レディースクリニックなみなみでは目黒区の子宮がん検診を行っています。
子宮頸がん検診は、20歳から、2年に1回定期的に受診することが大切です。検診では、問診、視診・内診と医師が採取した細胞による細胞診を行います。月経時はなるべく避けて受診しましょう。
子宮頸がんについて
子宮頸がんは、子宮の入り口部分である子宮頸部に発生します。その原因の9割以上はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものです。HPVは、性的接触を通じて感染することが多いウイルスで、性交渉経験のあるほとんどの人が一生のうちに一度は感染します。特にいくつかの高リスク型HPVは、子宮頸がんを引き起こす可能性が高いとされています。
初期段階の子宮頸がん(異形成)は、症状が現れにくいため、進行してから気付くことが多いのが現状です。しかし、定期的な子宮頸がん検診によって、HPV感染や異常細胞の存在を早期に発見することができます。早期発見と早期治療により、治療の成功率が大幅に向上し、多くの女性の命を救うことができます。
日本の子宮頸がんは遅れている?
日本は先進国の中でも検診率がかなり低く(米国が8割の検診率に比べて日本は4割程度)、特に20代の検診率は2割程度と低い傾向にあります。そのため、米国での子宮頸がん罹患率・死亡率ともに減少しているのに対し、日本国内における子宮頸がんの罹患率・死亡率は共に上昇傾向にあります。
若いうちからしっかりがん検診を行うことが重要ですね。
それでは子宮頸がん検診の流れを確認しましょう!
問診
一番最近の月経、妊娠・出産の経験があるか、月経以外の性器出血などの症状の有無、検診受診状況、子宮頸がんやCIN(がんになる前の状態)で病院に行ったことがあるかなどを伺います。当院ではLINEアカウント登録で質問に答えていくだけで簡単に問診が終了します。
視診・内診
視診では、クスコ(腟鏡)と呼ばれる器具を入れて、子宮頸部を確認します。内診は指を腟の中に入れ、右手でお腹を押して子宮や卵巣の大きさを確認します。
細胞診
細胞診では、子宮頸部から専用のブラシで細胞をこすり取ります。
多少出血することもあるのでナプキン持参をおすすめします。個人差があり、器具を入れるときに違和感を感じる人もいますが、緊張せずにリラックスして受けましょう。
下着を脱いで内診台に上がるので、脱ぎやすいスカートなどの服装がおすすめですよ。
子宮体がんの検査は問診の内容次第(全員ではありません)で45歳以上に追加することもありますよ。
レディースクリニックなみなみの子宮がん検査の特徴
- 事前問診があるから当日はスムーズな受診が可能。
- がん検診で受診した方の多くがその他の疾患でかかりつけに!
- 何かあった場合もアフターフォローも大切にしています。
よくあるご質問
対象は?
目黒区に在住の20才以上の女性で、前年度に当検診を行っていない方になります(受診間隔が2年に一度になります)。
費用はいくらですか?
対象の方は受診券があるので無料になります。追加でエコーを行うことをお勧めしますので、エコー料金は有料になります。
性交渉の経験がないのですが、子宮頸がん検診を行う必要がありますか?
性交渉の経験がない場合はヒトパピローマウイルス(HPV)への感染リスクはありません。子宮頸がんの原因の9割以上はHPVによるものであるため、性交渉経験がないと事実上子宮頸がんのリスクはかなり低いと考えますので、積極的に検診を行う必要はないと考えます。
どんなことをしますか?
頸がんの検査は(問診、視診、内診、細胞診)となります。年齢45歳以上の方で問診の結果、医師が必要と判断した方は、体部がん検査を行います。
どんな病気がわかりますか?
子宮頸がんや子宮体がんがわかります。超音波を追加された場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣のう腫なども鑑別できます。
子宮頸がんが見つかったらどうすればいいですか?
まずは安心できるように当院でしっかり説明をさせていただきます。その後治療内容や患者さんの希望に合わせて大きめの病院をご紹介することが多いです。
コンドームの使用で子宮頸がんは予防できますか?
コンドームの使用により、HPVに感染する機会が減少することは報告されていますのである一定の効果はあると考えます。しかしながら、肛門からの感染のリスクもあり、完全な予防策とは残念ながら言えません。
HPVに感染すると必ず子宮頸がんになるのですか?
必ず子宮頸がんになるわけではありません。HPVは様々な型があり、その中でも子宮頸がんになりやすいタイプというものが存在しています。そのようなHPVが陽性であった場合は少し注意が必要になります。
子宮頸がんは初期の段階で発見できれば完治が期待できる病気です。日本の子宮頸がんの検診効果は非常に高いです。検診をよく受ける地区では子宮頸がんの死亡率が63.5%減少したのに対し、検診の受診が少ない地区では死亡率が33.3%しか減少しなかったと報告されています。