レディースクリニック なみなみ

プレコンセプションチェック(東京都助成対応)

当院の診療内容は全て医師が監修しております。

クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓
総監修者について詳しく見る 

20代後半~30代前半の方を中心に、妊娠を考えるすべての女性とパートナーにおすすめのプレコンセプションチェック(妊娠前の健康チェック)です。東京都プレコンゼミの助成に対応しています。

東京都の「プレコン」助成がスタート!

東京都が実施する「TOKYOプレコンゼミ」を受講すると、妊娠前の各種検査費用が女性・男性とも最大3万円まで助成されます。当院(東京都目黒区・レディースクリニックなみなみ)は本助成制度の登録医療機関です。プレコンセプションケアの専門医による丁寧なサポートと、助成制度を利用したお得な検査プランで、将来の妊娠・出産に備えましょう。

対象年齢・条件

東京都在住の18~39歳の方(性別問わず)が対象。パートナーの有無は問いません。東京都主催の講座「TOKYOプレコンゼミ」を受講し、妊娠前検査の内容を正しく理解していることが助成条件です。

助成内容

妊娠・出産前のヘルスチェック費用を最大3万円まで東京都が補助してくれます(後日払い戻し)。初診料・再診料、医師による助言相談料、および血液検査・超音波検査・AMH検査・精液検査など所定の検査費用が対象です。上限額を超えた分や対象外の検査費用は自己負担となります。

助成を受ける流れ

講座受講後、同じ年度内に当院など登録医療機関でプレコン検査を受診します。検査結果の説明・アドバイス終了後に指定のアンケートに回答し、その後東京都に助成金をオンライン申請します。後日、ご本人名義の銀行口座に最大3万円が支給されます。

プレコンセプションチェックとは

プレコンセプションチェック(妊娠前健康チェック)とは、現在妊娠を計画している方や、将来的に妊娠を考えている女性とそのパートナーが受けておくと良い検査・相談のことです。安全で問題のない妊娠期間を過ごし、将来健康な赤ちゃんを産むための準備として、妊娠前に整えておくべきライフスタイルや健康状態を確認し、必要なケアや対策を行います。

周産期医療の専門家として多くの妊娠・出産に立ち会ってきました。これまでの経験上、「妊娠前に知っていれば対策でき、安全に出産できたケース」が少なくありませんでした。例えば事前にできる適切な体重管理や血圧・血糖コントロール、感染症の治療などです。ご本人は大丈夫と思っていても隠れたリスクがある場合があります。また近年は体外受精で妊娠の機会が広がった反面、妊娠できてもお産がハイリスクになるケースも増えています。ゴールは妊娠すること自体ではなく、安全なお産で元気な赤ちゃんを抱くことです。そのためにも一度ご自身の体を見つめ直し、妊娠に向けてできる準備を進めていきましょう。

TOKYOプレコンゼミと東京都の助成制度

「TOKYOプレコンゼミ」とは、東京都が主催するプレコンセプションケア啓発のための無料講座です。産婦人科医などプレコンセプションケアの専門家が講師となり、将来の妊娠・出産に役立つ知識を学べます。例えば、将来の家族計画を考える上で知っておきたい生活習慣のポイントや必要な検査(AMHや経腟超音波、精液検査、風しん抗体検査など)について解説があり、妊娠の成立メカニズムや妊娠前の健康管理について正しい知識を得ることができます。

  • 開催頻度・方法: 講座は月1回程度、不定期に都内各所で開催されています。会場参加のほかオンライン参加も可能で、お住まいや都合に合わせて受講できます(開催時間・会場は毎回異なります)。定員は各回おおむねカップル50名(25組)程度+単独参加100名程度で、申し込み締切は開催1週間前頃です。
  • 申込方法: 専用webサイトから事前申し込みが必要です。参加費は無料で、都内在住であれば誰でも申し込めます。講座受講後、受講証明(受講証)が発行されますので大切に保管してください。後述の助成金申請の際に、この受講証の提示・提出が必要となります。

このTOKYOプレコンゼミを受講し要件を満たした方には、東京都より妊娠前の各種検査費用の一部助成(最大3万円)が支給されます。助成の正式名称は「東京都プレコンセプションケアに係る検査費等の助成」です。東京都の発表によれば、令和6年度(2024年度)は都内各所で12回の講座を開催し、4,000名以上が参加しています。講座を通じてプレコンセプションケアの重要性を理解し、その上で希望する方に対し費用補助が行われています。助成制度の主な適用条件は以下のとおりです(詳細は東京都福祉局の案内ページもご参照ください):

  • 年齢条件: 検査を受ける時点で年齢が18歳以上40歳未満であること(18~39歳の方が対象)
  • 居住要件: 講座受講日から助成金申請日まで継続して東京都内に住民登録があること
  • 講座受講: 東京都のTOKYOプレコンゼミを受講完了し、妊娠前検査の趣旨を正しく理解していること
  • 検査受診: 講座受講後、同一年度内(毎年4/1~翌3/31)に東京都の登録医療機関で所定の検査を受け、検査結果に基づく医師の助言・相談(カウンセリング)まで完了していること
  • アンケート回答: 東京都が実施する受診後アンケートに回答すること(※アンケート回答後でないと助成金申請ができません)

上記を満たせば、女性・男性それぞれ上限3万円(自己負担3万円まで軽減)の助成金交付対象となります。助成対象となる費用には、初診料・再診料、医師による相談料、そして東京都が指定する必須検査(尿検査、血液検査[貧血や腎機能、コレステロール、血糖など]、麻しん抗体検査 等)および選択検査(必要に応じて追加する検査:B型/C型肝炎、梅毒・淋病・クラミジア・HIV等の感染症検査、女性のAMHや甲状腺ホルモン検査、経腟超音波検査、女性ホルモン検査、男性の精液検査、精巣超音波検査、男性ホルモン検査 等)が含まれます。助成金は一度立て替え払い後の払い戻し方式で、検査終了後にご自身でオンライン申請を行うと、条件に合致した場合に後日指定口座へ振り込まれます。申請には、講座の受講証明書や医療機関の領収書などの提出が必要です。当院でも助成申請の方法についてご案内いたしますので、ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。

★Point: 東京都の助成制度を利用すれば、プレコンセプションチェックの費用負担を大幅に軽減できます。例えば女性の検査で3万円を超える分は自己負担となりますが、ベーシックな検査項目であればほぼ全額がカバーされます。男性も同様に精液検査などの費用が3万円まで補助されます。「妊娠を考え始めたけれど、何から始めれば…」というカップルは、まずTOKYOプレコンゼミへの参加から始めてみましょう。当院は女性の検査を中心に行っていますが、パートナーの男性検査についてもお気軽にご相談ください。(必要に応じて適切な医療機関をご紹介いたします。)

受診の流れ

【事前】Web問診の入力

  • ご予約後、来院前日までにオンライン問診票のご記入をお願いします。体調や既往症、生活習慣について事前に伺います。パートナーの方の情報も共有いただければより適切なアドバイスが可能です。

【来院当日】診察・検査

  • 来院後、まず医師による問診・診察を行います。超音波検査(経腟エコー)で子宮や卵巣の状態を確認し、必要に応じて腟分泌物の培養検査なども行います。続いて血液検査を実施し、貧血やホルモン値、感染症の有無など妊娠前に確認すべき項目を調べます。

【後日】結果説明・カウンセリング

  • 検査結果が揃うまで約1~2週間かかります。後日再度ご来院いただき、医師から結果説明とアドバイス・カウンセリングを行います(10~15分程度)。結果に基づき、今後の生活習慣の改善点や必要なフォローアップについて具体的にご提案します。ご質問や不安な点も遠慮なくご相談ください。
  • なお、検査結果のご説明はオンラインでの対応も可能ですが、対面でのご説明の方がより詳しくお話しでき、必要に応じてその場で追加のご相談や診察も行えますので、可能であればご来院いただくことをおすすめしております。

【助成申請】アンケート回答・オンライン申請

  • (※東京都助成を利用する方)カウンセリング終了後に、東京都から案内されているWebアンケートにご回答いただきます。アンケート送信後、東京都公式サイト上の専用フォームから助成金のオンライン申請を行います。申請に必要な書類(TOKYOプレコンゼミ受講証、領収書等)は当院でお渡し・ご案内します。オンライン申請が完了すると、後日指定の銀行口座へ補助金(最大3万円)が支給されます。

※ 当院での検査から結果説明までは約1週間程度を要します。お急ぎの場合やご不明な点がある場合は、事前にご相談ください。妊娠に向けた体づくりは余裕をもって早めに開始することが大切です。ぜひプレコンセプションチェックを活用して、万全の準備で妊活・妊娠に臨みましょう。

※ 助成ホルモンの検査には月経中にご来院いただいたほうがより正確な検査が可能となります(月経中ではなくても参考値にはなりますが検査は可能です)。

当院のプレコンセプションチェックの特徴

周産期専門の医師が対応します

当院のプレコンセプションチェックは、周産期(妊産婦)医療の専門医である院長が責任を持って担当します。これまで大学病院のプレコンセプションケア外来も数多く経験しており、妊娠前の健康管理に精通した医師です。それぞれの検査結果を細かく分析し、豊富な臨床経験に基づいた具体的で実践しやすいアドバイスを提供できるのが強みです。妊娠に向けて何をすべきかわからない方も、お一人おひとりに合わせたプランでサポートいたします。

必要に応じて他分野の専門家とも連携

妊娠に向けた体づくりでは、医師による管理だけでなく日々の生活習慣の改善も重要です。当院では妊娠期間も助産師による栄養指導を受けることが可能で、食生活から妊娠しやすい体づくりをサポートします。また、必要に応じて内科や専門外来とも連携し、持病のある方の妊娠計画についても包括的にフォローいたします。プレコンセプションケアの窓口として、様々な専門家と協力しながら皆様の将来の妊娠を支援いたします。

プレコンセプションチェックの料金について

ライトーシックスタンダードラス
検査項目単体価格¥23,100¥34,100¥43,010¥90,860
尿検査550円⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎
血液検査(鉄、蛋白、コレステロール、糖、腎機能)5,500円⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎
麻疹抗体4,400円⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎
経腟超音波検査(子宮卵巣のチェック)4,950円⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎
血液検査(AMH)7,700円⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎
血液検査(甲状腺)4,400円⚫︎⚫︎⚫︎
血液検査(女性ホルモン)6,600円⚫︎⚫︎⚫︎
淋菌・クラミジア検査8,800円⚫︎⚫︎
血液検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)8,800円⚫︎⚫︎
腟内フローラ検査(Varinos社®️)55,000円⚫︎
※ピンク色のセルは東京都プレコンゼミの助成を受ける場合は必須の検査です。

よくある質問

プレコンセプションチェックは何歳から受けたらいいですか?

妊娠・出産が可能な年齢であれば、10代後半~20代でも受けていただけます。一般的には将来妊娠を望む可能性がある方すべてが対象です。特に初産年齢が上がっている昨今では、20代のうちから自分の健康状態を知り妊娠への備えを始めることが推奨されています。なおパートナーがいらっしゃらなくても検査・相談は可能です。将来のために「自分の体を知る」機会としてお気軽にご利用ください。

低用量ピルを内服中ですが、プレコンを受診できますか?

ホルモン検査の影響
低用量ピル(エストロゲン+プロゲスチン製剤)は、FSH・LH・エストロゲン値などのホルモンバランスを変動させます。そのため、これらの数値を「妊娠前の素の状態」で評価したい場合は、ピルを1〜2サイクル休薬のうえ再検査をご案内することがあります。

AMH検査や超音波検査には影響ありません
卵巣予備能を示すAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査や、経腟超音波検査、血液一般検査、尿検査、性感染症検査などはピル内服中でも実施可能で、結果の信頼性に問題はありません。

受診時のご申告をお願いします
来院時に「服用中の低用量ピルの種類・開始時期」をお知らせいただければ、検査結果の解釈やアドバイスを的確に行えます。

TOKYOプレコンゼミを受講すれば本当に検査費が3万円助成されるのですか?

はい、一定の条件を満たせば東京都から検査費用の補助(助成金)が受けられます。対象は東京都在住の18~39歳で、TOKYOプレコンゼミ受講後に指定の検査を受けた方です。講座修了後、当院(登録医療機関)で妊娠前の検査・相談を受け、結果説明後に東京都所定のアンケート回答とオンライン申請を行っていただきます。その後、条件を満たせば女性・男性問わず最大3万円までの検査費が払い戻されます。例えば検査費用が2万円であれば全額補助、5万円であれば3万円が補助され2万円分が自己負担となります(超過分は自己負担)。なお助成は受講1回につき1度限りで、金額は受けた検査内容によって異なります。

TOKYOプレコンゼミの申し込み方法を教えてください。

TOKYOプレコンゼミは事前予約制・無料の講座です。東京都の専用サイト(プレコンセプションケア東京)からオンラインで申し込みできます。開催日は月ごとに異なり、会場参加とオンライン参加を選択できます。募集定員は1回あたりカップル50名程度・単独100名程度で、締切は開催約1週間前です。人気の回は早めに定員に達することもありますので、余裕をもってお申し込みください。当院でも最新の開催情報についてご案内できますので、お気軽にお問い合わせください。

持病があるのですが、その持病と妊娠の影響などについても聞けますか?

ご相談可能です。ただし、事前のWeb問診で持病の内容や現在の治療状況を詳しくお知らせください。必要に応じて主治医からの紹介状や最新の検査結果をご持参いただく場合もあります。妊娠にあたって注意すべき点や投薬の影響など、周産期専門医の立場から助言いたします。

プレコンセプションチェックとブライダルチェックは何が違うのですか?

いずれも妊娠を見据えた検査で概ね同じですが、細かく説明すると目的が異なりますプレコンセプションチェック(プレコン)は「安全な妊娠・出産で健康な赤ちゃんを迎えること」が目的で、妊娠に向けた体調管理やリスク要因のチェック・改善を重視します。一方、ブライダルチェックは「妊娠するための不妊リスクの有無」を調べる検査です。例えば感染症の有無や生殖機能に問題がないかを確認し、妊娠の妨げになる要因がないかを主眼としています。つまりプレコンは母体と赤ちゃんのための予防的ケア、ブライダルチェックは妊娠成立のためのスクリーニングと考えるとよいでしょう。

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