直接会って質問をしたい時だけ対面診察、忙しい時はオンライン診療も利用して効率的に受診しましょう。
ピルとは
初経がきてから閉経まで、約40年の間女性はずっと月経があります。
その間に女性ホルモン(エストロゲン)が上がったり下がったり、ダイナミックな変化をきたし、それにより各時期にさまざまな体調の変化を感じます。
この表は女性の一生の大きな流れを表していますが、このダイナミックな変化が1ヶ月の間にも毎月起きています。
ピルの効果
避妊:きちんと正しく内服すればほぼ100%の避妊効果が得られます。パール指数という指標がありますが、避妊方法の効果を示す指標で、100組のカップルが1年間その避妊方法を使用した場合に妊娠するカップルの数を示します。パール指数が小さいほど、その避妊方法の効果は高いと言えます。コンドームでの避妊はパール指数で約2〜18(平均では約12)であるのに対し、ピルは約0.1〜1です。かなりの避妊効果が期待できることがわかります。
月経に関する効果:月経痛、月経困難症、PMSに効果的です。また、月経を順調に整えることもできます。継続すると経血量を減らすことができ、日々の生活が楽になります。
子宮内膜症:子宮内膜症の進展予防に利用する場合もあります。卵巣チョコレートのう腫がある方は縮小を期待してピルを利用します。
各種がんの予防効果:卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの予防になります。
ニキビに対する効果:男性ホルモンを抑制するタイプのピルを使用することで、大人ニキビを改善させます。大人ニキビのページを参照
ピルの種類
低用量ピル / 超低用量ピル
エストロゲンの量が少ないピルのことを指します。副作用の観点からは、なるべくエストロゲンの量は少ない方が良いと言われています。
エストロゲンとプロゲステロンが配合されているという点は同じですが種類によって細かく、効果や値段も異なる様々なタイプのものが発売されています。それぞれPMS(月経前症候群)に効果的なもの、男性ホルモンが抑制されるタイプでニキビの治療にいいもの、など特徴があります。その方の治療したい主訴や目的から種類を決めます。
- OC(oral contraceptive)
主に避妊用のピルです。自費診療になり、保険診療で使うことはできません。当院で扱っているピルは下記の通りです。
当院扱い避妊用ピル(院内処方できます)
- トリキュラー(第2世代、3相性) 2600円
- ファボワール(第3世代、1相性、ジェネリック) 2200円
- ラベルフィーユ(第2世代、3相性、ジェネリック) 2200円
- LEP(Low dose estrogen progestin)
保険診療で処方できるピルになります。月経痛や月経困難症、PMS、月経不順、過多月経、子宮内膜症(卵巣チョコレートのう腫)に効果があります。日本では適応は通っておりませんが、理論上は避妊効果もあります。保険のピルは院外処方箋で近くの薬局での処方となります。(継続で、オンライン診療の場合などは配送も可能です。)
保険適用低用量ピル(LEP)
- ルナベルULD(第1世代、1相性、超低用量ピル)
- フリウェルLD(第1世代、1相性、ジェネリック)
- フリウェルULD(第1世代、1相性、ジェネリック、超低用量ピル)
- ジェミーナ(第2世代、1相性、連続法)
- ヤーズ(第4世代、1相性、超低用量ピル)
- ヤーズフレックス(第4世代、1相性、連続法、超低用量ピル)
- ドロエチ(第4世代、1相性、ジェネリック、超低用量ピル)
- ドロエチフレックス(第4世代、1相性、連続法、ジェネリック、超低用量ピル)
上記は当院でよく処方しているものです。ここに載っていないピルもお出しできますので、ご希望のお薬がある方は診察時にお薬の名前をお伝えください。他院で処方されていたピルの継続処方にも対応しています(紹介状をお持ちの方も、お持ちでない方もご相談いただけます)。
中用量ピル
エストロゲンの量が超低用量/低用量ピルに比べて多いピルです。かつてはこちらのピルが主流でしたが、さらに副作用の少ない低用量ピルが登場したのであまり使われなくなりました。現在では、機能性出血の止血や月経移動のために短期間だけ使用することが主流となっています。
中用量ピル(院内処方できます。月経移動の場合は自費となります)
プラノバール 自費の月経移動の場合は4,000円
ピルの副作用
マイナートラブル
不正出血、乳房の張りや痛み、嘔気、頭痛などが起こることがありますが、内服を続けると消失することもあります。副作用が続く場合はご相談ください。ピルを飲むと太る、と言われることがありますが医学的な根拠はありません。
血栓塞栓症(頻度は少ないが、発症すると重篤になるもの)
ピル使用者の中には、血のかたまり(血栓)が形成されるリスクが上がることが知られています。下肢の静脈に血栓ができ、血液の流れに乗って各臓器に飛ぶと肺塞栓症などの重篤な状態を引き起こす可能性があります。ただし、頻度としては非常に低く1万人に3〜9人程度と言われています。ちなみに、妊婦さんや褥婦さんは血栓のリスクが高いことで知られ、その頻度は妊婦さんで5〜20人/1万人、褥婦さんで40〜65人/1万人程度と言われています。ピルで血栓のリスクは上昇すると言われていますが、このように妊婦さんや褥婦さんの方が圧倒的にリスクが高いことがわかります。
下記の方はピル処方要注意!
- 喫煙者
- 高度肥満(BMI30以上)
- 血栓塞栓症の既往がある
- 血栓塞栓症の家族歴がある
- 前兆を伴う頭痛がある(器質的異常がなければ内服できる場合も多いです)
- 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
- 年齢が40歳以上(禁忌ではないので相談して処方することもあります
上記に該当する方はピルの処方が難しい場合があります。
血栓症の発見には、ACHES(エイクス)!
- A:abdominal pain (激しい腹痛)
- C:chest pain(激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み)
- H:headache(激しい頭痛)
- E:eye / speech problems(見えにくい所がある、視野が狭い、舌のもつれ、失神、けいれん、 意識障害)
- S:severe leg pain(ふくらはぎの痛み、むくみ、握ると痛い、赤くなっている)
上記症状がある方はすぐにピルをやめて、医療機関を受診してください。
当院ではピルを処方する方には全員オンライン事前問診を行っております。
また、来院での処方の方は事前に血圧測定をお願いしています。
オンライン処方の方も直近2週間の血圧をどこかで必ず測定して診察時に教えてください。
ピルはどうしても血栓などの副作用に注目しがちですが、リスクよりもメリットの方がずっと大きい薬です。月経痛やPMSにも良く効きますし、内膜症の進行も抑えます。妊娠を希望する方は一旦やめていただきますが、産後、授乳も終わったら忘れずに再開してください。
オンライン診療で続けられます
ピルは飲み続けてはじめて効果が安定するお薬です。それなのに、やめてしまう理由として多いのは「効かなかったから」ではなく、「毎月クリニックへ行くのが大変だったから」です。当院ではオンライン診療とまとめての処方で、この「通う手間」そのものを減らすご提案をしています。診察はご自宅から受けていただけます。お薬も、ご希望に応じてご自宅への配送を選べます(お近くの薬局でのお受け取りも可能です)。お住まいの地域は問いません。
通う回数は、こんなふうに変わっていきます
- はじめの1回 … ご自宅からオンラインで診察を受け、まず8日分を試していただきます
- お薬が合っていたら … 数ヶ月分をまとめてお出しできるので、毎月の通院は必要なくなります
- 状態が落ち着いてきたら … リフィル処方せんを使えば、診察と診察の間隔をさらに広げられます
順にご説明します。
ステップ1:まず8日分を試していただきます(初回)
- 初めてのオンライン診療でお出しできるのは8日分までです。
- これは国の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」で決まっていることで、どの医療機関でも同じです。
- 合わないと感じたら、そこでやめていただいて構いません。
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飲み始めて、体調を確かめます。
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ステップ2:合っていれば、まとめてお出しします(毎月の通院が不要に)
- お薬が合っていることを確認できたら、数ヶ月分をまとめてお出しできます。
- 何日分お出しできるかは、その方の状態を診たうえで医師が判断します。
- お薬が手元にある間は受診の必要がありません。次の診察は、お出しした日数に合わせてご案内します。
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状態が安定してきたら
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ステップ3:「リフィル処方せん」で、診察の回数も減らせます
リフィル処方せんとは、1枚の処方せんを最大3回までくり返し使える、国が定めた仕組みです。ふつうは処方せん1枚につきお薬を1回受け取ったら終わりで、次のお薬には診察が必要です。リフィル処方せんなら、2回目・3回目は診察を受けずにお薬を続けられます。つまり診察と診察の間隔を、さらに広げられます。
リフィル処方せんについて、知っておいていただきたいこと
- お出しできるのは症状が落ち着いている方です。お出しできるかどうか・1回あたり何日分にするかは、医師が診察のうえで判断します。
- 2回目・3回目も、ご自宅への配送をお選びいただけます。薬剤師がオンラインでお話をうかがいますので、薬局に足を運んでいただく必要はありません。
- 途中で体調が変わったときは、次の受け取りを待たずにご相談ください。リフィルの途中でも診察を受けていただけます。
保険が使えるかは「目的」で変わります
ここを取り違えたまま受診されると、想定と違うご案内になってしまうため、先にご説明します。月経困難症(生理痛・出血量の多さなど)や子宮内膜症に伴う痛みの治療としてお使いいただく場合は保険が適用され、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を選んでいただくこともできます。一方、避妊を目的とする場合は保険が使えず、自費のお薬になります。治療目的のお薬と避妊目的のお薬は種類が異なります(効能・効果が別に定められています)。どちらのご相談も承っていますので、ご希望をお聞かせください。
アフターピルとは(緊急避妊薬)
コンドームの破損や避妊の失敗、同意を得られない性交渉など、望まぬ妊娠を回避するために、緊急避妊薬を使うことができます。
当院で処方するピルはレボノルゲストレル錠(ジェネリックもあります)で、性交後72時間以内の内服が推奨されています。90%近い妊娠阻止率が期待できますが、次回の生理予定日から1-2週間遅れる場合は必ず妊娠検査薬を行ってください。
また、緊急避妊薬はあくまで緊急で使用するものです。避妊目的には通常のピルがありますので、使用することを強くお勧めします。当院では緊急避妊薬に加えて、避妊用のピルも合わせてお出しできますのでこの機会にぜひチャレンジしてみてください。
- レボノルゲストレル錠のみ(緊急避妊薬)12,000円
- レボノルゲストレル錠(緊急避妊薬)+
ファボワール(通常避妊用ピル)14,000円
緊急避妊薬の処方には予約は不要で当日いらしていただければすぐに処方いたします。場合によりお待たせすることもありますのでご了承ください。
アフターピルのページはこちらよくある質問
前の病院でピルを処方されてました。同じものを出してもらえますか?
処方できます。当院では市販されている全てのピルを扱うことができますのでご安心ください。
処方はずっとオンラインでも可能ですか?
年に一度だけは定期検診として超音波やがん検診をお勧めしていますが、それ以外は全てオンラインでも問題ありません。
中学生ですが、ピルを出してもらえますか?
もちろん処方することは可能です。初診はぜひクリニックで相談してください。
緊急避妊薬を飲んだのですが、何か副作用はありますか?
少し気持ちが悪くなる方もいらっしゃいますが、重篤な副作用はほとんどありません。
初めてピルを処方してもらうとき、必要な準備はありますか?
当院ではピルを処方する方全員にオンラインの事前問診をお願いしています。ご来院での処方の方は、事前に血圧を測定させていただきます。オンライン処方をご希望の方は、直近2週間のうちにどこかで血圧を測っておき、診察時に数値をお伝えください。
ピルを飲んでいる間、どのような症状に気をつければよいですか?
頻度は非常に低いものの、注意が必要な副作用に血栓塞栓症があります。激しい腹痛・胸痛・頭痛、見えにくさや舌のもつれ、ふくらはぎの痛みやむくみといった症状(ACHES)が出た場合は、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください。
不正出血や乳房の張り、嘔気などのマイナートラブルは内服を続けるうちに落ち着くこともありますが、続く場合はご相談ください。
初回から数ヶ月分を出してもらえますか?
初回は8日分までとなります。これは国の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」で定められているもので、どの医療機関でも同じです。2回目以降は、お体の状態を診たうえでまとめてお出しできます。
リフィル処方せんにしてもらえますか?
症状が落ち着いている方には、お出しできる場合があります。1枚の処方せんを最大3回までくり返し使える国の制度で、その間は診察を受けずにお薬を続けられます。お出しできるかどうか、1回あたり何日分にするかは、お体の状態を診たうえで医師が判断します。診察の際にご希望をお伝えください。
ジェネリックにしたいのですが。
保険診療でお使いいただくお薬については、後発医薬品(ジェネリック医薬品)をお選びいただける場合があります。診察の際にご希望をお伝えください。先発医薬品を続けたいというご希望も、もちろん尊重いたします。



ホルモンのお薬と聞くと、体に悪いのではないか、太るのではないかと心配になる方が多いですね。そう感じるのは自然なことだと思います。太ることについては医学的な根拠は指摘されていませんので、気になっている噂ごと診察でお話しくださいね。一緒に確認していきましょう。