しい使い方で使用してください。

まとめ:妊娠初期症状がみられたときは婦人科を受診しましょう

この記事では、妊娠初期症状の具体的な症状から、生理前との違い、妊娠確認方法、産婦人科受診の目安まで、幅広く解説しました。 妊娠初期症状は個人差が大きく、全ての症状が現れるとは限りません。 各症状などに関しても関連コラムで更に細かく解説しているのでお時間があれば、読んでみてください。

少しでも気になる症状がある場合、または妊娠の可能性を感じた場合は、ご自身の判断で安易に妊娠を決めつけるのではなく、早めに産婦人科を受診することが大切です。 妊娠の確定診断を受けることで、適切な妊娠生活を送るためのサポートを受けることができます。

妊娠初期は胎児の器官形成が盛んに行われる重要な時期です。 初期の段階で妊娠を把握し、適切なケアを受けることで、母体と胎児の健康を守り、安心した妊娠生活を送ることができます。 自己判断で妊娠を決めつけることなく、専門医の診察を受けて、正確な情報に基づいた対応を心がけましょう。

この記事が、皆様の妊娠生活に少しでもお役に立てれば幸いです。

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