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ドロエチ配合錠とは|他のピルとの違いを解説

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ドロエチ配合錠「バイエル」の28錠ウォレット。手前に実薬とプラセボ錠のシートを置いた状態
クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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お薬の袋に「ドロエチ配合錠」と書かれていて、「これは何の薬だろう」「前のピルと何が違うんだろう」と検索された方が多いのではないでしょうか。名前の似たお薬がいくつもあり、比べる材料が見つけにくい分野です。

この記事では、ドロエチ配合錠がどういうお薬で、他のピルとどこが違うのか添付文書(医薬品の公式な説明文書)の記載にもとづいて整理します。なおどのお薬が合うかは医師が判断するものです。自己判断で飲みはじめたり、やめたりしないでください。

  • ドロエチ配合錠とは(成分・しくみ)
  • 他のピルとの違い|4つの軸で比べる
  • フリウェル/ドロエチフレックスとの違い
  • 効能・効果と、保険・避妊の扱い
  • 服用にあたっての注意(血栓症を含む)
  • 当院でのご相談/よくあるご質問
目次
  1. 1 ドロエチ配合錠とは|ヤーズ配合錠の後発医薬品です
    1. 1.1 「あすか」「バイエル」——カッコの中は製造販売する会社の名前です
    2. 1.2 成分は「ドロスピレノン」と「エチニルエストラジオール」
    3. 1.3 どうして生理痛に効くのか
  2. 2 他のピルとの違い|4つの軸で並べると見分けられます
    1. 2.1 違い①:含まれる黄体ホルモンの種類がそれぞれ違います
    2. 2.2 違い②:エチニルエストラジオールの量
    3. 2.3 違い③:飲み方——「毎日飲む」か「7日間休む」か
    4. 2.4 違い④:効能・効果として認められている範囲
  3. 3 ドロエチ配合錠とフリウェル配合錠の違い
  4. 4 「ドロエチフレックス配合錠」とは別のお薬です
  5. 5 効能・効果と、保険・避妊についての扱い
    1. 5.1 効能・効果は「月経困難症」です
    2. 5.2 避妊を目的とした使い方はされていません
  6. 6 服用にあたって知っておきたいこと
    1. 6.1 血栓症について——隠さずにお伝えします
    2. 6.2 飲めない方・慎重な判断が必要な方
    3. 6.3 報告されている主な副作用
  7. 7 当院でのご相談について
  8. 8 ドロエチ配合錠に関するよくあるご質問
    1. 8.1 ドロエチ配合錠とヤーズ配合錠は何が違うのですか?
    2. 8.2 ドロエチ配合錠とフリウェル配合錠の違いは何ですか?
    3. 8.3 ドロエチ配合錠とジェミーナ配合錠の違いは何ですか?
    4. 8.4 ドロエチ配合錠に避妊効果はありますか?
    5. 8.5 ドロエチ配合錠とドロエチフレックス配合錠は同じお薬ですか?
    6. 8.6 ドロエチ配合錠「あすか」と「バイエル」は違うお薬ですか?
  9. 9 関連する診療メニュー

ドロエチ配合錠とは|ヤーズ配合錠の後発医薬品です

ドロエチ配合錠は月経困難症の治療に使われる飲み薬です。添付文書上の分類は後発医薬品(ジェネリック医薬品)で、先発のヤーズ配合錠(バイエル薬品)と同じ有効成分を含みます。

後発医薬品のなかでも、ドロエチ配合錠「バイエル」はオーソライズドジェネリック(AG)とされています。メーカーの案内文書に「本製剤は共にオーソライズドジェネリック(AG)です」と記載されており、先発品と同じ会社の系列が、先発品の承認内容にもとづいて製造販売する後発医薬品を指す呼び方です。「同じ成分だけれど、別の会社がまったく別に作ったもの」ではない、という位置づけになります。

「あすか」「バイエル」——カッコの中は製造販売する会社の名前です

「ドロエチ配合錠「あすか」」「ドロエチ配合錠「バイエル」」という表記に戸惑われるかもしれません。カッコの中は製造販売する会社の名前(あすか製薬/バイエルライフサイエンス)で、後発医薬品の名前のつけ方のきまりによるものです。どちらも効能・効果、用法・用量、包装ともに添付文書の記載は同じです。採用製品は医療機関や薬局によって異なりますので、切り替わって不安に感じた場合は処方元にお尋ねください。

成分は「ドロスピレノン」と「エチニルエストラジオール」

添付文書には「ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠(DRSP3mg/EE0.02mg)」と表記されています。つまり実薬1錠に、黄体ホルモンのドロスピレノンが3mg、卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが0.02mg含まれています。

ドロスピレノンは第4世代と呼ばれる新しい黄体ホルモンで、添付文書には「ドロスピレノンの弱い抗ミネラルコルチコイド作用」という記述があります。この性質のため、後述のとおりカリウムに関係するお薬との飲み合わせに注意が必要とされています。

どうして生理痛に効くのか

添付文書の「薬効薬理」には、「排卵抑制作用及び子宮内膜増殖抑制作用によって、プロスタグランジン類等の過剰産生を抑制することにより子宮収縮運動を抑制し、月経困難症の疼痛などの症状を軽減すると考えられる」と記載されています。痛みのもとになる物質がつくられすぎるのを抑えるしくみです。

他のピルとの違い|4つの軸で並べると見分けられます

よく比較される4つの製剤を、①黄体ホルモン ②エチニルエストラジオールの量 ③飲み方 ④効能・効果の順に並べます。添付文書の記載にもとづく事実の対比であり、優劣を示すものではありません。

 ドロエチ配合錠フリウェル配合錠LD/ULDジェミーナ配合錠ドロエチフレックス配合錠
黄体ホルモンドロスピレノン 3mgノルエチステロン 1mgレボノルゲストレル 0.09mgドロスピレノン
エチニルエストラジオール0.02mgLD 0.035mg/ULD 0.02mg0.02mg
飲み方28日間毎日服用(休薬期間なし)21日間服用+7日間休薬①21日服用+7日休薬 ②77日連続服用+7日休薬連続服用し、条件により4日間休薬
プラセボ錠あり(28錠中4錠)なし(1シート21錠)なしなし
効能・効果月経困難症月経困難症/生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整月経困難症/生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整子宮内膜症に伴う疼痛の改善/月経困難症/生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整
区分後発医薬品後発医薬品先発医薬品後発医薬品

※各製剤の添付文書(効能または効果/用法及び用量/包装)をもとに作成。ドロエチフレックス配合錠の成分量は本記事の確認範囲外のため「—」。ドロエチフレックス配合錠については ドロエチフレックスとは|ヤーズフレックスとの違い で詳しくご説明しています。分類全体は 低用量ピルの種類と特徴 をご覧ください。

違い①:含まれる黄体ホルモンの種類がそれぞれ違います

ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンを組み合わせた薬です。卵胞ホルモンはどれもエチニルエストラジオールですが、組み合わされる黄体ホルモンが製剤ごとに違います。ドロエチ配合錠はドロスピレノン、フリウェル配合錠はノルエチステロン、ジェミーナ配合錠はレボノルゲストレル。この違いが、副作用の出方や飲み合わせの注意点にもつながります。

違い②:エチニルエストラジオールの量

ドロエチ・ジェミーナ・フリウェルULDは0.02mg、フリウェルLDは0.035mgです。0.02mgのものは一般に「超低用量」と呼ばれます。

量が少ないほうが単純に良い、という話ではありません。フリウェル配合錠の添付文書には、ULDはLDより低用量であり「臨床試験において(LD)と比較して不正性器出血の発現率が高いことを踏まえ、症状や治療目標に応じて治療薬を選択すること」と記載されています。ホルモン量が少ないことと引き換えに、予定外の出血が起きやすい面があるということです。

違い③:飲み方——「毎日飲む」か「7日間休む」か

日々の行動としていちばん差が出るのがここです。ドロエチ配合錠の用法・用量は、添付文書に「1日1錠を毎日一定の時刻に定められた順に従って(淡赤色錠から開始する)28日間連続経口投与する」「29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す」と記載されています。28日間、毎日飲みます。休薬期間はありません。

ただし28錠すべてに有効成分が入っているわけではありません。包装の記載は「28錠(プラセボ錠4錠含む)」。つまり28錠のうち4錠は有効成分を含まないプラセボ錠です。同じ成分を用いるドロエチフレックス配合錠の添付文書は、この飲み方を「24日間連続投与後、プラセボ錠を4日間投与する28日間を1周期とする」と説明しています。

一方、フリウェル配合錠は1シート21錠で、「1日1錠を21日間経口投与し、その後7日間休薬する」7日間は本当に何も飲みません。

プラセボ錠のある製剤は「毎日飲む」習慣がそのまま続くのに対し、休薬期間がある製剤は「7日たったら再開する」を自分で覚えておく必要があります。どちらが合うかは生活のしかた次第です。

違い④:効能・効果として認められている範囲

「効能または効果」の範囲は製剤ごとに違います。

  • ドロエチ配合錠・ヤーズ配合錠——「月経困難症」のみ
  • フリウェル配合錠LD/ULD・ジェミーナ配合錠——「月経困難症」「生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整」
  • ドロエチフレックス配合錠——「子宮内膜症に伴う疼痛の改善」「月経困難症」「生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整」

認められた範囲が広いことは「優れている」という意味ではありません。臨床試験と承認の履歴の違いです。どの薬が適しているかは、診断がついてはじめて決まります。

ドロエチ配合錠とフリウェル配合錠の違い

この2つはどちらも後発医薬品で、どちらも月経困難症の治療薬のため、比較して検索される方が多いお薬です。もっとも大きな違いは黄体ホルモンの種類です。

 ドロエチ配合錠フリウェル配合錠LD/ULD
黄体ホルモンドロスピレノン 3mg(第4世代)ノルエチステロン 1mg(第1世代)
エチニルエストラジオール0.02mgLD 0.035mg/ULD 0.02mg
1シートの錠数28錠(うちプラセボ錠4錠)21錠(プラセボ錠なし)
休薬期間なし(毎日服用)7日間
効能・効果月経困難症月経困難症/生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整
特有の飲み合わせ注意カリウム値を上げうる薬との併用(抗ミネラルコルチコイド作用による)添付文書に同様の記載なし

並べてわかるのは、「どちらが上位」という関係ではないということです。いま飲んでいるお薬で困っていることがあるなら、その中身を具体的に伝えていただくのが近道です。

「ドロエチフレックス配合錠」とは別のお薬です

名前が似ているため取り違えられがちですが、この2つは別の製剤です。見分ける手がかりとしていちばんわかりやすいのがプラセボ錠の有無で、ドロエチ配合錠は28錠中4錠がプラセボ錠ですが、ドロエチフレックス配合錠の包装は「28錠」でプラセボ錠の記載がありません。

飲み方も「25日目以降に3日間連続で出血(点状出血を含む)が認められた場合、又は、連続投与が120日に達した場合は、4日間休薬する」という、出血の状況で休薬のタイミングが変わる用法です。効能・効果にも「子宮内膜症に伴う疼痛の改善」が含まれ、ドロエチ配合錠の「28日で1周期」とはしくみが違います。詳しくは診察時にご確認ください。

効能・効果と、保険・避妊についての扱い

効能・効果は「月経困難症」です

ドロエチ配合錠の添付文書の「効能または効果」には、「月経困難症」とだけ記載されています(「あすか」「バイエル」いずれも同じ)。月経困難症とは生理に伴う痛みや不調が強く、日常生活に支障が出る状態です。処方箋医薬品のため医師の診察と処方が必要で、医師が月経困難症と診断したうえで治療として処方する場合には保険診療の中で扱われます。費用は 料金一覧ページ をご確認ください(改定されることがあります)。

避妊を目的とした使い方はされていません

ここは誤解の多いところです。添付文書の「重要な基本的注意」には「本剤を避妊目的で使用しないこと。日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていない。」と記載されています。

同じ趣旨の記載はヤーズ配合錠・フリウェル配合錠・ジェミーナ配合錠・ドロエチフレックス配合錠にも共通してあります。これらは治療のためのお薬として承認されており、避妊薬として承認されているわけではない、ということです。避妊についてのご希望がある場合は、必ず診察で医師にお伝えください。ピルと避妊効果の関係は ピルの避妊効果はいつから? もご覧ください。

服用にあたって知っておきたいこと

血栓症について——隠さずにお伝えします

添付文書には冒頭に「警告」が置かれ、「本剤の服用により、血栓症があらわれ、致死的な経過をたどることがあるので、次のような症状があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。」と記載されています。そこに挙げられた「緊急対応を要する血栓症の主な症状」は次のとおりです。

  • 下肢の急激な疼痛・腫脹(脚の急な痛み・むくみ)
  • 突然の息切れ、胸痛
  • 激しい頭痛
  • 四肢の脱力・麻痺、構語障害(手足に力が入らない、ろれつが回らない)
  • 急性視力障害

これらが出た場合は「直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するよう説明すること」とされています。もう少し早い段階のサインとしては「下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、頭痛、嘔気・嘔吐等」「血栓症が疑われる症状」に挙げられています。

おさえておきたい点が2つ。1つは「年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがある」と明記されていること。もう1つは「血栓症を疑って他の医療機関を受診する際は、本剤の使用を医師に告知」するよう求められていること。他科を受診されるときは、ピルを飲んでいることを必ずお伝えください。

頻度は「本剤の静脈血栓症の発現率は10000婦人年当たり7.2件」(外国での大規模市販後調査)で、リスクは類薬と同等と報告されています。またリスクは「服用開始後3ヵ月間が特に高い」「4週間以上の中断後に服用を再開した時」にも上昇するとの記載も。自己判断で中断・再開を繰り返さないほうがよい理由です。

レディースクリニックなみなみ 叶谷愛弓院長(目黒・産婦人科/医学博士)

読んで怖くなった方もいると思います。けれど、知らないまま飲んでいただくよりずっといい。知っていれば、脚の痛みが出たときに「様子を見よう」ではなく受診を選べます。不安なときこそ診察で言葉にしてください。

飲めない方・慎重な判断が必要な方

添付文書には「禁忌」(=投与しないこと)が21項目挙げられています。主なものは次のとおりです。

  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  • 前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛のある方
  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴のある方
  • 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内および長期間安静状態の方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳婦
  • 重篤な腎障害または急性腎障害のある方(ドロエチ配合錠に特有の項目です)

また、ドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用に関連して、カリウム製剤・カリウム保持性利尿薬・一部の降圧薬や解熱鎮痛薬との併用について「高カリウム血症を誘発することがあるので、血清カリウム値を観察するなど十分注意すること」と記載されています。服用中のお薬・市販薬・サプリメントは、すべて診察時にお知らせください。

報告されている主な副作用

添付文書の「その他の副作用」で5%以上とされているのは頭痛(41.0%)、悪心(29.8%)、不正子宮出血(25.4%)、凝固検査異常(20.2%)1〜5%未満には嘔吐・便秘・不眠症・乳房不快感・末梢性浮腫・ざ瘡・体重増加などが挙げられています。

数字だけを見ると多く感じますが、臨床試験で報告されたものをすべて拾い上げた記録です。飲み始めに出やすく、続けるうちに落ち着くことも少なくありません。なお体重は「体重増加」が1〜5%未満、「体重減少」が頻度不明の欄にあり、増える方向だけが書かれているわけではありません。

飲み忘れたときは「万一前日の飲み忘れに気付いた場合、直ちに前日の飲み忘れた錠剤を服用し、当日の錠剤も通常の服薬時刻に服用する」とありますが、何日忘れたかで対応は変わります。詳しくは 低用量ピルの副作用ピルで太るって本当?ピルを飲み忘れたときの対処法 をご覧ください。

当院でのご相談について

レディースクリニックなみなみでは産婦人科専門医が診察を担当しています。生理痛が重い、量が多い、いま飲んでいるピルが合っていない気がする——そうしたご相談を承っています。どのお薬を用いるかは、診断・既往歴・生活の状況をふまえて医師が判断します。ドロエチ配合錠のお取り扱いや変更の可否は診察時にご確認ください。またご自身の判断で飲みはじめたり、やめたりしないでください。

  • 産婦人科専門医が対応します
  • 目黒駅から徒歩4分
  • 土日も診療しています
  • WEB予約は24時間受け付けています
  • 紹介状は不要です

「まだ飲むと決めたわけではないけれど、話だけ聞いてみたい」というご相談も歓迎しています。低用量ピルの種類と特徴低用量ピルの副効用 もあわせてご覧ください。

ドロエチ配合錠に関するよくあるご質問

ドロエチ配合錠とヤーズ配合錠は何が違うのですか?

ヤーズ配合錠が先に承認されたお薬で、ドロエチ配合錠はその後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。添付文書上、効能または効果はどちらも「月経困難症」、用法及び用量も「28日間連続経口投与する」、包装も「28錠(プラセボ錠4錠含む)」で、製造販売する会社が異なります。どちらを用いるかは診察時にご確認ください。

ドロエチ配合錠とフリウェル配合錠の違いは何ですか?

もっとも大きな違いは黄体ホルモンで、ドロエチ配合錠はドロスピレノン3mg、フリウェル配合錠はノルエチステロン1mgです。飲み方も、ドロエチ配合錠は28錠(うちプラセボ錠4錠)を毎日服用して休薬期間がないのに対し、フリウェル配合錠は21錠を服用したあと7日間休薬します。効能・効果にも違いがあり、どちらが優れているというものではありません。

ドロエチ配合錠とジェミーナ配合錠の違いは何ですか?

黄体ホルモンが異なり、ドロエチ配合錠はドロスピレノン3mg、ジェミーナ配合錠はレボノルゲストレル0.09mgです(エチニルエストラジオールはどちらも0.02mg)。飲み方も、ジェミーナ配合錠は「21日間連続経口投与し、その後7日間休薬」か「77日間連続経口投与し、その後7日間休薬」かを選ぶ用法です。またジェミーナ配合錠は先発医薬品です。

ドロエチ配合錠に避妊効果はありますか?

ドロエチ配合錠の添付文書には「本剤を避妊目的で使用しないこと。日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていない。」と記載されています。同じ趣旨の記載は、ヤーズ配合錠・フリウェル配合錠・ジェミーナ配合錠・ドロエチフレックス配合錠にも共通してあります。避妊についてのご希望がある場合は、必ず診察で医師にお伝えください。

ドロエチ配合錠とドロエチフレックス配合錠は同じお薬ですか?

別のお薬です。いちばんわかりやすい違いはプラセボ錠の有無で、ドロエチ配合錠は「28錠(プラセボ錠4錠含む)」ですが、ドロエチフレックス配合錠の包装は「28錠」でプラセボ錠の記載がありません。効能・効果にも「子宮内膜症に伴う疼痛の改善」が加わります。飲み方も、出血の状況や連続投与の日数に応じて4日間休薬する用法で、28日で1周期のドロエチ配合錠とはしくみが違います。

ドロエチ配合錠「あすか」と「バイエル」は違うお薬ですか?

カッコの中は製造販売する会社の名前で、後発医薬品の名前のつけ方のきまりによるものです。「あすか」はあすか製薬、「バイエル」はバイエルライフサイエンスです。添付文書の効能または効果はどちらも「月経困難症」、用法及び用量も同じ記載、包装もどちらも「28錠(プラセボ錠4錠含む)」です。切り替わって不安に感じた場合は処方元や薬局にお尋ねください。

クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓

東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、虎の門病院、関東労災病院、東京警察病院、東京都立豊島病院、東大病院など複数の病院勤務を経てレディースクリニックなみなみ院長に就任。

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
  • FMF認定超音波医
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参考文献

  1. ドロエチ配合錠「バイエル」電子添文. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2482011F1047_1_02/
  2. ドロエチ配合錠「バイエル」製品情報. 久光製薬株式会社 医療関係者向けサイト. https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/dl/droethi/
  3. ドロエチフレックス配合錠「バイエル」電子添文. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2482011F2035_1_02/
  4. フリウェル配合錠LD「あすか」
  5. フリウェル配合錠ULD「あすか」電子添文. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2482009F1066_1_05/
  6. 発売予定商品のご案内(PP-DRO-JP-0008-17-02). バイエル薬品株式会社・久光製薬株式会社 (2026). https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/whatsnew/pdf/260310_2.pdf
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