Menopause Care

更年期外来・プラセンタ注射

40代後半〜50代にかけて、女性ホルモンの減少によりさまざまな不調が現れることがあります。当院では、HRT(ホルモン補充療法)・漢方薬・プラセンタ注射(メルスモン)など、お一人おひとりの症状に合わせた治療をご提案いたします。

更年期障害とは

更年期とは、閉経前後の約10年間(一般的に45〜55歳頃)を指します。この時期、卵巣機能の低下に伴いエストロゲン(女性ホルモン)が急激に減少し、自律神経のバランスが崩れることで、さまざまな心身の不調が現れます。エストロゲンは全身のあらゆる臓器に作用しているため、症状は多岐にわたります。

更年期の女性の約30%が何らかの症状を感じているといわれていますが、実際に婦人科を受診し治療を行っている方は6.5%にとどまります。日常生活に支障をきたす場合は「更年期障害」として治療の対象となります。我慢せずに、お気軽にご相談ください。

こんな症状はありませんか?

更年期障害の症状は大きく3つに分類されます。

自律神経失調症状

ホットフラッシュ
ほてり・のぼせ
異常な発汗
寝汗
頭痛
めまい
動悸
息切れ

精神神経症状

イライラ
気分の落ち込み
不眠
睡眠の質の低下
倦怠感
疲れやすさ
不安感
集中力の低下

その他の身体症状

肩こり
関節痛
冷え
しびれ
皮膚の乾燥
かゆみ
腟の乾燥
性交痛

更年期の検査・診断

当院では以下の検査を行い、更年期障害かどうかを診断します。甲状腺疾患やうつ病など、他の疾患が隠れていないかの鑑別も大切です。

実施する検査

  • 問診・簡略更年期指数(SMI)による症状評価
  • 血液検査(女性ホルモン値:エストラジオール・FSH)
  • 一般血液検査(肝機能・脂質・血糖値・甲状腺機能)
  • 婦人科診察(内診・経腟超音波検査)
  • 子宮がん検診(必要に応じて)

診断の目安:1年間の無月経があり、血液検査でエストラジオール(E2)が20pg/ml未満、FSHが40mIU/ml以上の場合に閉経状態と判断されます。ただし、ホルモン値だけでなく症状の程度も含めて総合的に診断します。

当院の治療法

HRT(ホルモン補充療法)

減少したエストロゲンを補充する治療法で、更年期症状に対してもっとも効果的です。特にホットフラッシュ・発汗・不眠に高い効果があり、骨粗しょう症の予防にもなります。

投与方法特徴
経口薬(飲み薬)毎日服用。LDLコレステロールの低下作用あり
経皮薬(貼り薬・塗り薬)肝臓への負担が少なく、静脈血栓のリスクが低い。中性脂肪の低下作用あり
腟剤腟の乾燥・性交痛など局所症状に効果的。全身への副作用リスクが低い

※子宮のある方はプロゲステロン(黄体ホルモン)の併用が必要です。
※HRTの開始前に、乳がん・子宮がん検診を行います。

HRTを受けられない場合:

乳がん・子宮体がんの既往がある方、血栓塞栓症の既往がある方、重度の肝疾患がある方などはHRTが禁忌となります。その場合は漢方薬やプラセンタ注射など、他の治療法をご提案いたします。

漢方療法

HRTが使えない方や、心身両面の不調がある方に適しています。当院では症状に合わせて漢方薬を処方いたします。保険適用で処方可能です。

漢方薬主な効果こんな方に
当帰芍薬散冷え・むくみ・めまい・疲労感体力が少なめで冷えが強い方
加味逍遥散イライラ・不安・不眠・肩こり精神的な症状が目立つ方
桂枝茯苓丸のぼせ・頭痛・肩こり・しみ比較的体力があり、のぼせやすい方
抑肝散イライラ・神経過敏・不眠神経が高ぶりやすい方

プラセンタ注射(メルスモン)

メルスモンは、ヒトの胎盤から抽出されたプラセンタエキスを使用した注射療法です。アミノ酸・ペプチド・タンパク質・成長因子などの生理活性物質を豊富に含み、更年期障害の治療として厚生労働省に承認されています。

更年期障害の治療として保険適用(45〜59歳の方)がありますので、費用を抑えて治療を受けることができます。

プラセンタ注射に期待できる効果

  • 更年期症状の緩和
  • 自律神経バランスの改善
  • ホルモン分泌の調整
  • 疲労回復・免疫力向上
  • 肌のハリ・うるおい改善
  • 新陳代謝の促進

費用

内容費用(税込)
メルスモン 1A(自費)2,750円
メルスモン 2A目以降(追加1Aにつき・自費)2,200円
保険適用(45〜59歳・更年期障害)上記より大幅に軽減

通院の目安

開始当初は週1〜2回の通院をおすすめしています。効果を実感されてきたら、週1回〜2週に1回のペースに移行していきます。効果の出方には個人差がありますので、医師と相談しながら最適な頻度を決めていきます。

※更年期障害(45〜59歳)の方は保険適用のため上記より費用が軽減されます。保険適用時の診察料は不要です。
※更年期以外の目的(美容・疲労回復等)でのメルスモン注射は自費診療となり、初診料(3,300円税込)がかかります。
※プラセンタ注射の副作用は、注射部位の痛み・腫れ・発赤などが報告されていますが、いずれも軽微で一時的なものです。

エクオール(サプリメント)

エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換されてつくられる成分で、エストロゲンに似た働きをします。しかし、日本人女性の約半数はエクオールを体内でつくることができないといわれています。

サプリメントとして摂取することで、ほてりの改善・骨密度の維持・しわの軽減などの効果が期待できます。HRTが使えない方や、症状が軽度の方の選択肢としてご案内しています。

日常生活でできるセルフケア

薬物療法と並行して、生活習慣の見直しも更年期症状の改善に効果的です。

  • 適度な運動:ウォーキング・ストレッチ・ヨガなどの有酸素運動が自律神経を整えます
  • バランスの良い食事:大豆製品(豆腐・納豆・味噌)、野菜、魚を中心に。カルシウム・ビタミンDも意識して摂りましょう
  • 睡眠の質の改善:就寝前のカフェイン・アルコールを控え、規則正しい生活リズムを心がけましょう
  • ストレスケア:趣味の時間やリラクゼーションなど、自分なりのストレス発散法を見つけましょう

診察の流れ

問診で症状をお聞きした後、血液検査(女性ホルモン値の測定)や婦人科診察を行います。検査結果をもとに、ホルモン補充療法・漢方薬・プラセンタ注射・エクオールなど、最適な治療法をご提案いたします。治療開始後は1〜3ヶ月ごとの定期受診で経過を確認し、必要に応じて治療内容を調整していきます。

よくあるご質問

更年期障害かどうか、どうやって判断しますか?
問診に加え、血液検査でホルモン値(エストラジオール・FSH)を測定して診断します。簡略更年期指数(SMI)も用いて症状の程度を客観的に評価します。甲状腺疾患など他の病気が隠れていないかの鑑別も行います。
プラセンタ注射(メルスモン)は保険適用ですか?
45〜59歳で更年期障害と診断された方は、メルスモン注射を保険適用で受けられます。保険適用の場合、費用は大幅に軽減されます。美容・疲労回復などの目的の場合は自費診療となります。
プラセンタ注射はどのくらいの頻度で通えばいいですか?
開始当初は週1〜2回の通院をおすすめしています。効果を実感されてきたら、週1回〜2週に1回のペースに移行していきます。効果の出方には個人差がありますので、医師と相談しながら最適な頻度を決めていきます。
更年期障害の治療はいつまで続ける必要がありますか?
更年期の期間(閉経前後の約10年間)を過ぎると症状は改善していく傾向があります。HRTは一般的に5年程度を目安に継続しますが、症状や状態に応じて医師と相談しながら判断します。
HRT(ホルモン補充療法)に副作用はありますか?
開始初期に不正出血、乳房の張り、むくみなどが現れることがありますが、多くは1〜2ヶ月で落ち着きます。定期的な検査(子宮がん検診・乳がん検診・血液検査)を行いながら安全に治療を進めます。

更年期のお悩みは城南レディースクリニック旗の台へ

女性医師がお悩みに寄り添います。旗の台駅から徒歩2分。プラセンタ注射(メルスモン)の保険適用にも対応しています。

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