レディースクリニックなみなみでは専門的な片頭痛治療も可能です。
片頭痛とは
以下の基準を満たす方は片頭痛の可能性が高いです。
- 以下のような頭痛発作が過去に5回以上ある
- 持続時間は4~72時間(未治療もしくは治療が無効の場合)
-
性状は次のうち2項目を満たす
- 片側性
- 拍動性
- 中等度~重度の頭痛
- 日常的な動作(歩行や階段昇降など)により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
-
発作中に次のうち少なくとも一つを満たす
- 悪心または嘔吐
- 光、音に過敏になる
片頭痛の原因・片頭痛の誘引
片頭痛はさまざまな誘因によって引き起こされます。
- 月経周期(女性ホルモン)
- 精神的な誘引(ストレス、過労、緊張、睡眠不足)
- 環境的な誘引(天候の変化、気圧差や温度差、においなどの化学物質)
- 生活習慣による誘引(空腹、アルコール、脱水、性的活動)
片頭痛の患者さんの75%はこれらのような誘引があり、セロトニンやカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの神経伝達物質が血管拡張を誘発し、血管周囲の炎症を起こしていると考えられています。
特に女性に多い理由としては、月経周期に伴うホルモンレベルの変動が大きく関与しています。
片頭痛の症状
片頭痛の症状は多岐にわたり、主に一側性の「拍動するような痛み」とされています。目の前に光がちらつく「閃輝暗点」や、手や足にしびれを感じるなど、頭痛に先行するもしくは伴う症状がある場合もあります。
- 頭痛は変速が多い(両側のこともあります)
- 痛みは脈を打っているように感じる
- 光や音、においが嫌に、過敏に感じる
- 吐き気を伴う
- じっとしていると楽で動くと痛くなる
片頭痛で行われる検査
基本的には片頭痛を診断するには問診しかなく、典型的な片頭痛では検査は必要とはしません。二次性頭痛を疑う場合にはMRIやCTスキャンを実施する場合があります。(当院提携のクリニックをご紹介します。紹介状・画像の受け渡しなども必要ありませんので効率的・スムーズに画像撮影が行なえます。画像撮影時間は15分で終了します。)
片頭痛で行われる治療
予防薬
頭痛の発生頻度や強度を減少させる効果があります。
生活支障度やライフスタイルに合わせて選択します。
内服薬 | カルシウム拮抗薬 | ロメリジン |
抗てんかん薬 | バルプロ酸ナトリウム | |
抗うつ薬 | アミトリプチリン | |
β遮断薬 | プロプラノール | |
漢方薬 | 呉茱萸湯、五苓散 | |
注射薬 | CGRP阻害薬 | エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ |
急性期治療(頓服)薬
発作が起こったときに重症度に応じて内服します。
速やかな頭痛消失で日常生活支障度の改善を目指します。
NSAIDs | アスピリン、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、メフェナム酸 |
トリプタン | スマトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタン、ナラトリプタン |
その他 | アセトアミノフェン、エルゴタミン、カフェイン、ピリン系 |
非薬物療法
認知行動療法、マインドフルネス、ストレスマネジメントのトレーニングなど、薬物療法以外の選択肢も有用であり、患者のライフスタイルや症状に合わせてカスタマイズされます。
レディースクリニックなみなみの片頭痛治療の特徴
オンライン診療で
当院では、オンライン診療でも専門医が病歴や症状を詳細に把握し、適切な治療プランを個々に提案します。忙しくて早めに内服薬が欲しい方、症状が安定している方には特におすすめです。在宅自己注射もオンライン診療で可能です。薬局に行く時間がない方も配送でお薬をお届けします。
ピル内服中の方
経口避妊薬内服中の方はトリプタンの処方を断られることがあります。当院では産婦人科・脳神経外科医師間の連絡体制が整っていますのでリスク管理の上、処方を検討できます。
頭痛管理ツール
片頭痛の管理、予防には日々の生活や頭痛の記録が非常に大切です。脳神経外科医監修で当院の診療と直接リンクできる頭痛管理ツールを利用すれば管理から治療までが非常にスムーズです(準備中)
下記に該当する方はぜひご相談ください
- 産婦人科と頭痛外来を別でかかっていて面倒に感じている
- 妊娠を考えている・しているが頭痛に困っている
- 経口避妊薬の内服をしているが他院で片頭痛治療薬を出してもらえなかった
- 忙しくてオンライン診療で効率的な頭痛診療を希望している
よくあるご質問
当日注射薬(CGRP)を使用することは可能ですか?
CGRPには適応基準がございます。基準を満たしていて、薬の在庫があれば院内で注射可能です。
両側が痛いのですが片頭痛ではないですか?
片頭痛の60%の方が両側の痛みを訴えます。両側性の場合は緊張型頭痛の場合もございます。
他院で片頭痛の治療を行っていますがあまり改善しません。
可能な限り治療薬の経過などをお持ちいただいて、当院でおくすりの再調整をすることは可能です。
対面診療とオンライン診療を適宜組み合わせてもいいのでしょうか?
もちろんです。「状況におおきな変わりがない」、「安定していて薬をぱっともらいたい」場合はむしろオンライン診療をおすすめします。変化がある場合は我慢せず対面診療にいらしてください。
レディースクリニックに通院する患者さんは片頭痛に悩まされていることが多いです。当院では最新の注射薬(CGRP製剤)も使用可能です。