レディースクリニックなみなみではおくすりが土日も当日受け取り可能です。
避妊に失敗したかもしれない、不安なまま次の生理を待たないでください。避妊に失敗することはよくあることなので、できるだけ早くアフターピル(緊急避妊薬)についてご相談ください。
当院では10代・20代の若い方から社会人の方まで、丁寧でプライバシーに配慮した診療を行っております。目黒でお探しの方はもちろん、目黒周辺以外の東京都内からもアクセスしやすい土日も営業しているクリニックですので、安心してご利用ください。
アフターピル(緊急避妊ピル)とは
アフターピルは、避妊に失敗した、または避妊せずに性交渉を持った後に、望まない妊娠を防ぐため緊急に用いる避妊薬です。性交後72時間(3日)以内に服用する必要があり、早ければ早いほど効果が高いです。
日本では「モーニングアフターピル」とも呼ばれることがありますが、原則、医療機関での処方が必要です。アフターピルは妊娠そのものを中断させる中絶薬とは異なり、排卵を遅らせたり受精を防いだりすることで妊娠成立を阻止するお薬です。
避妊効果とタイミング
アフターピルは服用のタイミングが重要です。
一般的に、避妊の成功率は早ければ早いほど高く、性交後24時間以内で約99%、48時間以内で98%、72時間以内で97%とされています。規定の時間内であれば経過とともに効果が大きく落ちるわけではありませんが、排卵が起こる前に服用することが肝心です。そのため、妊娠の不安がある場合は一刻も早く医療機関にご相談ください。
医師
なお、アフターピルの避妊成功率(全体で妊娠を防げた割合)は約98%ですが、妊娠阻止率(妊娠の可能性があったケースで妊娠を阻止できた割合)は約85%と報告されています。排卵日に近いタイミングでは妊娠の可能性が上がるため、避妊成功率が下がるということです。
アフターピル(緊急避妊ピル)の効果と副作用

効果
アフターピル(緊急避妊ピル)は、望まない妊娠を防ぐために緊急的に使用する避妊薬です。主な作用は以下の2つです。
- 排卵の抑制・遅延
- アフターピルは、排卵を一時的に抑制または遅らせることで、精子と卵子が受精する機会を減らします。
- 受精卵の着床阻害(可能性)
- 排卵が既に起こっていた場合でも、子宮内膜の環境を変化させ、受精卵の着床を防ぐ可能性があります。
副作用
アフターピルは通常、安全性の高い薬ですが、一時的に以下のような副作用が起こることがあります。
- 吐き気・嘔吐
- 服用後、軽い吐き気を感じることがあります。
- 服用2時間以内に嘔吐した場合は、追加の服用が必要なことがあります。
- 頭痛・めまい・倦怠感
- 一時的に頭が重く感じたり、軽いめまいを伴うことがあります。
- ほとんどの場合、自然に治まります。
- 生理の変化(周期のずれ・不正出血)
- 次の生理が通常より早まる、または遅れることがあります。
- まれに、服用後1週間以内に少量の不正出血が見られることもあります。
- 胸の張り・腹痛
- 一部の人は、ホルモンの影響で乳房の張りや腹痛を感じることがあります。
- これは一時的なものであり、通常は数日以内に治まります。
レボノルゲストレルの副作用 |
レボノルゲストレルの副作用では、消退出血(46.2%)が最も多く報告されており、次いで不正子宮出血(13.8%)、頭痛(12.3%)、悪心(9.2%)が見られます。全体的には、レボノルゲストレルを服用した約8%の方に何らかの副作用が発生すると報告されています。副作用の強さには個人差があります。 |
アフターピル(緊急避妊ピル)の種類
現在利用できる緊急避妊法には主に2種類です。当院ではいずれの方法にも対応しています。
- レボノルゲストレル(いちばん一般的なアフターピル)
現在日本で正式に認可されている緊急避妊薬です。性交後72時間以内に黄体ホルモン製剤(レボノルゲストレル)1錠を1回服用します。
服用回数は1回で、副作用もほとんどありません。避妊効果も高く、72時間以内なら約97〜99%の避妊率が期待できます。
当院で処方するアフターピルはこちらのレボノルゲストレル錠(国内正規品または同成分のジェネリック)が多いです。副作用の軽い頭痛や吐き気がまれにみられる程度で、多くの方は普段通りの日常生活を送れています。
- ウリプリスタル酢酸エステル(エラ):
日本では未承認ですが、海外では認可されているお薬です。当院でも医師の判断のもとで処方可能です。性交後120時間(5日)以内でも効果が期待できます。ホルモン受容体に働きかけ排卵をより確実に抑制するため、72時間を過ぎてしまったケースや避妊失敗リスクが高いケースで検討します。ただし、この薬も同様に時間経過で避妊効果は徐々に低下する可能性があるため、なるべく早め(可能ならば4日目まで)に服用することが望ましいです。副作用はレボノルゲストレルと同様に軽度とされていますが、国内未承認のため費用はやや高価になります。
- ヤッペ法(従来型アフターピル):
以前から使われてきた緊急避妊法です。女性ホルモンを含む中用量ピル(プラノバールなど)を12時間おきに2回服用します
(性交後72時間以内に1回目服用)。避妊効果は新アフターピルに比べてやや低く、妊娠阻止率は約57%とされています。また人によって吐き気の副作用が強く出ることが欠点です。嘔吐してしまった場合、追加の服用が必要になるケースもあります。当院でもご希望があれば処方可能ですが、現在はレボノルゲストレル錠が安価に提供できるようになったため、ヤッペ法の利用は減少傾向です。副作用のリスクを踏まえ、当院では原則としてヤッペ法は積極的におすすめしておりません。
内服後の経過
アフターピルを服用した後、多くの場合1〜2週間以内に生理様の出血(不正出血)があります。
通常の生理予定日より早まったり遅れたりすることがありますが(数日〜1週間程度のずれ)、個人差が大きいためどちらになるかは予測できません。一時的に月経周期が乱れることがありますが、大体、次の周期から徐々に通常のリズムに戻っていきます。ただし、服用後3週間以上経過しても生理が来ない場合は妊娠の可能性もゼロではありませんので、念のため妊娠検査薬で確認しましょう。出血の有無にかかわらず、性交渉から3週間後には一度妊娠検査を行うことをおすすめします。
内服後の注意点
アフターピルを飲んだ後、次の生理が来るまでは避妊を徹底してください。これは、アフターピルの効果で一時的に排卵が遅れることにより、その後数日〜1週間程度排卵時期がずれ込む可能性があるためです。もし服用後に再度避妊せず性交渉を持つと、そのタイミングが遅れた排卵期と重なって妊娠してしまうリスクがあります。
また、服用後に強い吐き気を感じて2時間以内に嘔吐してしまった場合は、お薬が十分吸収されていない可能性があります。その際は追加のピルが必要になることがありますので、できるだけ早く再度当院までご連絡ください。吐き気止めの処方も可能ですので、ご不安な場合は事前にお申し出いただければ対応いたします。
服用当日は入浴や食事など日常生活に大きな制限はありません。ただし、まれに吐き気など副作用が出ることがありますので、アルコールの多量摂取など体に負担をかける行為は控えましょう。
アフターピル(緊急避妊ピル)の処方の流れ
1.原則予約の上ご来院ください:
アフターピルの処方は予約なしでも対応しておりますが、土日は院内が予約のお客様で混み合うため、予約が取れない場合はあらかじめ連絡の上来院時間を調整してください。未成年の方でも、保護者の同伴や同意書なしで受診いただけますのでご安心ください。プライバシーに配慮し、お名前ではなく番号でお呼び出ししています。
2.医師による問診:
医師またはスタッフが現在の状況を伺います。内診(診察台での診察)や血液検査等は基本的に行いません。事前に問診票に答えていただきます。
3.薬の説明と受け取り:
診察で特に問題がなければ、そのまま院内でお薬をお渡しします(処方箋を持って薬局に行く必要はありません)。薬の効果や服用方法、副作用について説明いたします。不明点があればどんなことでもお尋ねください。
4.お会計:
アフターピルの費用は自費診療料金となります。お支払いは現金のほか各種クレジットカードがご利用いただけます。
5.服用後のフォロー:
体調の変化があればLINEで相談可能です。必要があれば再度来院いただきます。服用から3週間後になっても通常の生理が来ない場合や不安な場合は、検査薬で結果を確認してください。
アフターピル(緊急避妊ピル)の料金
- 緊急避妊 レボノルゲストレル ¥13,200
- 緊急避妊 レボノルゲストレル +ピル1シート ¥15,400
※税込み、診察料込みの金額となります。
アフターピル(緊急避妊ピル)のよくあるご質問
アフターピルは何度でも飲めるの?
回数に制限はないです。 あくまで緊急時のための避妊薬であり、頻繁に服用することは推奨されていません。何度も服用すると、ホルモンバランスが乱れ、不正出血や月経周期の乱れなどの副作用が起こる可能性があります。避妊には、正しい避妊方法を継続的に利用することが重要です。
アフターピルを飲むと将来妊娠しにくくなるって本当ですか?
アフターピルは、妊娠を予防する薬であり、将来の妊娠に影響を与えることはありません。ただし、アフターピルはホルモン剤なので、服用後、一時的に月経周期が乱れる可能性があります。その後、正常な月経周期に戻るのでご安心ください。。
アフターピルを飲んだ後の注意点は?
アフターピルを服用後、吐き気や嘔吐などの副作用が出ることがあります。2〜3時間以内に薬を戻してしまった場合は再度内服が必要になる可能性もあるので再診、相談が必要です。
アフターピルを服用した後、次の生理が来る前にまた避妊に失敗しました…。
排卵前であれば再度アフターピルを内服することで一定の避妊効果は期待できます。実際に続けて緊急避妊薬を使うケースもあります。まずは今回の状況を早急にご相談ください。医師が排卵状況なども考慮し、適切な対応をいたします。できれば今後は低用量ピルの利用など、確実な避妊方法を検討されたほうが良いでしょう。
未成年ですが、親に知られずにアフターピルをもらえますか?
当院では未成年の方でも一人で受診可能です。親御さんの同意書は不要で、来院されたご本人の意思を尊重して処方いたします。診察や薬の処方内容が親御さんに通知されることもありません。ただし、経済的負担が大きい場合は事後でも構いませんので信頼できる大人の方に相談することをおすすめします。当院でも費用面・メンタル面のご相談に応じますので、ご不安なことがあれば遠慮なくお伝えください。
健康保険は使えますか? 保険証は必要ですか?
アフターピルの処方は全額自費診療となり、公的医療保険は適用されません。保険証がなくても受診・お薬の購入は可能ですが身分証明書を提示していただきます。