レディースクリニック なみなみ

膀胱炎の治し方 | セルフケア・病院での治療法、一歩進んだ新しい治療法も解説

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クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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膀胱炎になると、頻尿(トイレが近い)や排尿時の痛みなどつらい症状があらわれます。特に忙しい時期には、できれば病院に行かず自宅で治したいと考える方も多いでしょう。本記事では、膀胱炎の治し方と再発を防ぐ予防法について詳しく解説します。女性の中には繰り返す膀胱炎に困っている方も少なくありません。膀胱炎の症状がみられるときは、ぜひ内容を参考に対処してみてください。

膀胱炎を治すには、軽い場合は自宅でできる対処法を試し、症状が強い場合や改善しない場合は病院で抗生物質による治療を受けることが基本です。
最近では腟内細菌叢(そう)を乳酸菌で正常化することや、レーザー治療によって再発を抑制することで膀胱炎のリスクを下げる効果などがエビデンスを確立し始めています。
ここでは今までの常識と、あたらしい内容も説明するのでぜひ一度見てみてください。

目次
  1. 1 膀胱炎ってどんな病気?
    1. 1.1 膀胱炎はぼうこうに炎症が起こる疾患
    2. 1.2 膀胱炎の種類は?
  2. 2 膀胱炎の原因は主に細菌感染
    1. 2.1 膀胱炎の原因となる細菌
    2. 2.2 膀胱炎の原因となる5つの行為
  3. 3 膀胱炎の4つの症状
    1. 3.1 ①頻尿と排尿痛
    2. 3.2 ②残尿感と頻尿
    3. 3.3 ③血尿
    4. 3.4 ④発熱
  4. 4 性感染症との関連は?
  5. 5 【セルフケア】自宅でできる軽度な膀胱炎の治し方
    1. 5.1 ①:水分を多めにとる
    2. 5.2 ②:痛み止め・消炎鎮痛剤を服用する
  6. 6 【病院での治療】症状が重い膀胱炎の治し方
    1. 6.1 抗生物質を用いた薬物治療
    2. 6.2 膀胱炎の治療期間の目安は数日から数週間
  7. 7 膀胱炎の症状があるときにやってはいけない4つのこと
    1. 7.1 ①:刺激が強い物の摂取
    2. 7.2 ②:温水洗浄便座の使用
    3. 7.3 ③:陰部の洗いすぎ
    4. 7.4 ④:膀胱炎を治療せず放置
  8. 8 膀胱炎を予防する4つの方法
    1. 8.1 ①:水分摂取を積極的に行う
    2. 8.2 ②:排便後の拭き方を注意する
    3. 8.3 ③:陰部のケアを徹底する
    4. 8.4 ④:腰回りを冷やさないようにする
  9. 9 くりかえす膀胱炎の再発予防
    1. 9.1 乳酸菌サプリによるくりかえす膀胱炎の再発予防
    2. 9.2 レーザー治療によるくりかえす膀胱炎の再発予防
    3. 9.3 《体験談》更年期の膀胱炎が改善したケース
  10. 10 まとめ|膀胱炎の症状、原因、治療法を理解して、できる限り繰り返さないようにしましょう。
  11. 11 膀胱炎に関するよくある質問
    1. 11.1 膀胱炎は女性に多いってホント?
    2. 11.2 膀胱炎で病院を受診する目安は?
    3. 11.3 膀胱炎に種類はあるの?
    4. 11.4 性感染症との関連は?
    5. 11.5 膀胱炎は男性でもなるの?
    6. 11.6 膀胱炎の予防方法ってあるの?
    7. 11.7 膀胱炎が治ったかどうか、判断する方法は?
    8. 11.8 膀胱炎になったらお風呂に入ってもいいですか?

膀胱炎ってどんな病気?

膀胱炎はぼうこうに炎症が起こる疾患

膀胱炎とはその名の通り、膀胱に炎症が起こる病気です。膀胱は、尿をためておくための袋状の臓器で、尿道と腎臓の間にある臓器です。膀胱炎は、細菌がからだの外部から、尿道を経て膀胱に侵入することで起こることがほとんどです(逆行性感染といいます)。

膀胱炎は、女性に多くみられます。これは、女性の尿道が男性よりも短く、肛門に近い位置にあるため、細菌が侵入しやすいからです。また、妊娠や閉経など、女性ホルモンの変動も膀胱炎の原因の一つと考えられているため、女性に起こりやすい疾患となっています。

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膀胱炎の種類は?

膀胱炎には急性/慢性/反復性と起こす時期に関する分類と、単純性/複雑性/間質性といった原因による分類があります。
一般的な膀胱炎は、急性もしくは反復性の単純性膀胱炎で、細菌感染が原因になる膀胱炎です。
当記事では単純性膀胱炎に関して説明していきます

膀胱炎の原因は主に細菌感染

膀胱炎の原因は、主に細菌感染です。細菌が尿道から膀胱に侵入し、膀胱の内壁に炎症を起こします。膀胱炎の原因となる細菌には、大腸菌などの腸内細菌が最も多く、その他にもブドウ球菌や連鎖球菌など様々な細菌が原因となることがあります。

膀胱炎の原因となる細菌

膀胱炎を引き起こす細菌のほとんどは、腸内細菌です。中でも、大腸菌が最も多く、膀胱炎全体の80%以上を占めていると言われています。大腸菌は、私たちの腸内に常在する細菌ですが、尿道から膀胱に侵入すると、膀胱炎を引き起こすことがあります。

その他、ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌も、膀胱炎の原因となることがあります。これらの細菌は、皮膚や鼻腔などに常在していることが多いですが、免疫力が低下したり、抵抗力が弱ったりすると、膀胱炎を引き起こす可能性があります。

膀胱炎の原因となる5つの行為

細菌性膀胱炎の原因となる細菌が膀胱に侵入しやすい状況には、次のようなものがあります。

①性行為

性行為によって、尿道口に細菌が侵入しやすくなります。特に、新しいパートナーと性行為を行う場合や、複数のパートナーと性行為を行う場合は、膀胱炎のリスクが高まります。

②膀胱の機能低下

加齢や出産、閉経などにより、膀胱の機能が低下すると、尿をためておく能力が低下し、膀胱炎のリスクが高まります。また、糖尿病や神経系の病気などによっても、膀胱の機能が低下することがあります。

③排尿の我慢

排尿を我慢すると、膀胱内に尿が溜まり、細菌が繁殖しやすくなります。また、膀胱の筋肉が弱くなり、尿を排出しにくくなるため、膀胱炎のリスクが高まります。

④不衛生なトイレ環境

トイレの環境が悪いと、尿道口に細菌が侵入しやすくなります。トイレを使用する際には、手を洗ったり、ペーパータオルを使用したりするなど、衛生面に気を配ることが大切です。

⑤免疫力の低下

ストレス、疲労、睡眠不足、栄養不足などにより、免疫力が低下すると、細菌に抵抗しにくくなり、膀胱炎のリスクが高まります。健康的な生活習慣を心がけ、免疫力を高めることが大切です。

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膀胱炎の4つの症状

膀胱炎の症状は、人によって異なりますが、代表的な症状として、以下のものがあります。

①頻尿と排尿痛

膀胱炎の最も一般的な症状は、頻尿と排尿痛です。膀胱炎になると、尿意を感じやすくなり、トイレの回数が増えます。また、排尿時に痛みを感じたり、焼けるような感じがしたりすることもあります。

②残尿感と頻尿

膀胱炎になると、排尿後も膀胱に尿が残っているような感じがすることがあります。これは、膀胱の炎症によって、尿がスムーズに排泄されなくなるためです。残尿感がある場合は、膀胱炎の疑いがありますので、早めに医師に相談しましょう。

③血尿

膀胱炎によって、尿に血が混じる場合があります。血尿は、膀胱の炎症がひどい場合や、膀胱壁に傷がついている場合に起こることがあります。

④発熱

膀胱炎がひどくなると、発熱する可能性があります。発熱は、細菌感染によって起こります。発熱が続く場合は、腎盂腎炎などの合併症を疑い、すぐに医師に相談しましょう。

膀胱炎の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。特に、以下の症状がある場合は腎盂腎炎に移行している可能性があり、すぐに受診が必要です。

  • 高熱(38℃以上)
  • 尿が出にくい
  • 激しい痛み
  • 吐き気や嘔吐

性感染症との関連は?

膀胱炎の原因菌が性感染症のものである場合もありますが、症状だけでは分別が難しいです。
女性ではクラミジアが原因で膀胱炎様の症状が現れることがあります。これは「クラミジア膀胱炎」と呼ばれることがあり、通常の膀胱炎検査では見つからないため、別途クラミジアの検査が必要となります。
男性ではそもそも膀胱炎にはなりにくいですが、クラミジアや淋菌感染症として尿道炎という状態になることもあり、排尿時痛などをきっかけに感染が分かる可能性もあります。

【セルフケア】自宅でできる軽度な膀胱炎の治し方

膀胱炎の症状が軽度で、病院を受診するほどでもない場合は、自宅でできるケアを試してみましょう。ただし、症状が重い場合は、自己判断せず、必ず病院を受診してください。

①:水分を多めにとる

水分を十分に摂取することで、膀胱内の細菌を洗い流す効果が期待できます。単純に尿を出す機会が多いと膀胱内の細菌が物理的に減少していきます。普段は頻尿の原因にもなるので控える人も多いですがこのような時は多少のカフェインを含む飲み物も問題ないです。1日に1リットル以上の水分を摂取することを目安にしてください。

②:痛み止め・消炎鎮痛剤を服用する

膀胱炎の痛みは、痛み止めや消炎鎮痛剤を服用することで軽減できます。市販薬(アセトアミノフェン製剤やロキソニンなど)でも効果が期待できますが、症状が重い場合は、医師に相談して適切な薬を処方してもらいましょう。

【病院での治療】症状が重い膀胱炎の治し方

膀胱炎の治療は、主に薬物療法で行われます。抗生物質を服用することで、膀胱炎の原因となる細菌を殺菌し、炎症を抑えます。抗生物質は、通常、7~10日間服用します。

抗生物質を用いた薬物治療

膀胱炎の治療は、病院を受診して医師の診察を受ける必要があります。医師は、症状や尿検査の結果に基づいて、適切な治療法を決定します。

膀胱炎の治療には、抗生物質が用いられます。抗生物質は、膀胱炎の原因となる細菌を殺菌し、炎症を抑える効果があります。抗生物質は、通常、7~10日間服用します

膀胱炎の治療は、通常、数日で症状が改善します。しかし、症状が改善しても、抗生物質は医師の指示通りに最後まで服用することが大切です。途中で服用を中止すると、細菌が完全に死滅せず、膀胱炎が再発する可能性があります。

膀胱炎の治療期間の目安は数日から数週間

膀胱炎の治療期間は、症状の重症度や原因となる細菌の種類によって異なります。軽症の場合には、数日で症状が改善することが多いですが、重症の場合には、数週間治療が必要になることもあります。

抗生物質の内服しすぎは良くない?

最近では抗生物質の内服が一般的になって来ていることで、抗生物質に耐性のある原因菌(耐性菌)の出現が問題視されています。
頻繁に抗生物質を内服することは二つの点でよくないです。
① 耐性菌の出現
② 正常細菌叢(善玉菌)の死滅
本来常在菌と言ってバランスを整えてくれている善玉菌まで影響も受けるため膀胱炎の原因菌である大腸菌が繁殖しやすい環境ができてしまいます。
頻繁に繰り返す膀胱炎の場合は、むやみやたらと抗生剤を内服するのではなく、常在菌叢(そう)の正常化のためにエビデンスのある乳酸菌サプリなどを内服した方が良い場合もあります。

膀胱炎の症状があるときにやってはいけない4つのこと

膀胱炎の症状があるときは、以下に挙げる行為は控えるようにしましょう。

①:刺激が強い物の摂取

辛いもの、酸っぱいもの、アルコール、カフェインなど、膀胱を刺激するようなものは控えるようにしましょう。これらの食品は、膀胱の炎症を悪化させる可能性があります。

②:温水洗浄便座の使用

温水洗浄便座(ウォシュレット)は、肛門と尿道口を清潔に保つのに役立ちますが、温水洗浄便座の温水が、膀胱の炎症を悪化させることがあります。清潔でない場合もあるので膀胱炎の症状がある場合は、温水洗浄便座の使用を避け、お尻を拭く際は、清潔なペーパータオルを使用しましょう。

③:陰部の洗いすぎ

陰部を洗いすぎると、皮膚のバリア機能が低下し、細菌が侵入しやすくなります。特に、皮脂を全て落としてしまうような全身用の石鹸やボディソープの使用は控え、専用の洗剤とぬるま湯で優しく洗いましょう。専用の洗剤は皮脂をある程度残し、膣内の環境も弱酸性に保ってくれるようなものが多いです。
また、洗い終わった後は、しっかりと水分を拭き取りましょう。

④:膀胱炎を治療せず放置

膀胱炎の症状を放置すると、腎盂腎炎などの合併症を引き起こす可能性があります。腎盂腎炎は、腎臓に炎症が起こる病気で、高熱や腰痛などの症状が現れます。腎盂腎炎は、膀胱炎よりも重症で、治療も長期化することがあります。膀胱炎の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。腎盂腎炎まで進行すると症状が全身性になってしまい、内服での治療が難しくなることも多いです。その場合は点滴での抗生物質投与を通院でおこなったり、場合によっては入院も必要です。

膀胱炎を予防する4つの方法

膀胱炎は、適切な予防策を講じることで、発症リスクを下げることができます。以下に、膀胱炎の予防策をまとめました。

①:水分摂取を積極的に行う

水分を十分に摂取することで、膀胱内の細菌を洗い流す効果が期待できます。膀胱炎予防のために、1日に2リットル以上の水分を摂取しましょう。特に、水やお茶など、カフェインを含まない飲み物をたくさん飲むようにしましょう。

②:排便後の拭き方を注意する

排便後は、肛門から尿道口に向かって拭かないようにしましょう。肛門には、大腸菌などの細菌が多く存在するため、肛門から尿道口に向かって拭くと、細菌が尿道に侵入しやすくなります。正しい拭き方は、尿道口から肛門に向かって拭くことです。

③:陰部のケアを徹底する

陰部の清潔を保つことは、膀胱炎予防に非常に大切です。特に、性行為の前後には、石鹸で優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。また、下着は通気性の良いものを選び、締め付けないよう注意しましょう。

④:腰回りを冷やさないようにする

冷えは、免疫力を低下させ、膀胱炎の発症リスクを高めます。特に、冬場は、腹巻きやレッグウォーマーなどを使って、腰回りを冷やさないようにしましょう。また、冷房の風が直接当たらないように、工夫することも大切です。

ここからは当院でも進んで行っている乳酸菌による治療介入や、レーザー治療など膀胱炎を起こす原因への根本治療を説明します。抗生物質での治療はあくまで対症療法です。そもそも膀胱炎になりにくい環境を作ることこそが大切だと考えています。

くりかえす膀胱炎の再発予防

乳酸菌サプリによるくりかえす膀胱炎の再発予防

膀胱炎をなん度も繰り返す女性も多いですが、腟内の細菌叢(そう)のバランスが崩れていることが原因になっている場合はこの改善が大切です。膀胱への逆行性感染の原因として最近は腟内の環境も着目されています(岡山大学の研究▶︎)。

乳酸菌サプリメントを活用して腟内環境を整えることで、膀胱炎の再発予防が期待できます。 膀胱炎を何度も繰り返す女性の中には、腟内の細菌バランスの乱れが一因となっている場合があります。膀胱への細菌侵入は尿道からだけでなく、腟内に常在する大腸菌が尿道に移行して起こるケースもあることがわかってきました。通常、女性の腟内は乳酸菌が優勢な弱酸性環境で、病原菌である大腸菌にとって居心地が悪い状態に保たれています。しかし抗生物質の多用やホルモン低下(特に更年期のエストロゲン低下)によって乳酸菌が減少すると、腟内がアルカリ性に傾き大腸菌が増殖しやすい環境になってしまいます。

その改善策として注目されているのが乳酸菌サプリメントの継続摂取です。腟に定着しやすい種類の乳酸菌をサプリで補給することで、乱れてしまった膣内フローラ(細菌叢)を正常化し、尿道周囲の環境から膀胱炎の原因菌を減らすことができます。当院でも乳酸菌含有サプリの提案を行っており、抗生物質に頼らない体質改善による膀胱炎予防に力を入れています。

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レーザー治療によるくりかえす膀胱炎の再発予防

閉経後の膀胱炎増加には、腟のレーザー治療が効果的とされています。 細菌性膀胱炎を繰り返す背景には先述した腟内環境の悪化が関係しますが、その要因の一つにエストロゲン低下による腟粘膜の萎縮・乾燥があります。閉経前後の女性では女性ホルモンの急激な減少により腟粘膜が薄く弱くなり、潤いも失われて膣の常在菌が定着しにくい状態になります。その結果、防御力が下がった腟や尿道に細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎が増えてしまうのです。

こうした更年期以降の膀胱炎の再発予防策として、婦人科で行われているのが腟へのレーザー照射治療インティマレーザー)です。特殊なレーザーで腟壁に刺激を与えコラーゲン産生を促すことで、萎縮した腟粘膜の厚みや潤いを取り戻し、腟・尿道周辺の環境を若々しく保つ効果が期待できます。ホルモン補充療法に代わる新しい選択肢として注目されており、痛みも少なく外来で受けられるのが利点です。閉経後に膀胱炎が増えてお困りの方は、一度レーザー治療を行っている当院のようなクリニックに相談してみることをおすすめします。 レーザー治療と乳酸菌サプリの併用で、薬に頼らず膀胱炎を起こしにくい体質づくりを目指しましょう。

《体験談》更年期の膀胱炎が改善したケース

50代女性のAさんは、閉経を迎えた頃から膀胱炎を繰り返すようになりました。月に1回は症状が出てしまい、その度に抗生剤を服用する状態で「薬ばかり飲み続けるのは不安…」とレディースクリニックなみなみを受診されました。検査では特に糖尿病などの疾患はなく、閉経に伴う腟粘膜の萎縮と乳酸菌の減少が原因の可能性が高いと考えられました。

そこでAさんには乳酸菌サプリメントの継続内服と、後述するレーザー治療を提案しました。サプリを毎日飲みつつ月にレーザー施術を計3回行った結果、腟の状態が潤いのある健康的な粘膜に改善し、その後半年以上膀胱炎を再発していません。Aさんご本人も「トイレの心配ばかりしていた生活から解放された」と大変喜ばれました。同じように更年期以降から膀胱炎が増えたという方は、一度ご相談ください。


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まとめ|膀胱炎の症状、原因、治療法を理解して、できる限り繰り返さないようにしましょう。

膀胱炎は女性に多い身近な感染症ですが、正しい治し方と予防策を知っていれば過度に怖がる必要はありません。まず症状が出たら早めに対処し、軽いうちに自宅ケアや生活改善で悪化を防ぎましょう。違和感が強い場合は我慢せず病院で適切な治療を受け、きちんと抗生物質を服用すれば多くは数日〜1週間程度で改善します。その後も油断せず、水分補給や清潔の保持など日常の予防を続けることが大切です。繰り返す膀胱炎に悩む方は、ぜひ乳酸菌サプリやレーザー治療といった新しい再発防止策も検討してみてください。

レディースクリニックなみなみでは、膀胱炎の診療はもちろん再発予防のための各種ケアにも力を入れています。女性ならではの泌尿生殖器トラブルに精通したスタッフが揃っておりますので、膀胱炎でお困りの際はお気軽に当院へご相談ください

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膀胱炎に関するよくある質問

膀胱炎は女性に多いってホント?

はい、膀胱炎は女性に多くみられます。これは、女性の尿道が男性よりも短く、肛門に近い位置にあるため、細菌が侵入しやすいためです。また、妊娠や閉経など、女性ホルモンの変動も膀胱炎の原因の一つと考えられています。

膀胱炎で病院を受診する目安は?

膀胱炎の症状が出たら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。特に、以下の症状がある場合は、すぐに受診が必要です。

  • 高熱(38℃以上)
  • 尿が出にくい
  • 激しい痛み
  • 吐き気や嘔吐

これらの症状は、腎盂腎炎などの合併症を疑う必要があるため、早めの受診が大切です。

膀胱炎に種類はあるの?

膀胱炎には、急性膀胱炎と慢性膀胱炎の2種類があります。

種類特徴
急性膀胱炎急に症状が現れ、数日で症状が改善することが多い。
慢性膀胱炎症状が長引いたり、再発を繰り返したりする。原因が特定できない場合も多い。

性感染症との関連は?

膀胱炎の原因菌が性感染症のものである場合もありますが、症状だけでは分別が難しいです。
女性ではクラミジアが原因で膀胱炎様の症状が現れることがあります。これは「クラミジア膀胱炎」と呼ばれることがあり、通常の膀胱炎検査では見つからないため、別途クラミジアの検査が必要となります。
男性ではそもそも膀胱炎にはなりにくいですが、クラミジアや淋菌感染症として尿道炎という状態になることもあり、排尿時痛などをきっかけに感染が分かる可能性もあります。

膀胱炎は男性でもなるの?

はい、男性でも膀胱炎になることはあります。ただし、女性の約8倍の割合で膀胱炎になりにくいと言われています。これは、男性の尿道が女性よりも長く、細菌が膀胱に侵入しにくいからです。

しかし、男性でも、前立腺肥大症や尿路結石など、膀胱炎にかかりやすい状態になることがあります。膀胱炎の症状が出たら、早めに医療機関を受診しましょう。

膀胱炎の予防方法ってあるの?

膀胱炎は、適切な予防策を講じることで、発症リスクを下げることができます。以下に、膀胱炎の予防策をまとめました。

  • 水分を十分に摂る
  • 排尿を我慢しない
  • 性行為後の排尿
  • 清潔なトイレ環境
  • 免疫力を高める

膀胱炎が治ったかどうか、判断する方法は?

膀胱炎が治ったかどうかは、症状が改善しているかどうかで判断できます。具体的には、以下の症状が改善しているかどうかを確認しましょう。

  • 頻尿
  • 排尿痛
  • 残尿感
  • 血尿
  • 発熱

これらの症状が改善している場合は、膀胱炎が治癒していると考えられます。しかし、症状が改善しても、抗生物質は医師の指示通りに最後まで服用することが大切です。途中で服用を中止すると、細菌が完全に死滅せず、膀胱炎が再発する可能性があります。もし、症状が改善しない、あるいは悪化する場合は、再び医療機関を受診しましょう。

膀胱炎になったらお風呂に入ってもいいですか?

基本的に入浴は問題ありません。 むしろ身体を温めることで痛みの緩和や血行促進につながります。ただし長湯をして疲れてしまったり、入浴中にトイレを我慢したりするのは逆効果です。適度に温まったら早めに上がりましょう。また入浴時に石鹸で陰部を洗う際は前述のとおり優しく行い、洗いすぎないように注意してください。湯船につかることでリラックスし、膀胱や骨盤周りの筋肉がほぐれると排尿もスムーズになります。なお、症状が重い(高熱がある等)場合は入浴で体力を消耗する恐れがあるためシャワー程度に留め、安静を優先してください。

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クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

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院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

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  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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