レディースクリニック なみなみ

糖尿病オンライン診療

当院の診療内容は全て医師が監修しております。

クリニックなみなみ 院長 叶谷愛弓

執筆者兼監修者プロフィール

レディースクリニックなみなみ
院長 叶谷愛弓
総監修者について詳しく見る 

すでに診断されていて、処方が決まっている方も便利なオンライン診療へ

忙しい毎日でも糖尿病の治療をあきらめないでください。レディースクリニックなみなみでは、通院ゼロで受けられる糖尿病のオンライン診療と、新薬マンジャロの保険診療対応による治療を行っています。オンライン診療の利便性を活かし、患者様一人ひとりに合わせたきめ細やかなサポートで、信頼できる治療を提供します。※原則病状が安定している再診の方の治療になります。

こんな方はいませんか?

  • HbA1cの値や、症状が安定しているが、現在通っているクリニックにはオンライン診療がない方
  • 糖尿病(境界型)と指摘されて以前治療していたが通院が大変であまり行けていない
  • 健康診断で血糖値やHbA1cが高いと指摘された
  • 妊娠糖尿病を指摘されたことがあるが、その後の検診を怠っている。

糖尿病とは

糖尿病とは、インスリンという血糖値を下げるホルモンの作用不足によって血糖値が持続的に高くなる病気です。大きく1型糖尿病(膵臓からインスリンが出なくなるタイプ)と2型糖尿病(インスリンの効きが悪くなるタイプ)に分かれますが、日本人の糖尿病の大半は生活習慣や遺伝要因が関与する2型糖尿病です。

2型糖尿病は初期には自覚症状がほとんどないことも多いですが、血糖値がかなり高くなると以下のような症状が現れることがあります。

  • 喉の渇き・多飲:異常に喉が渇いて水分を大量に摂るようになります。
  • 多尿:飲む量が増えるため、トイレの回数や尿量が増えます。
  • 体重減少:食べているのに体重が減ることがあります。エネルギーが十分に細胞に取り込まれず、筋肉や脂肪が分解されるためです。
  • 疲れやすい:全身のだるさや疲労感、倦怠感が現れます。
  • その他:手足のしびれ、視力のかすみ、傷が治りにくいなどの症状が出る場合もあります。

しかし、症状が乏しいからといって安心は禁物です。血糖値が高い状態を放置すると、将来的に心臓病や失明、腎不全、足の壊疽など重大な合併症につながります。糖尿病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、気づかないうちに症状が進行し、ある日突然合併症が見つかるケースもあります。そうならないためにも、定期的な検査と早めの治療開始が重要です。健康診断で血糖値やHbA1c(過去1~2か月の平均血糖値の指標)の異常を指摘された方、過去に妊娠糖尿病と言われた方、家族に糖尿病の方がいる方は特に注意が必要です。当院では必要に応じて詳細な血液検査や尿検査も行い、糖尿病かどうか、合併症の有無をしっかり評価します。

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一般的に生活習慣病は健康診断で指摘され、精密検査も含めて内科で検査するよう指示されることが多いと思います。

普段婦人科にかかっている方が追加で内科を探したり、外来受診を調整したりすることは現実問題、非常に大変です。当院では内科専門医との密な連携と、内科専門医のオンライン診療をうまく活用することで、身体の問題はなみなみで完結するというスタイルを構築しています。

患者さんにとってはすごくメリットの有ることだと考えています。

糖尿病の検査

血糖値検査とHbA1c

  • 血糖値検査:空腹時血糖値を測定することで、体内の血糖コントロールの状態を把握します。食事の前後で血糖値の変動をチェックすることも重要です。
  • HbA1c検査:過去1~2か月の平均血糖値を示す指標で、糖尿病の管理状態を長期的に評価するために用いられます。定期的なHbA1c検査により、治療の効果や生活習慣の見直しの必要性が判断されます。

その他の検査項目

  • 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT):血糖値が時間とともにどのように変動するかを調べる検査で、糖尿病の診断に役立ちます。
  • インスリン分泌能の評価:インスリンの分泌状況を調べることで、病態の詳細な理解や治療方針の決定に活用されます。
  • 合併症の検査:糖尿病が進行すると、網膜症、腎症、神経障害などの合併症が現れることがあるため、これらの検査も定期的に行われます。

オンライン診療との連携

オンライン診療をご利用の場合でも、定期検査は非常に重要です。

  • 検査結果の共有:患者様が近隣の検査機関で受けた検査結果、健康診断の結果を、オンライン診療中に写真やPDFで送信いただくことで、医師が治療効果や必要な調整を迅速に判断できます。
  • 検査のタイミング調整:オンライン診療を活用して、検査の時期や内容を個々の状況に合わせて柔軟に調整いたします。
  • 遠隔モニタリング:最新の血糖自己測定機器やフラッシュグルコースモニタリング(FGM)を活用し、患者様ご自身で日々の血糖変動を把握しやすくなっています。これにより、オンライン診療での治療計画がより的確に進められます。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は大きく分けて食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱があります。患者様の状態に合わせて、これらを組み合わせて血糖コントロールを行います。

  • 食事療法

糖尿病治療の基本は食生活の見直しです。糖質やカロリーの摂り過ぎを控え、野菜やタンパク質中心のバランスの良い食事を心がけます。忙しいと外食やコンビニ食が増えがちですが、糖質量に注意したメニュー選びや、ゆっくり噛む、野菜から先に食べるなどの工夫で血糖の急上昇を抑えられます。当院では管理栄養士の食事指導をオンラインで受けることも可能です。

  • 運動療法

定期的な運動は体重管理と血糖改善に効果的です。ウォーキングや軽いジョギング、筋力トレーニングなど、有酸素運動と無酸素運動をバランスよく取り入れます。運動により筋肉量が増えると、インスリンの効きが良くなり、血糖値が下がりやすくなります。忙しい方はエレベーターではなく階段を使う、一駅歩くなど日常生活で体を動かす工夫をしましょう。

  • 薬物療法

食事・運動療法だけでは十分な効果が得られない場合、薬の力を借ります。内服薬には血糖の産生を抑えるものや排泄を促すもの、インスリンの効きを良くするものなど様々な種類があります。近年は、血糖改善に加えて体重減少や心血管リスク低下といった付加価値のある薬も登場しています。必要な場合はインスリン注射療法も行います。当院では患者様のライフスタイルや併存症に合わせて最適なお薬を選び、ご提案いたします。

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糖尿病治療の目的は、単に血糖値を下げることではなく、合併症を予防し健康な生活を送ることです。そのために、生活習慣の改善と薬物治療を組み合わせ、長期的に安定した血糖コントロールを目指します。当院では定期的な血液検査や経過観察を通じ、治療効果を評価しながら、患者様と共に治療を進めていきます。

忙しい方におすすめの治療法は?

「毎日の食事や運動にまで気を使う余裕がない」という忙しい方でも、無理なく続けられる治療法があります。

例えば、週1回の自己注射で済むGLP-1受容体作動薬による治療は、毎日薬を服用するより管理が楽で、忙しい方にも取り入れやすい方法です。GLP-1受容体作動薬は、週に1度ペン型の注射を打つだけで血糖値を下げ、さらに食欲を抑える効果もあるため、食事制限や運動が難しい方の助けになります。

中でも最新の薬のマンジャロ(チルゼパチド)は、従来薬より強力な効果が期待できる週1回注射のお薬です。忙しい中でも治療がシンプルになり、体重減少効果も期待できるため、健康管理の一助となります。

さらに、フラッシュグルコースモニタリング(Freestyleリブレ)などの最新デバイスを用いれば、皮下センサーで24時間血糖を測定し、スマホで簡単に確認できます。指先の採血なしで血糖の変動を把握できるため、忙しい方でも効率よく自己管理が可能です。当院でもこうした最新デバイスの活用を提案し、通院回数を減らしながら適切な治療を続けられるようサポートいたします。

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忙しい方こそ、「通院負担の少ないオンライン診療」+「簡便な治療法(週1回注射など)」+「最新デバイスの活用」でスマートに糖尿病を管理することがおすすめです。当院はそのお手伝いを全力でいたします。

マンジャロ(チルゼパチド)について

マンジャロは、最新の2型糖尿病治療薬として大きな注目を集めており、オンライン診療との組み合わせで忙しい方にも取り入れやすい治療法です。

マンジャロの特徴と効果

マンジャロ(チルゼパチド)は、新しい作用メカニズムを持つ週1回注射の糖尿病治療薬です。インクレチンと呼ばれる消化管ホルモンの2種類の受容体(GIPとGLP-1)を同時に刺激することで、従来の薬にはない強力な効果を発揮します。

主な特徴と効果は以下のとおりです。

  • 週1回の簡便な投与:週に一度、自分で皮下注射するだけでOK。毎日薬を服用したり、頻繁に注射する必要がなく、治療の負担を大幅に軽減します。
  • 強力な血糖降下作用:マンジャロはその作用により、強力な血糖コントロール効果が期待でき、目標値の達成に寄与します。
  • 体重減少効果:血糖値を下げるだけでなく、食欲を抑えて体重減少をサポートする効果もあり、肥満を合併する方には特に大きなメリットです。
  • 安全性:多くの臨床試験によりその有効性と安全性が確認されており、適切な使用方法であれば安心して治療を受けられます。

以上のように、マンジャロは週1回の手軽さ優れた血糖・体重改善効果を両立した画期的なお薬です。現在使用中の治療で十分な効果が得られていない方や、体重管理も重視される方にとって、新たな選択肢となり得ます。

GLP-1受容体作動薬との違い

マンジャロはしばしば「第3世代のGLP-1受容体作動薬」と呼ばれますが、正確にはGIPとGLP-1の二重作用薬です。従来のGLP-1受容体作動薬はGLP-1のみを刺激していましたが、マンジャロはGIPも同時に作用することで、より強力な効果を発揮します。

  • 作用メカニズムの違い:従来薬がGLP-1の作用のみなら、マンジャロはGIPとGLP-1の二重作用で血糖降下と体重減少の両面に働きかけます。
  • 効果の強さ:二重の作用により、血糖降下作用や体重減少効果が従来薬よりも高い場合があります。
  • 副作用プロファイル:基本的な副作用は似ていますが、作用の違いにより副作用の現れ方やその程度に差が見られる場合があります。
  • 投与や保管:いずれも週1回の皮下注射で、自己注射用のペンデバイスを使用します。保管は冷蔵が必要です。

保険適応の条件は?

マンジャロは、2型糖尿病の治療に対して保険適用となります。つまり、2型糖尿病と診断された患者様であれば、医師の判断によりマンジャロを処方し、その費用は公的医療保険でカバーされます。なお、糖尿病の診断がない場合や、1型糖尿病、妊娠糖尿病などは保険適用外となりますのでご注意ください。

当院でのオンライン診療の流れ

  1. 初回相談:問診で、現在の病状や治療歴、検査結果などを医師が詳しくお伺いします。既に他院で治療中の方は、血液検査結果や紹介状をアップロードしてください。必要があれば、自己採血キットなどで採血を行っていただきます。
  2. 治療計画の立案:糖尿病の状態や合併症の有無を把握した上で適用を判断し、効果や副作用、自己注射の方法について丁寧に説明いたします。
  3. オンライン処方:治療開始の決定後、オンライン診療を通じて処方箋を発行いたします。患者様はご自宅近くの調剤薬局にてお薬を受け取ります(薬剤によっては近くの薬局にない場合もあるのでこちらから送付します)。
  4. 経過観察(オンライン再診):治療開始後は、定期的にオンライン診療で効果や体調の確認を行い、必要に応じて用量調整を実施します。
  5. 定期検査:治療中は定期的に血液検査でHbA1cやその他の項目をチェックし、治療効果を確認します。検査は近隣の医療機関とも連携します。
  6. 継続フォロー:目標の血糖コントロールに到達した後も、適切な間隔でオンライン診療を継続し、生活習慣のアドバイスも含めた総合的なサポートを行います。

オンライン糖尿病外来のよくあるご質問

全てオンライン診療でできますか?

必要な検査がある場合には、ご来院いただくことをご提案しますが、ほとんどの診療はオンラインで受診可能です。

オンライン診療の場合、薬はどのようにして受け取りますか?

配送された薬剤をご自宅で受け取っていただくサービスと、当院から処方箋を受け取りご自身で薬局に薬を取りに行っていただくサービスをお選びいただけます。

他院からの紹介状は必要ですか?

あるとより正確な処方に繋がりますが、現在の処方が分かれば十分です。お薬手帳などをお持ちいただければ大丈夫ですよ(オンライン診療の場合、事前に写真データのやり取りをさせていただきます)。

対面診療で2科(例えば婦人科と内科)受診する場合はどうすればいいですか?

各予約枠を連続で取得ください。取得できない場合でも診察可能な場合がありますので、LINEアカウントから問い合わせいただければ対応いたします。

マンジャロにはどんな副作用がありますか?また使用上の注意点は?

マンジャロの主な副作用は、胃腸症状です。具体的には「吐き気」「食欲不振」「嘔吐」「下痢」「便秘」などが報告されています。これらは、治療初期や増量期に一時的に現れることが多いですが、徐々に軽減していく傾向にあります。副作用を和らげるため、マンジャロは少量から開始し、徐々に用量を増やしていく方法を取ります。また、まれに急性膵炎などの重篤な副作用が起こる場合がありますので、上腹部の激しい痛みや嘔吐が続く場合は直ちに医師にご連絡ください。※低血糖に関しては、他の糖尿病薬と併用している場合に注意が必要です。